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小さな妖精に転生しました  作者: fe
六章 聖王国
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214. 任務完了

 朗報! おじゃーさん生存確認!

 あ、筋肉オバケもいる。最近見ないと思ってたけど、こんなところにいたのか。いやー、まさか外国にいるとは思わなかったよ。そりゃ手紙を届けるのも私に頼むってもんだよね。人間だと大変すぎるって。


 街並みとかにあんまり違いはないけど、ここが外国なのは確実だと思う。だって国境門みたいなのがあったし、その付近には砦のような建物がいくつかあった。

 しかも私がいた国とこの国はあまり仲が良くないっぽい。砦付近に戦争したみたいな跡があったし、中には半壊している砦もあったからね。


 で、こっちの国に入ってからおじゃーさんを見つけるのは割と簡単だった。なにせ敵国だからか国全体から敵意のようなものを感じるんだよね。街に近づいて地図を見れば、街中はほとんど赤点だらけ。怖かったからできるだけ高く飛んでた。だからたぶん、誰にも見つかってないと思う。

 そんな状態で青点の集団を探せば、おじゃーさん一行なんてすぐに見つかったってワケ! で、手紙を渡して任務完了ってもんよ。


「XXXXXX、聖王国XXXXXX?」

「XXXXXXXXX魔女?」


 うーん、思ってた反応と違うんだけど。手紙を渡せば「なるほど、ちょっと待っておれ」て言われて返信が用意されるもんだって思ってた。けど、すっごい戸惑われてるんだけど……?

 嫌な予感がしてきた。ここまで来て宛先がおじゃーさんじゃなかった可能性浮上、ウソだと言ってよおじゃーさん!


 と思ってたらなんかみんな納得顔になった。そしておじゃーさんが返信らしきモノを書き始めて、他の人が何やら色々持ってくる。マントのようなローブのような羽織るモノと、なんかよく分からない塊が3つ……。


 ローブは今の外の寒さにしては薄すぎる気がするけど、なにか魔力を感じるね。魔法で(あった)かくなったりするローブなのかな?

 んで、塊の方は魔力を感じないね。パッと見ゴミっぽいけど、スイッチみたいなのがあるし何かの機械なのかな? このスイッチ押して良い? ダメ? 首を横に振られた。どうやら押しちゃダメっぽい。




 返信の手紙と魔法のローブ、それからゴミ3つと私をまとめて魔法の膜で覆って爆速で帰る。ここからお城までの地図もできたし、後は一直線で飛び抜けるだけだ。


 暗くなる前にお城が見えてきた。往復3日か。おじゃーさんを見つけるのにちょっと時間がかかっちゃったけど、人間だと余裕で数か月かかったと思うからめちゃくちゃ役に立ったハズ。しばらくは多少ワガママを言っても聞き入れられるに違いないね。



 お城にたどり着くとワラワラと人が集まってきた。ドアップ様に銀髪ちゃんといったいつもの王族メンバーもやってきて、みんな驚いた表情をしている。結構早かったからね、存分に驚くが良いよ!


 ……なんか微妙な反応じゃない? ここはもっと、よくやった、えらい!って反応じゃないの? 結構頑張ったんだけど……。


 まぁいいや、はいこれ返信。あと何かよくわからないモノもどうぞ。とりあえずドアップ様お付きの人に全部手渡す。これでホントに任務完了だ。


 疲れたー。



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― 新着の感想 ―
[良い点] 訳:聖王国にステルス服を装備して侵入せよ!! 真実:「おじゃーに会ってきてお使いしてきたよ! なんかゴミ貰って来たよ!」 つまり。 全ては 妖精様の導きのままに(おめめ☆マーク入りのラン…
[一言] 何とも言えない空気が部屋に!
[良い点] はじめてのおつかい無事終了! なお
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