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この作品には 〔ガールズラブ要素〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

アルプスの筋肉ハイジン

北斗の拳の適当なページを開いたところ……


 立った 立った グララが立った。

 フロントダブルバイセップス!


グララ「フーッ! くはははは、私はもはやグララに非ず。アルプスの魔王グララドンなり」


 上腕二頭筋モリモリモリモリモリモリッッッ!!!!!

 腹筋バキバキ

 太ももバリバリダー!



▼▼▼▼▼▼▼▼



・グララドン:復讐の暗黒マッチョ(聖女)

・ハイジン:煌めく光のマッチョ(勇者)

・ぴーたん:ヘタレな羊飼い(ショタ)



▼▼▼▼▼▼▼▼



 グララドン、暗黒の世紀末聖女。剛腕で少年『ぴーたん』の首を握り軽々と天高く掲げて笑う。

 対するはアルプスの勇者、ハイジン。


グララドン「よくぞたどり着いたなハイジン。褒めてやろう」

ハイジン「ぬぅぅあぁぁぁぁ! グララ、貴様とは戦いたくない。だがそれでも、ぴーたんを返してもらう!」


 暗殺拳の伝承者。髪をかき上げ指をボキボキ。

 お互いヌルリと睨み合う。



 アルプス標高8000メートル、天空の城が聳え立つ。

 天空の城は魔王城、黒塗りの城壁の内部には、モヒカン兵士とムチ男。

 ところが外を見てみよう。

 色とりどりの花畑、赤青黄色の百合の下には、累計1200万もの、モヒカンの血肉が飛び散って土を鉄色に染めているのだ。

 彼らはもう死んでいる。



ぴーたん「ハイジン!!」

ハイジン「ぴーたん!!」

ぴーたん「こわいよー、助けてー」

ハイジン「ぴーたん!!」

グララドン「うふふ……ぴーたん、ようやくハイジンに会えたのだ。よく見ておくがいい、これが彼女を見る最期なのだから」


 と、グララドン、左手を握り、魔力集中。バリバリ


グララドン「見るがいい、貴様らがすがる愛や絆が如何に脆弱な代物か、心の底まで叩き込んでやる!」


>>>黒魔術【暗黒転生】


 と叫びながら、引いて、ぴーたんの背中を殴る。ドゴォ!


ぴーたん「ぐふっ」


 ぴーたんの瞳、ハイライト消失。ピクピク


ハイジン「なっ、【暗黒転生】だと!?」

グララドン「そうだ。目のハイライトとともに大切な人の記憶を無くし、魂は徐々に欲望に染まる」


 ぴーたん、グララドンの手の中でパタパタと無駄な足掻き。


ぴーたん「わからない、わからない、僕がどんどん消えていく。やだやだ、いやだ、助けてハイジン〜〜〜〜〜〜〜〜」

ハイジン「ぴーたん!」


 ぴーたん、白目を剥いて気絶。

 得意げに目を細くするグララドン


グララドン「フフフ、そしてその目が開かれた時、最初に目の前に立つヤギさんに、欲情するのだ」

ハイジン「ヤギさん!?」

ぴーたん「あ、ヤギさんならいいかも」

ハイジン「ぴーたん!?」


 ぴーたん再び気絶。ガクッ。

 グララドン、ぴーたんをぶん投げるとそこへ、黒ヤギさんの群れが待ち構え、噛みつき森へ引き摺り込んでいく。メェー。


グララドン「次は貴様の番だハイジン。貴様がどんな声で鳴くか、見ものだな」

ハイジン「……おのれグララドン、貴様の性根を叩き直してくれるウオオオオオオオオオオオオオオオ!」


 ハイジンの咆哮、暗雲から落雷!


 山がうなる!

 火山噴火、ドガァァァァァン!

 地響き、熱風、火山弾。

 睨み合う2人。


 片や善なる心を消すために。片やぴーたんを救うため。


 落石とともにバトルスタート、ファイッ!



◯1ターン目


 ハイジン、駆け出し光チョップ!

 グララドン、黒炎のパンチで受け止め逆に押し返す。

 顔面をなぐられるハイジン、吹っ飛びくるくるくる、岩にめり込みずっしゃァァァァァ!


ハイジン「ぐわぁぁぁぁぁぁ!!!」


 グララドンの追撃キック。ドム


ハイジン「ぐふぉっ」吐血

グララドン「フフフ、貴様の正義はその程度か」


 グララドン、優勢である。



◯2ターン目


 ハイジン、痛みをこらえて飛び出し光速インファイト。あたたたたー

 グララドン、暗黒闘気でガード、腹筋にカウンターパンチをぶち込む。

 腹筋がブチブチするハイジン、よろけ、踏ん張り殴り返す。ドゴォ。

 鼻血を散らすグララドン。ふんばり、地面をふみつけ地割れをおこす。

 ハイジン、空を飛ぶ! 空中浮遊で地震は回避、光のスピンの暴風ダンスで攻撃に転じる。


 竜巻のごときラッシュ!


 ドコドコドコドコ ドコドコドコドコ


グララドン「ぐぐっ、ぐはー」吐血


 ハイジン、巻き返してきた。



◯3ターン目


 ハイジン、空を飛び、分身100体、垂直落下、連続パンチ、あたたたたー。

 グララドン、ほえる。グオオオオオオオオ!!

 ハイジン爆散!


ハイジン「そろそろ決めよう」


 足を広げて手を伸ばし、『∞』の字を書き怪しげな構え。


グララドン「いいだろう」


 荒ぶる鷹のポーズ。片足立ちで爪に暗黒闘気を宿す。


ハイジン「アチョー!」

グララドン「フォァー!」


 ハイジンのビーム!

 グララドンの斬撃!



 ぶつかる2人



 ズシャァ バキバキ ドカァァァァァァン!



 シーン……



 2人とも、静止


 ……


 ……


 ……



ハイジン「ぐふぉぉ」



 全身から血を吹き出してダウン。



グララドン「フフフ、勝負あったな」

ハイジン「クッ、まだ、まだだ」


 這いずるハイジン。


グララドン「冥土の土産に教えてやろう。この背筋を見よ」


 バックダブルバイセップ

 背中に母の面影がッ!


ハイジン「そ、それは……お前の母か」

グララドン「そうだ。我は」



◯回想



 グララと母、超仲良し。ちゅっちゅ❤︎

 ある日、石油トラックの事故、マッチョ10人がが犠牲になる場面ッ、妊婦(マッチョ)もいるぞッ!

 母、見ず知らずのマッチョをかばい1人で死んだ!

 世間は涙し絶賛し、マッチョ10人も涙を流して絶叫したが、グララは悲しみで発狂した



回想終了



◯戦場


グララドン「よくもこの私を捨てて正義の心を選びやがったなー!」

ハイジン「なんということだ」

グララドン「だが私は、愛する母を憎めない。だから善なる心を憎んでやる」


 瞳が紫水晶の輝き ✨ ✨


グララドン「善が母を奪い去るのなら、私は悪になってやる。この世の正義の心など、歪めつくしてやる!」



◯一方そのころ


ヤギさん「メェェェェ」

ぴーたん「あ、らめえ、あん、そこ、踏むんじゃ、ああん、痛いのに気持ちいいよぉ❤︎」


 頬を染めて腰を振るぴーたん



◯戦場


グララドン「分かったか、自己犠牲などというつまらん正義など捨ててしまえ。欲に沈めばいい」


 ハイジン、静かに立ち上がり、瞳に何かの決意を宿す


ハイジン「グララドン、いやグララ。貴様に言いたいことがある」

グララドン「フフフ、今更どうした、怖気付いたか」


ハイジン「私はお前の母だった」

グララドン「な、なんだってー!?」


 眼球びょーん

 動揺が走る


ハイジン「グララ、大きくなったな。ずいぶんと苦しい思いさせてきた」

グララドン「嘘をつけ。そのような都合のいい展開が許されると思うか」

ハイジン「高校2年の7月におねしょ」

グララドン「ぬわあああああああ」


 これはひどい。


ハイジン「話を戻す」

グララドン「ぬぅん」

ハイジン「あの時、お前を置いて逝ったことを今でもずっと後悔していた」

グララドン「今更、本当に今更だ。もう元には戻れない。私は全てを破壊する」


 ゴゴゴゴゴゴゴゴ


ハイジン「来い」


 両手を広げる。全身血だらけ無防備だ。


グララドン「なんのつもりだ」

ハイジン「貴様の悪意を受け入れる」

グララドン「何ぃ、フハハハハハハ、正義が勝つとでも思っているのか」

ハイジン「正義は捨てる」

グララドン「なんだと」

ハイジン「もう正義は要らない、欲しいのはお前だけ、私は愛を取り戻すのだ」


 カァーン!(謎の効果音)

 グララドン、心臓をおさえて


グララドン「ぬ、ぐ、ぐはぁ、はあはあ、うれしい、うれしいぞハイジン。胸がドキドキするわ」

ハイジン「さあ遠慮なく来い。私は全て受け止める」

グララドン「望みどおり暗黒パワーを全て注入する。行きますわよ」



>>>究極暗黒魔術【心身崩壊討滅殺】!



   脳に指ブスリ!



ハイジン「ぐわあああアアアア!!!!!」

グララドン「フフフ、痛いだろ。魂が震えるであろう。染まれ染まれ、脳から染まれ、はーっはっはっは!」


 ハイジン、身体が上から紫になっていく。

 筋肉がけいれんを起こす。

 と、ハイジン、反撃。


   脳に指ブスリ!


グララドン「ぬわあああああああ!?」

ハイジン「私が善を捨てるのは、貴様のため、貴様の悪を中和するためだァァァァ!」

グララドン「なんだとー! グッ、ぐわあああアアアア、脳が洗われていくーーーーーー」



   ぐわあああアアアア


   ぐわあああアアアア


   ぐわあああアアアア!!!!!!!!



 眩しい光ッ!!!



 カッッ!!



ボォォカァァァァァァンボォォカァァァァァァン

ボォォカァァァァァァンボォォカァァァァァァン

ボォォカァァァァァァンボォォカァァァァァァン

ボォォカァァァァァァンボォォカァァァァァァン

ボォォカァァァァァァンボォォカァァァァァァン

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ボォォカァァァァァァンボォォカァァァァァァン

ボォォカァァァァァァンボォォカァァァァァァン




◯ラブホ



 ピンクのベッドに場違いな筋肉モリモリ少女が2人全裸。



グララ「はっ!?」


 瞳に聖なる輝き。聖女のオーラを放つ。

 闇から解放されたのだ! マッチョだけど。


グララ「私、長い時を憎しみとともに過ごしたのですわね」

ハイジン「ンフフー、おはよう」モゾモゾ

グララ「ギャー! え、え、マッチョ? 私もマッチョ!?」

ハイジン「ちゅー」

グララ「んぼぁ?」


 激しく深いキス。

 巨乳が合わさりカチカチと鳴る。


ハイジン「ぶちゅぶちゅぶちゅー」

グララ「ほげえええええええええ」

ハイジン「私ねー、闇に染まったから、無理やりチューするの。ぶちゅー」

グララ「むむむー」

ハイジン「むむむー」


 ゴゴゴゴゴゴゴゴ


 ベッドバキバキィィィ!!!


 ぐっしゃー



グララ「はははははははは」

ハイジン「はははははははは」



 めでたし めでたし




ぴーたん「ん、ヤギしゃん、しゅきぃ❤︎」

ヤギさん「メェェェェ……」

次回予告:テーレッテー、そんなものはない。

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― 新着の感想 ―
[一言] 性別が、分からんのじゃー!! だって、『ショタ』って書いてあるのにグララが 《彼女》って言うんだもん! 《勇者》って書いてあるから男かなって思うんだけど 前世はお母さん。《女勇者》ではな…
[良い点] ちょっとHな方向へ? 頑張ってください! [気になる点] 「北斗の拳」って、配信サービスですか? それとも、もしかして本物の本? [一言] ヤギさんは、ハイジだからでしょうけど。相手が男性…
[一言] うわーっ! もはや、原形をとどめていない!
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