会社の同僚とシェアハウス?!〈3〉
はい、土曜日です。引っ越しです。
SPのお仕事は、いつも頑張りすぎているからって、無理やり有休取らされました。
あとなんか、用事あった?
あ、久しぶりに路上ライブやろうかな……♪後、BARのシフト今日入ってたよね。
よし、いつも通り頑張ろう!
二兎 「お邪魔しまーす。」
白川 「お、にーちゃん、やっぱり住むことになったんだね。」
二兎 「はい、少しの間ご厄介になります。何卒よろしくお願いいたします。」
白川 「はいはーい。んで、にーちゃん、物は相談なんだけど……。」
二兎 「何ですか?」
白川 「今日の夕食の当番になってくれない?」
二兎 「いいですけど、どうしたんですか?」
白川 「うーん、料理いろいろな意味でできそうな人が、石井さんと、にーちゃんだけで、石井さんは夕方に用事があるから、夕食の係をにーちゃんに任せたいなって話なんだけど……。」
二兎 「あの……白川さん、見るからに暇そうですが、何かご予定でも?」
白川 「いや?ないよ?」
二兎 「では、なぜ……。」
白川 「うーん、順を追って説明するね。まず、石井さんは、さっきも言った通り夕方に用事があるから、準備はできない。俺と弘はそもそも料理ができない。編集長、蒼、弓、千はそのままここに住み込む予定らしいから、片付けが多くて夕飯を作れそうにないって感じなんだよ。」
二兎 「なるほど、つまり消去法で私になったんですね?」
白川 「そういう事!まあ、無理にとは言わないけど。いろいろ駆使すれば、俺と弘でも作れそうだから。」
二兎 「いえいえ、喜んでお引き受けしますよ!ちょうど家から持ってきた食材があって、皆さんに食べてもらいたかったんです。」
白川 「そういう事ならよかった!じゃあ、頼んでもいいかな?」
二兎 「はい!お任せください!」
……よし!部屋の整理はあらかた終了かな……。
次はこの食材たちを冷蔵庫に入れないと……。
んっしょっと。あ、やば。結構重労働かも……これ。
えっと次は……。
石井 「はい、にーちゃん。」
二兎 「石井先輩!もう片付けは終わったんですか?」
石井 「終わったよ。にーちゃんこそ、やけにはやいのね。」
二兎 「私はもともと物持ちは少ないですから。それより、石井先輩が昼食のお蕎麦を作るそうですね。」
石井 「そうそう、弘明先輩が、『引っ越しと言ったらそば!石井!蕎麦を作れ!』って言っちゃったもんだから。」
二兎 「クスクス。おそばを食べるのは、細く長くでしたっけ?平田先輩が、そういうものを信じているなんて意外です。」
石井 「本当にね……。それより!にーちゃん!」
二兎 「何ですか?」
石井 「夕食はにーちゃんが作るって本当?!」
二兎 「本当ですよ?どうかしたんですか?」
石井 「ううん、私もにーちゃんのごはん食べたかったなぁって思っちゃって。」
二兎 「クスクスわかりました。明日の朝食、私が作ります。それに、夕食の分を多めに作って、朝のおかずにするってどうですか?」
石井 「本当?!そうしてもらえると嬉しい!にーちゃん、お願いできる?」
二兎 「お任せください!」
よーし、石井先輩も楽しみにしてくれてるし、頑張らなくちゃ!
んじゃあ、今回はここまで!
See you♪ Have a nice day♪
読んで頂きありがとうございました!