今日から始めようか!
本日から始まる異世界の日常。
この世界に普通な日常はない!
さあ集え!
さあ見せろ!
これから始まるみんなの紹介をっ!
作者注)この小説はみんなの力になりたいウツケモンが
皆様に変ってレビューするPR小説です。
主に挿絵付小説、アクセス数が少ない方向き。
作者の偏見が偏るかもしれませんが兎に角
皆様に少しでも希望を与える事が出来ればと・・・。
なにげに不定期更新・・・です。
あれ?
ここは?
何処だ・・・・?
ああ。そうだったっけ。
ここは物語の中・・・か。
いや、違う。
ここは確か、彼の中・・・だ。
彼の物語の中だけに存在する、世界。
異空間?異世界?
そうじゃない。
ここは彼が支配する文字の世界。
そう。
彼の気まぐれで創られた彼だけの世界。
そこの中に俺は入ってしまったのだ。
一度入ってしまったら彼が出て良いと許可するまで、逃げられない。
出たいと願っても出られない・・・かもしれない。
そうだ、彼に魅入られたらお終いだ。
此方が何を言おうが、受け入れてくれないだろう。
気の向くままに、気に入った者だけを取り込む。
気に入ったモノ?
気に入ったモノだと?
じゃあ俺は気に入られたのか?
冗談じゃないっ!
彼に気に入られてしまったらもう抜け出せないじゃないか!
俺はこの世界だけに尽くすのか?
彼の気に入るモノの為に尽くさねばならないのか?
・・・・。
まあ、それも悪くない。
そう思えてしまう。
何故ならここはリアルな世界じゃないから。
ここは彼が支配する夢の世界。
彼だけが絶対の支配者として君臨するお話の世界だから。
じゃあ、俺は行って来る事にするよ。
彼の世界に・・・。彼の時間に・・・。
この「俺とおっさんの普通じゃない日常」の世界へと。
「おーいっ!ビール買って来ましたよーっ、と。」
髭面の青年がビニール袋を片手にやって来た。
「ほいよ、さてと。仕事を止めるから待ってろ。」
裏の作業部屋から男の声がする。
「えーっ、待ちませんっての。先にやってますからね。」
無精髭の青年は良く冷えたビールを数本出して、後を冷蔵庫にぶち込むと畳の上にどっかと座り込む。
「ひー、今日も暑かったなあ。プシュっとな。」
作業部屋から音が止まるのも待たずにビールの口を切る。
<グビグビ>
「プッハァー。うんめぇー。」
どろどろの土に汚れた男が前掛けを外しながら入って来て、
「あ、この糞。勝手に飲みやがったな!」
あまり怒った風な声じゃないのが判る。
汚いカッコのままで畳にどっかと座り、
「ほれ、酒代と手間賃。」
2千円をポケットから手渡して、ビールに手を伸ばす。
「いつもすんませんねー、さとっさん。」
「あーいいって。気にスンナ。それよりつまみはないのか?」
グビグビと500ミリ缶を飲む青年に訊く中年男。
「おーっ、それそれ!良いつまみがみつかったんスよ。」
そういって青年は自分の鞄からタブレットを取り出した。
ータブレット・・・。つまみじゃないのか?-
そう思った其処の君!このお話の意味を取り違えていないか?
ここは最初に言った通り、
「俺とおっさんの普通じゃない日常」なんだぞ。
つまみと言ったら、これに決まってるだろ?
「おおっ!こ、これはっ!」
「・・・・。おいっ、なんだこれはっ!?」
さとっさんが眼が点になって身体を震わす。
「なにがって・・・<魔鋼騎戦記フェアリア>の挿絵でしょーが。」
・・・・・・
「あ、あの。あのね。これは出したら駄目でしょう?」
さとっさんが髭面の青年に叫ぶ。
「なんで?別に成人対象にはならんでしょう?」
「そーじゃなくて!まだその部分までお話が進んでいないじゃないか!」
泡を食ってさとっさんが止めるが、
「ふっふっふっ!大丈夫ですよ。多分読んでくれている人は何のコッチャら判んないでしょうから。」
「・・・。それもそうだ・・・な。」
だが、そのとき2人は大変な事に気付いた。
「ああっ!この連載小説、アッシが書いていたんだった!」
「そーですよ、さとっさんがSbnbって名で書いているんでしょうが!」
大変な事実だった。
自分が書いている小説の事を忘れているとは・・・。
「さとっさん、で、つまみはこれでいいんスよね。」
「つまみ・・・って言うより<ツカミ>だな。」
髭面の青年がタブレットを掲げる。
「そろそろ本当のツカミが欲しいぞ。」
さとっさんがビールをがぶ飲みしてつまみを欲しがった。
「そー言えばお前の名前を呼んでなかったな。どうする?」
「・・・。くそ。」
「なんだ?何を怒っているんだ?」
「いや、だから。俺の名は、糞。さとっさんの生徒だったからくそのセイト。糞生徒。」
「・・・。なんて名を。」
「いいじゃないッスカ。気に入ってるんだから。糞って呼んでくだせー。」
「まあ、食事時間以外ならいいだろう。良い子の皆は食事中にコイツの名を呼んじゃあ駄目だぞ。」
・・・・。
「呼ぶかあぁっ!!」
<どごおおおおおっ!>
シマダ・ミハルの一撃!
「ぐえっ!×2」
「な、なんか今誰かがどついて行ったような気が・・・。」
「はあ、同感です・・・。」
さとっさんと糞君は、これから始まる小説の世界を想い、
ただビールをがぶ飲みして待っているのだ。
みんなの登場を。
みんなの作品を見るのを、読むのを心待ちに。
そして、この世界に紛れ込んできた者に紹介するのを!
次回?からはちゃんと紹介していきます。
でわっ!栄えある第1回の掲載小説はどなた?なのか。