表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
鉄道警察隊、西村のスイリ。  作者: オリンポス
【10回目のスイリ】
30/46

(File28)最終関門②

「アイラブユー。適齢期。結婚……」

 東川は早くも推理を始めた。

「結婚、結婚指輪、ジュエリーショップ」

 そうぶつぶつと小声で呟く。

「アイラブユー? そして適齢期」

 うーんと唸ってから、漱石の等身大パネルに目を向けた。

「アイラブユー、適齢期、結婚、夏目漱石」

 わかった! と彼は膝を打った。

「この勝負もらったぜ。西村っち!」


「ふぉっふぉっふぉ。中々に侮れない。そろそろわしも目的地へと向かうか」


 東川と北方は競うようにして建物を出た。

 残ったのは、西村と島崎と南少年だけだ。


「お前もわかったんだろ。だったら行けよ」

 南少年は鋭くにらむ。

「ええ。ですが、あなたもすぐに追い付いてきてくださいよ」

 西村は大人の余裕を見せつける。

「期待していますよ。南拓実くん」


「子ども扱いしやがって!」

 そんな彼を尻目に、西村と島崎は建物を出た。


「目的地は渋谷駅ですよ、島崎さん」

 そして渋谷区で男女が結ばれるところと言えば、ジュエリーショップではなく、そう西村は続ける。

「縁結び。明治神宮です!」


「明治神宮? でも東川さんはジュエリーショップに行っているはずじゃ」

「そうです。もし私の推理が不適切ならば、優勝はおそらく彼になりますね」


 西村は表情を暗くして言った。


「アイラブユー。適齢期に結婚しよう、か」

 島崎はふふっと笑んでから、スニーカーの靴で走った。

「婚活パーティで知り合ったとは言え、まさか、ね。告白してくるわけないよね」

 そう心中に期待と不安を抱きながら。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ