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地下迷宮運営者の悩み  作者: 柘 榴
第零章
3/10

新人運営者さん、バトル開始

軽く装備を整え、改めて周りを見渡す

木々の隙間から漏れ出す光により、どこか神秘的なオーラを醸し出す森

小鳥達が囀ずり、いっそう現実味が薄れている周りを特に気にすることもなく、気配を探る

こちらを不思議そうに見つめる目線や敵対心を持たない者ばかりの気配が感知されるなか、歩いていると敵対心を持つ奴等が数メートル先に居るのを察知する

「ルプス……補助を頼むな」

「ガウッ」

気配を消し、ゆっくりと近づいていくと其処に居たのはなんとユニコーンが四体

よし

「ルプス、撤収」

「グルル」

ソッと去ろうとするとユニコーンの一匹が此方を向く

すると他の三体も此方を向く

ユニコーンってワイバーン10体ぐらいのレベルなんだよね

【あぁ、そうそう。忘れていましたが封印対象に貴方の極一部の記憶がありました

一部記憶のキーモンスター、またはアイテムがございますのでそれを討伐、または取得してください

そうすることでその記憶の封印が解除されます】

「それって……」

非常に嫌な予感がしてきたぞ

【はい、もしかしたら相手の弱点の記憶だったりしますね】

あぁ、ほら、やっぱり



最悪じゃねーか!?


鞘から剣を抜き、牽制しつつ後ろに徐々に下がる俺とルプス

対して、隙あらば噛み殺そうとするユニコーン達

「ガ、ガルルルルル」

「チッ」

このままではいつか隙が出来、袋叩きにされそうである

「…………ッ!」

一匹が此方に角で攻撃してくる

それを受け流しつつ、首を跳ねる勢いで剣を奮う

スッパリと首が斬れたことに驚きつつ、改めて一体どのぐらいの記憶が封印がされたのか不安に思う

と、いうかこれって運良く斬れたんだよな?

仲間の死に怒り狂うユニコーン達

一気に襲い来るユニコーン達の攻撃を危なげなく避けていき、特に力を入れることもなく首を跳ねてゆく

余りにもあっけなく終わってしまい、少しばかし不安が募る

「……なんつーか、呆気なく終わったな」

周りを再度、警戒しつつ剥ぎ取りを行う

確かユニコーンの角は万能薬だからな、取っておいて損はないだろう

【おやおや、ここまで呆気なく討伐を完了するだなんて凄いですね】

感心したかのように言うミルシィに苦笑しつつ、今回のことで得られた情報を元に封印条件を少しばかし考えてみる

「(モンスターとの戦闘、俺の実力……今のところ、この二つが封印されてるってのが分かるな)」

なら、キーモンスターはユニコーンじゃなかったのか?そこを不思議に思いつつ、剥ぎ取りも終わったのでまた、歩き出す

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