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地下迷宮運営者の悩み  作者: 柘 榴
第零章
2/10

新人運営者さん、探索開始

扉の先は、自然豊かな森が広がっていました

いや、自然界で産まれたダンジョンが森に同化するように姿形を変えるのは知っているが、なんで部屋出てそうそうなんだよ、おかしいだろうがおい

【それではまず、この森の主ワイバーン討伐です

説明は要りますか?】

「初っ端からワイバーンかよ」

つい、呟いてしまう

ドラゴンに劣らず凶悪な存在として有名だ

しかも、ミノタウロスを一人で討伐する程の有能者が50人程いなければ話にならない程だ

そんなやつを一人でとか無茶ぶりも程がある、出来れば10人程の援軍が欲しいところだ

【それと、封印対象ですが中級魔法から上の魔法に加え、召喚魔物サモンモンスターの悪魔二体を封印させていただきます】

「うわぁ、マジか」

つい、頭を抱えてしまう

悪魔のうち一体は戦闘型、もう一体は知識豊富な補助型

そして今回、召喚することが出来る妖精は戦闘には少し頼りなく、補助型にしても少し頼りない

しかし、どちらに分類するならば補助型になるところ

【それと貴方は地下迷宮運営者ダンジョンマスター

特定の魔物モンスター三体を召喚可能です】

「三体って…?」

疑問に思う俺に楽しそうに答えるミルシィ

【はい!アルラウネとスライムとケット・シーですね】

「ケット・シーか……」

封印されずにすんだ妖精は犬の妖精クー・シー

だから猫の妖精ケット・シーは除外したほうが良さそうだな

しかし、まともな戦闘型が全くもっていない

「取り敢えず、ワイバーン探しでもするか」

【そうですね、腕試しついでにコブリン等を討伐するのも良いかと思います】

「あぁ、分かった」

ミルシィの助言に相づちを打ちつつ、取り敢えずクー・シーを呼び出すことにする

腰にぶら下がる三つの雫型の宝石の内の一つ、エメラルドを取る


「―友よ、我が声を聞きたまえ そして我が元へ―≪犬の妖精クー・シー≫」


エメラルドから出てくる複雑な魔法陣がゆっくりと回転しながら一人分の距離をおいて俺の頭ぐらいの高さに移動する

そしてそのまま下降する魔法陣

俺の胸元ぐらいに達すると緑色の毛並みが見え始める

下降してゆくなか、魔法陣が通過した場所から緑色の毛並みをした獣が姿を見せる

魔法陣が地面に着ききった頃には、完全にその姿を表した

「……ルプス」

そう呟けば、下を向き、目を閉じていたクー・シーことルプスが顔を上げる

その瞳には歓喜の色合いが濃い

勢いよく尻尾を振るルプスに苦笑しつつ頭や顎を撫でてやる

「グルルルル」

嬉しそうに鳴くルプスに笑みを浮かべつつ、最後の仕上げとばかしに勢いよく頭の毛をかき混ぜる

【おや?犬の妖精クー・シーのみの召喚ですか?】

「あぁ、他のモンスター達は後回しだ」

ミルシィに返答すると興味深そうに【そうですか、そうですか】と言うミルシィ


さて、そろそろ出発するか

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