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童話と詩作と物語

君に伝えたかった、ただ一つの言葉

作者: 辻堂安古市
掲載日:2026/03/12



卒業式の日の朝 君とすれ違った

僕は短く「おはよう」とだけ声をかける

君も短く「おはよう」とだけ声をかえす

いつもと変わらない朝のひとこと


みんながいつもより早く集まった教室で

卒アルにお互いメッセージを書き合う

君が持ってきたアルバムに僕が書いたのは

「ありがとう。頑張って!」のひとこと



卒業式が終わった後 教室を出て

上靴を脱いで青空の下に出る

みんなが写真を撮っている人ごみの中で

君の姿を探してる僕に気づいたんだ


みんなと写真を撮って 打ち上げの話をして

学校の門を出てもう一度振り返る

みんなで過ごした学校を見ているうちに

僕は君に言いたかった本当の言葉に気づいたんだ


多分僕は気づいていたんだろうけど

多分それを認めるのが怖かったんだろう

いつか話せるときが来るのだろうか

ただ一つの心残りがすごく大きく感じる


僕はスマホに文字を打ち込む

それを送るにはまだ勇気がでないけれど

でもいつか君にもう一度会える日が来たら

そう思って保存する でも


「小さな勇気が本当の魔法」

誰かが書いた言葉が目に入る

その時は精一杯の勇気を出して

今度こそ君に自分の気持ちを伝えたい








「君が好きでした」って。








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― 新着の感想 ―
すっと頭に入ってくる、とっても綺麗なお話でした。「小さな勇気が本当の魔法」いい言葉ですね。
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