将軍蟻との死闘
とんでもないスピードで投稿を続けております。甘い蜜蝋です。みなさんよろしくお願いします。ランキング情報が日々出てきてワクワクしてます。ただ、投稿スピードが異常なのでこっそり修正もしております!ごめんなさい。
黒い巨体が広間を震わせた。
ジェネラルアント――兵隊蟻の頂点に立つ存在。大顎が振り下ろされれば、人の体など一撃で粉砕される。
「来るぞ!」
俺の声と同時に、顎が地を抉った。
「横へ散れ!」
俺たちは一斉に左右へ走り、地面に深い亀裂が刻まれる。
⸻
「アリア、狙って!」
「了解!」
アリアの矢が目の近くをかすめ、巨体の顔がわずかに横を向く。
「エルム、脚を突け!」
「は、はい!」
少年の槍が脚の関節に突き刺さり、巨体がほんの一瞬止まった。
「ディル、隙間を狙え!」
「おう!」
短剣が甲殻の継ぎ目をかすめ、装甲を薄く削る。
「ルーク、顎を受け流せ!」
「任せろ!」
鋼の腕が大顎を外へ弾き、俺たちの列を守った。
(効いてる。この形を何度も重ねれば、崩せるはずだ)
⸻
「もう一度だ! 動きを合わせろ!」
俺の掛け声で全員が再び動く。
矢で顔をずらし、槍で脚を止め、短剣で隙間を削り、盾代わりに顎を受け流す。
俺は刀《繋》を振り下ろし、胸と腹の継ぎ目をなぞった。
――赤い筋が走った。
「通ったぞ!」アリアが叫ぶ。
「次で決められる!」エルムの目が輝く。
「慌てるな。まだ崩しきれていない」
⸻
巨体が怒りに任せて突進してきた。狙いはエルム。
「下がれ!」
だが遅い。大顎がエルムに迫る。
「アリア!」
矢が飛び、顔が上を向く。
「ディル!」
短剣が顎の付け根に噛み込み、閉じるのを遅らせる。
「今だ!」
俺は顎の下に刀を突き込み、押し上げた。
ルークが体当たりで軌道をずらし、エルムが転がって避ける。
地面が砕け、土が跳ねた。
「エルム!」
「だ、大丈夫です!」
「よし、次は止めることだけ考えろ」
⸻
「全員、ここで仕留める!」
声を張り上げ、再び連携。
アリアの矢が目の横をかすめる。
エルムの槍が脚を止める。
ディルの短剣が継ぎ目を削る。
ルークが顎を弾き飛ばす。
俺の刃が継ぎ目を深く裂く。
甲殻の奥で硬い音が響いた。巨体がよろめき、バランスを崩す。
「ミーナ、道を!」
「了解!」
床に氷の帯が走る。
俺は帯の上を駆け抜け、最後の隙に刀を突き込んだ。
硬さを裂き、奥で何かが砕ける。
「エルム、止めを!」
「はい!」
ズドン!!
ジェネラルアントが断末魔のように痙攣し、巨体を横倒しにした。
仲間たちと必死で切り抜けた群戦広間にはまだアリの死骸が山を成している。
その時、これまでの成果が体を満たした。
【レベルアップ】
名前:トリス(15歳)
Lv:11 → 12
HP:460 → 500
MP:3600 → 4300
STR:70 → 76
VIT:62 → 68
AGI:80 → 86
DEX:95 → 102
INT:85 → 92
MND:74 → 80
LUK:158 → 166
視線が自然と胸の奥へ向かう。
膨れ上がる魔力が止まらない。
「七百も……増えてる……!」
子供らしい歓声が思わず漏れた。
仲間は呆れ半分、驚き半分で見守っている。
だがトリスにとっては、この瞬間こそが、戦い抜いた何よりのご褒美だった。
⸻
静寂が戻った。湿った土の匂いに、鉄の味が混じる。
「……やったのか」ディルが呟く。
「勝った」俺は息を吐いた。「全員、生きてるな」
「問題なし!」ルークが笑う。
「ぼ、僕も!」エルムが胸を張った。
「立派だったぞ」
ジェネラルの甲殻は硬く、武具にも街道にも使える。
だが気を緩める者はいなかった。
「ジェネラルでこれなら……本当に女王がいるなら」アリアの声が低くなる。
「規模はもっと大きい」俺は刀を納め、みんなを見回した。「今日の成果を持ち帰ろう。そして備える。本番はこれからだ」
初投稿です!みなさんおてやわらかにお願いします。
AIをとーても使いながらの執筆となっております。




