電と磁の覚醒
とんでもないスピードで投稿を続けております。甘い蜜蝋です。みなさんよろしくお願いします。ランキング情報が日々出てきてワクワクしてます。ただ、投稿スピードが異常なのでこっそり修正もしております!ごめんなさい。
蒼い海風が吹き抜けるリヴェール港。
いつもは海の潮風が心地よく流れる街、いまや戦の準備に追われていた。
桟橋では大工たちが折れた杭を打ち直し、船乗りたちは帆を繕っている。
市場の女たちは兵へ差し入れる干し肉や塩を袋に詰め、子供たちですら桶に水を汲んで兵士へ走っていた。
港全体が軍営へと姿を変え、まるで街そのものが「戦士」となったかのように息づいていた。
その片隅、倉庫跡地の広場で俺はひとり実験をしていた。
掌に宿るのは、この前《詐奪》で得た《静電気》のスキル。
指先で火花を散らしながら、俺は鉄片の束へ魔力を流し込む。
「バチッ……!」
火花が散った瞬間、鉄片が一斉に俺の掌へ吸い寄せられた。
鎧の肩当て、釘、鉄屑がガチャリと音を立ててまとわりつく。
「ん?……磁石、か?」
思わず呟く。
前世の記憶――教科書の片隅にあった知識が脳裏をよぎった。
電気が流れれば磁場が生まれ、磁場が変われば電気が走る。
そう、これは――電磁誘導。
俺の頭に響いたのは、あの冷たい声だった。
《静電気》が主の知識と莫大な魔力の影響を受けスキル許容量を大幅に超えたため、強制進化します。
《静電気》→ 《電磁誘導》
⸻
《真鑑定》
名称:《電磁誘導》スーパーレア
通常、電気が流れれば磁場が生まれ、磁場が変われば電流が生じる。
本来は金属やコイルを媒介にした実験でしか起こらぬ、ごく小さな現象に過ぎない。
(魔力量干渉による影響)
術者の異常な魔力量が法則をねじ曲げ、
受動でしか生じぬはずの誘導現象は、能動的に、意志によって強制発現する。
電気を操れば磁力が生まれ、磁力を操れば電気が走る。
効果
•電気 → 磁力:対象に斥力・引力を与える。武器を弾く、矢弾を逸らす、鉄砂を操る。
•磁力 → 電気:媒介を通じて電撃を誘導。地面や壁を伝わせ、狙った敵へ稲妻を走らせる。
特性
•既存の魔術体系には存在しない、電気と磁気の相互変換支配。
•制御は魔力量と集中に依存。過剰出力すれば環境全体を攪乱し、味方をも巻き込む危険を孕む。
⸻
「……これは、とんでもない力だな」
俺は吸い寄せられた鉄片を振り払い、もう一度試す。
今度は意識して「押し返す」イメージを描いた。
ガァン!
鉄片が弾け飛び、倉庫の壁に突き刺さった。
「ひっ……!」
近くで見ていたアリアが思わず肩をすくめる。
「ちょっと! そんなもの戦場以外でぶっ放すな! 危なすぎる!」
ノクスが「ニャッ!」と短く鳴き、影の中に逃げ込んだかと思えば、耳の毛を逆立てて飛び出してくる。
尻尾はブワッと広がり、怒ったように牙を剥いた。
アージェも唸り声を上げ、俺を咎めるように低く吠える。
「わ、悪かった! ちょっと実験しただけだ!」
思わず手を挙げて謝る俺に、アリアは深くため息を吐く。
「ほんとに……トリス、アンタは毎回そう。力を得たらまず確かめるでしょ?」
「だって、どう使えるか分からなきゃ……」
「分からなくていいから! 少なくとも、この街の中では!」
冷たい視線に耐えきれず、俺は頭をかいた。
それでも、胸の奥が高鳴っていた。
電気と磁気を自在に操れるなら、戦場で矢を逸らし、鉄鎧の敵を束縛し、あるいは船の錨を動かすことさえできるかもしれない。
戦の流れすら変えうる、新しい武器。
そう考えただけで、背筋に震えが走る。
その時だった。
ドォン!ドォン!
港の見張り台から、大きな太鼓の音が鳴り響いた。
兵たちが一斉に顔を上げ、街に緊張が走る。
「南の沖に、船影っ!」
見張りが声を張り上げる。
「侯国の旗を掲げた船団、接近中!」
空気が一瞬で張り詰めた。
「侯国の旗を掲げた船団、東方のエルネ村を急襲!」
見張りがさらに声を張り上げ叫んだ!
兵たちは武器を手に走り出し、女たちは子供を抱えて避難へ駆ける。
準備を整えていた港全体が、鐘と太鼓の合図で戦場へと姿を変えていく。
俺はアリアと視線を交わし、刀《繋》の柄に手をかけた。
「来たな」
「ええ。準備はもうできてる」
銀毛の狼が前に進み出て、影猫が影の中へと消える。
仲間たちも、俺も。
すでに腹は決まっていた。
リヴェール港の戦い
その幕が、静かに開こうとしていた。
評価してくれると、とってもとっても嬉しいです!
初投稿作です!みなさんおてやわらかにお願いします。
AIをとーても使いながらの執筆となっております。
あと、AI様にお絵描きをお願いするのにハマり中です。




