表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生したら孤児院育ち!? 鑑定と悪人限定チートでいきなり貴族に任命され、気付けば最強領主として国を揺るがしてました  作者: 甘い蜜蝋
犬と猫に振り回される領主兼冒険者

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

162/264

支配者の采配

とんでもないスピードで投稿を続けております。甘い蜜蝋です。みなさんよろしくお願いします。ランキング情報が日々出てきてワクワクしてます。ただ、投稿スピードが異常なのでこっそり修正もしております!ごめんなさい。

蒼晶の眠る洞 三十層


 轟音が響いた。前衛のシールドゴブリンが一斉に盾を打ち合わせ、洞窟全体を揺らすほどの圧で進軍してくる。後ろではスピアゴブリンの槍が林立し、さらに後方からはボウゴブリンが雨のように矢を放っていた。


「くっ、まじで軍隊だな!」

 俺は咄嗟に《大統治》で仲間へ意識を飛ばす。

(アージェ、盾を押し返せ! ノクス、側面の影から崩せ! アリア、矢を落とせ!)


「ワォンッ!」

 アージェが銀の障壁を前に広げ、突進してきたシールドゴブリンの列を止める。火花が散り、床が軋む。

「ニャッ!」

 ノクスは闇を駆け抜け、後衛の弓持ちを襲い混乱させる。矢の雨が一瞬止まり、アリアがすかさず叫ぶ。

「いい、今の隙!」

 放たれた矢が真っ直ぐ飛び、弓を構えたゴブリンの額を貫いた。


 だが戦況はすぐに整えられ、"玉座から低い響き"が放たれた。


『崩れるな。盾、三列目で押し潰せ』


「……っ!?」

 脳に直接、意味が流れ込んでくる。言葉じゃない、魔力の震えが“指示”として頭に届くのだ。

 アリアが眉をひそめる。「今の……声じゃない?」

「違う……頭に直接、意味が響いてる」

 俺の背筋に冷たいものが走った。


 その瞬間、盾列の後ろから新たな巨影が歩み出る。ジェネラルゴブリンだ。

 片目に傷を負ったその姿は、歴戦の兵そのもの。手には戦斧を構え、カイザーの指示に従い吠えた。


『突撃 全軍、前へ!』


 再び頭に意味が響く。次の瞬間、盾列が押し込んできた。アージェの足が床にめり込むほど圧が増し、ノクスが影から弾き飛ばされる。


「ぐっ……強制的に全員が一糸乱れず動いてる……!?」

 俺は舌打ちし、剣を抜いた。ジェネラルが突進してくる。

 斧と剣がぶつかり、激しい火花が飛んだ。振動が腕を痺れさせる。


「ちょっ、トリス一人じゃ持たない!」

 アリアが駆け寄り、二刀で斧の軌道を逸らす。俺は息をつきながらも笑った。

「助かる! ……にしても、やばいぞこれは」


 ジェネラルの一撃一撃が重い。しかも盾列の後ろからは槍が突き出され、俺たちの動きを制限してくる。

 アージェが唸り、再び障壁を展開するが、三列目の盾が重なり合い、圧力が増して押し込んでくる。

 ノクスも影から飛び出すが、遊撃のローグゴブリンが逆に影から現れ、短剣で阻む。爪と短剣が弾け合い、鋭い音が洞窟に響いた。


「……完全に部隊が連動してる。まるで一つの生き物だ」

 俺は歯を食いしばり、斧を押し返しながら思った。

 その頭上でまた、あの響き。


『弓隊、第二射。矢雨を浴びせよ』


 次の瞬間、天井の岩陰から矢が一斉に降ってきた。


「アリア!」

「わかってる!」

 二刀を素早く収め、弓を引き抜く。矢を番えるや否や、連射で迎撃する。一本、二本と落とすが数が多すぎる。肩をかすめ、血が滲んだ。


 俺は舌打ちしながら後方を振り返った。そこに見えるのは


 "ダンジョンビューの前の領民達"


 試作機が洞窟内を映し出し、ハルトンの広場にいる人々の目にこの戦いを伝えている。


 広場では、子どもが泣き声を上げ、大人たちが拳を握って見守っていた。

「トリス様、負けるな!」

「アリアちゃん、撃ち返せ!」

 声援が、俺の胸に突き刺さる。


「……負けられねえ!」

 俺は気合を込めて叫ぶ。ジェネラルが斧を振り下ろす。アリアがその軌道を逸らす。俺はすかさず腹部へ蹴りを叩き込み、巨体を揺らした。


 だが次の瞬間、再びあの響き。

『揺らぐな。前へ、進め』


 ジェネラルの目が血走り、狂気のように斧を振り回す。盾列も崩れずに再編され、槍が前に突き出される。

 まるで操り人形だ。カイザーの意志が全てを繋ぎ、一つの軍として俺たちを押し潰そうとしている。


 俺は歯を食いしばり、頭の中で叫んだ。

(……クソッ、本物の“支配者”ってやつか!)


 背後から声が飛ぶ。

「トリス! 押し込まれたら終わる!」

「わかってる!」

 俺は剣を握り直した。ここを凌げなければ、三十層で俺たちは終わる!

評価してくれると、とってもとっても嬉しいです!

初投稿作です!みなさんおてやわらかにお願いします。

AIをとーても使いながらの執筆となっております。

あと、AI様にお絵描きをお願いするのにハマり中です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ