新しい依頼と決意
翌朝。
まだ体の疲れは抜け切れていなかったが、トリスは早起きして冒険者ギルドへ向かった。
ギルドの掲示板には、さまざまな依頼書が貼り出されている。
魔物討伐、薬草採取、護衛依頼――冒険者の仕事は多岐にわたっていた。
「お、坊主。もう来てたのか」
背後から声をかけられ振り向くと、ルークたちが入ってきた。
「おはようございます!」
トリスは慌てて頭を下げた。
「昨日あれだけ戦って、もう動いてるのかよ。根性あるじゃねぇか」
ディルがにやりと笑う。
「ふふ……子どもたちに誇れる顔をしたいのね」
ミーナが微笑んだ。
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「さて、次は何を受ける?」
ルークが腕を組み、掲示板を眺める。
「また討伐でもいいが……薬草採取の依頼も出てるな」
ディルが指さした。
「薬草ね。回復薬の材料だから需要はあるわ。でも、地味だし危険は少ない」
ミーナが呟く。
「地味でも構わない。俺たちはまだ若いんだ、経験を積む方が大事だ」
ルークが真面目な顔で言う。
トリスは依頼書を見つめながら思った。
(薬草採取なら……僕も役に立てるかもしれない。観察力なら負けない!)
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そこへ、アリアが静かに現れた。
昨日と変わらぬ冷たい眼差しで掲示板を見やる。
「薬草採取……悪くないわね。戦闘は少なめ。でも、場所によっては魔物も出る」
「アリア、お前も参加するのか?」
ルークが尋ねる。
「当然。仲間でしょう」
アリアは当たり前のように言い、トリスをちらりと見た。
「昨日の石投げ……あれで状況が変わった。次は剣で同じことをやってみなさい」
「は、はい……!」
トリスは顔を真っ赤にしながら頷いた。
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「じゃあ決まりだな。薬草採取の依頼を受けよう」
ルークが受付に向かい、リサに依頼書を差し出す。
「皆さんなら安心です。場所は王都近郊の丘陵地。魔物は少なめですが……油断は禁物ですよ」
リサが説明した。
「ふん、魔物が少なかろうが俺たちにとっちゃ関係ねぇさ」
ディルが笑い、ミーナがため息をつく。
「油断しないでって言ってるのに……」
トリスは拳を握りしめ、胸の奥で誓った。
(昨日みたいに偶然じゃなく、もっと確実に仲間を助けたい……!)
小さな決意が、次なる冒険への一歩を踏み出させていた。
初投稿です!みなさんおてやわらかにお願いします。
AIをとーても使いながらの執筆となっております。




