群れの王と映す眼
とんでもないスピードで投稿を続けております。甘い蜜蝋です。みなさんよろしくお願いします。ランキング情報が日々出てきてワクワクしてます。ただ、投稿スピードが異常なのでこっそり修正もしております！ごめんなさい。
蒼晶の眠る洞 第21層
ズズズ……と地面が震えた。
蒼晶の光に照らされ、巨大な甲殻が姿を現す。
群れの王 巨岩蟲
他の個体を従えるように、長い触角が揺れ、複眼がぎらりと赤く光った。
殻は岩盤のように厚く、ただの斬撃では傷一つ付かないだろう。
「……化け物め」
俺は刀《繋》を構え直し、仲間に目配せした。
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広場のどよめき
ダンジョン都市の広場では、映像が一気に拡大され、巨体が映し出された。
「な、なんだあの大きさは！」
「無理だ……勝てるわけがない！」
観衆がざわめき、子どもが母親にしがみつく。
冒険者たちも息を呑み、額に汗を浮かべていた。
⸻
巨岩蟲が咆哮し、突進してきた。
大地が揺れ、岩盤が割れる。
「アージェ！」
俺の声と同時に、銀の障壁が前に広がる。
ドゴォォォンッ！！
障壁ごとアージェが押し飛ばされ、地面に爪を突き立てて必死に耐える。
「持ちこたえろ！」
俺が叫び、アリアが横から駆け込む。
二刀を振り下ろすが、刃は殻を弾かれて火花を散らす。
「硬い……！」
アリアが悔しげに吐き捨てる。
⸻
広場の声
「剣が効かない！？」「障壁すら押し込んだぞ！」
観衆が悲鳴のような声を上げる。
「領主様——逃げろ！」
誰かの叫びが広場に響いた。
⸻
「ノクス！」
影の中から飛び出したノクスが、巨岩蟲の複眼を狙って跳びかかる。
爪が閃き、片目を抉り取った。
「ギィィィィィッ！！」
巨岩蟲が悲鳴をあげ、のたうち回る。
俺は叫んだ。
「目だ！ 硬い殻を避けろ、急所を突け！」
⸻
広場の歓声
「効いた！」「目だ！ 目を狙え！」
観衆が一斉に声を張り上げ、拳を振り上げる。
子どもたちが涙を拭いながら叫んだ。
「領主様、がんばれぇぇぇ！」
⸻
巨岩蟲が暴れ、岩片が飛び散る。
アージェが障壁で庇い、アリアが矢を雨のように放つ。
ノクスが影を駆け抜け、敵の動きを乱す。
俺は深く息を吸い、刀に魔力を流し込んだ。
青白い光が刀身を包む。
「行くぞ！」
跳躍。
光を裂き、俺は巨岩蟲の残った複眼を狙って突き込んだ。
ズガァァァンッ！！
刀が突き刺さり、光と血飛沫が弾け飛ぶ。
巨体が絶叫し、痙攣しながら地に叩きつけられた。
⸻
広場の熱狂
映像いっぱいに巨岩蟲が崩れ落ちる姿が映し出される。
一瞬の静寂の後——
「「「うおおおおおおおっ！！！」」」
広場が揺れるほどの大歓声。
子どもたちが飛び跳ね、老人が涙を流し、冒険者たちが拳を突き上げる。
「領主様だ！」「勝ったぞ！」「俺たちの街の英雄だ！」
街全体が震えるような熱狂の渦に包まれた。
⸻
俺は深く息を吐き、仲間の方を振り返った。
アリアが汗を拭いながら笑い、アージェが鼻を鳴らし、ノクスが影から姿を現して尻尾を立てる。
頭上の映す眼がふわりと光を放ち、俺たちを見下ろしていた。
その映像は、街の人々の記憶に深く刻まれていく。
（これが……初めての“英雄譚”の中継か）
俺は刀を収め、次なる階層を見据えた。
評価してくれると、とってもとっても嬉しいです！
初投稿作です！みなさんおてやわらかにお願いします。
AIをとーても使いながらの執筆となっております。
あと、AI様にお絵描きをお願いするのにハマり中です。
