選挙当日と公開
とんでもないスピードで投稿を続けております。甘い蜜蝋です。みなさんよろしくお願いします。ランキング情報が日々出てきてワクワクしてます。ただ、投稿スピードが異常なのでこっそり修正もしております!ごめんなさい。
朝日とともに、広場には人々が集まった。
屋台の香り、子どもたちの笑い声、候補者の旗が風に揺れる。
領地初の「街長選挙」に、期待と緊張が入り混じっていた。
壇上に立ち、俺は三万を超える領民を見渡す。
「今日、四つの街はそれぞれの代表を選ぶ」
声を張り上げる。
「だが忘れるな。俺は領主として、この領地のすべてに責任を持つ。戦も、迷宮も、未来も。決して誰かに押しつけたりはしない」
ざわめきが広がる。俺は続けた。
「だからこそ——その上で、みんなの声が欲しい。俺一人の判断ではなく、民の意思を力に変える。今日から俺たちは、共に未来を築くんだ!」
喝采。
「トリス様!」「領主様!」と声が重なり、熱狂が広場を包んだ。
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各街ごとに設けられた投票所では、人々が列を作った。
石板に候補者の名を刻み、票箱に落とす。
初めて自分の意思を託す瞬間に、緊張と誇りが入り混じる。
「俺の一票が街を動かすんだな」
「子や孫の未来を選んでる気分だ」
そんな声が、確かに新しい時代を告げていた。
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同時進行で、広場の端では装置の設置が進められていた。
“映す眼”と“映す窓”を固定し、導晶石が淡く光を放つ。
「共鳴の調整は済んだ」
カインが槌を置く。
「理論値も問題なし」
ミーナが帳面を閉じた。
「布の張りは完璧。揺れないわ」
アリアが親指を立てる。
「……起動するわね」
フレイアが静かに手を添え、導晶石へ淡い魔力を流し込む。
石が脈動し、光が高まった。
「よし……映せ!」
俺が合図を出した。
ゴウンッ。
低い振動音とともに、壁面に青白い像が浮かび上がる。
そこに映ったのは——ダンジョンの深部。
冒険者たちが剣を振るい、魔法を放ち、魔物に挑む姿。
「うおおおっ!」
群衆から歓声が上がる。
「本当に映ってる!」
「迷宮の中が、ここから見えるんだ!」
「領主様がこんなものまで……!」
子どもが指を差して叫んだ。
「お父さんが戦ってる!」
母親は涙を浮かべ、像を抱きしめるように見つめた。
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日が傾き、票箱が壇上に並ぶ。
一つひとつ開けられ、刻まれた名が読み上げられていく。
「ハルトンダンジョン都市、当選——エルマー・ドラン!」
「テルマハルト温泉郷、当選——セオドア・クライン!」
「ロックハルト森林街、当選——グスタフ・バルゲン!」
「グレインハルト穀倉街、当選——マルク・エイデン!」
歓声。
選ばれた四人が壇上に立ち、深く頭を下げる。
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翌日。
新街長たちを迎え、執務室で初めての「領政会議」が開かれた。
机を囲む四人の顔には、緊張と決意が刻まれている。
「俺は領主として責任を負う。だが、街を動かすのは民だ。その声を届けるのが君たちだ」
俺はまっすぐに言った。
エルマーが頷く。「任せてください。ダンジョン都市の商人として、街の声を拾います」
セオドアが微笑む。「温泉郷をもっと賑わせてみせます」
グスタフが拳を握る。「森を守り、育てる。必ず」
マルクが静かに言った。「農民の声を正しく伝えます」
新しい声が、机の上に並んだ。
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選挙とダンジョンビュー。
二つの挑戦は、領地に「民意」と「新しい目」をもたらした。
(ここからだ。俺が背負い、民が選び、共に歩む。必ずこの領地をもっと強くする)
俺は強く誓った。
評価してくれると、とってもとっても嬉しいです!
初投稿作です!みなさんおてやわらかにお願いします。
AIをとーても使いながらの執筆となっております。
あと、AI様にお絵描きをお願いするのにハマり中です。




