選挙と街の声
とんでもないスピードで投稿を続けております。甘い蜜蝋です。みなさんよろしくお願いします。ランキング情報が日々出てきてワクワクしてます。ただ、投稿スピードが異常なのでこっそり修正もしております!ごめんなさい。
導晶石を用いた試作が進む一方、もうひとつ大きな動きが始まろうとしていた。
机に広げた地図には、四つの街が印されている。
ダンジョン都市ハルトン、温泉郷テルマハルト、森林街ロックハルト、穀倉街グレインハルト。
どれも領地の柱だ。
「四つの街はそれぞれ特色がある。ダンジョン、温泉、森、穀倉……どれも大切だ」
俺は地図を見ながら言った。
「一人の領主が全部を決めるより、その街の民の声を反映させた方が、きっとより良くなる」
「どういうこと?」
アリアが首を傾げる。
「俺が任命するんじゃなくて、民が自分で代表を選ぶんだ。その方が納得できるし、街も強くなる」
「合理的ね」
ミーナが眼鏡を押し上げ、頷いた。
「民の意思が反映されれば不満は減るし、各街の特色も伸ばせる」
こうして、初めての「街長選挙」が行われることになった。
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広場には立候補者の声が響いていた。
「冒険者のための街を! 安全こそ最優先だ!」
ハルトンでは、ギルド支部長クローヴェと商人エルマーが演説で火花を散らす。
「温泉をもっと整え、旅人を呼び込みましょう!」
テルマハルトでは、宿屋組合のエリナ婆と若き商人セオドアが張り合っていた。
「森の資源は皆のものだ! 俺たちの手で守る!」
ロックハルトでは、炭焼き親方バルドと木工師グスタフが声を張る。
「働く者の声を聞け!」
グレインハルトでは、農場主クラウスと冷静な青年マルクが支持を集めていた。
屋台の前でも噂話が飛び交う。
「誰に任せる?」「あの人なら信用できる」「いや、あっちの方がいい」
選挙の熱気が領地全体を包み込んでいた。
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夜の鍛冶場。
“映す眼”と“映す窓”の改良が続いていた。
「強度は上がったが、まだ像が揺れるな」
カインが槌を置き、額の汗をぬぐう。
「共鳴の調律が足りないのよ」
ミーナが数式を走らせる。
「じゃあ布の張りを変えてみる」
アリアが器用に調整する。
フレイアが炎を一定の脈動に整えると、導晶石が青く光を放った。
壁に浮かぶ像は、先日よりも長く鮮明に保たれている。
「……選挙までに仕上げるぞ」
俺は皆に言った。
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翌日、四つの街でさまざまな噂が広がっていた。
ハルトンでは、冒険者仲間が声を弾ませる。
「迷宮の奥が見られるなら、俺たちも作戦が立てやすいぞ!」
「何より家族が安心するさ」
テルマハルトでは、宿屋の女将が笑っていた。
「映す窓ができたら、旅人に見せられるじゃない。立派な客寄せになるわ」
ロックハルトでは、炭焼きの親父たちが真剣な顔で語る。
「森に魔物が出てないか、映す眼で確かめられるなら助かるな」
グレインハルトでは、農夫が頷き合っていた。
「収穫を運ぶ街道が安全か、これで分かるなら心強い」
人々の期待と好奇心が、選挙の熱気と溶け合い、領地全体を包んでいく。
俺は胸の奥で静かに思った。
(選挙と同時に……ダンジョンビューを完成させる。これが新しい時代の始まりだ)
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初投稿作です!みなさんおてやわらかにお願いします。
AIをとーても使いながらの執筆となっております。
あと、AI様にお絵描きをお願いするのにハマり中です。




