試行錯誤の鍛冶場
とんでもないスピードで投稿を続けております。甘い蜜蝋です。みなさんよろしくお願いします。ランキング情報が日々出てきてワクワクしてます。ただ、投稿スピードが異常なのでこっそり修正もしております!ごめんなさい。
導晶石を手に入れた翌朝、俺たちは鍛冶場に集まった。
炉の熱気に包まれ、鉄と油の匂いが肌にまとわりつく。
槌の響きが絶えず響き、空気そのものが緊張を孕んでいる。
「——映す窓だけじゃ意味がない」
蒼晶と導晶石を並べ、俺は口を開いた。
「外の景色を取り込む“映す眼”があって初めて窓に像を映せる。二つで一つだ」
「……つまり、片方が集めて、片方が見せるって仕組みね」
ミーナがすぐに理解して記録を走らせる。
「分かった。なら両方一緒に作るしかないな」
カインが大槌を軽く振り上げて笑った。
その仕草は当たり前のように鍛冶場に馴染んでいる。
「ふむ、若いのに面白いことを考えるわい」
爺ちゃんも目を細め、興味深そうに腕を組む。
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まずは“映す眼”。
蒼晶を小さく削り、導晶石を仕込んで光を取り込む器を作る。
次に“映す窓”。
焼き締めた絹布を薄く張り、研磨したガラス板を重ね、その下に導晶石を敷き込む。
蒼晶を枠にはめ込み、光を吐き出す仕組みを整えた。
「枠の仕上げは任せろ」
カインが槌を落とす。ガンッと鋭い音が響き、歪みが一瞬で消える。
驚くほど滑らかな枠が出来上がった。
「……やっぱり兄弟子は頼りになる」
俺は思わず呟いた。
フレイアは黙って見守り、唇にわずかな笑みを浮かべている。
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「つなぐぞ」
俺は二つの導晶石をコツンと叩いた。
共鳴が走り、青白い光が壁に広がる。
鍛冶場の外に置いた“映す眼”が捉えた光景——
モルネルが子どもたちと遊ぶ姿が、大きく映し出された。
「モルネルだ!」
「すごい! 外がここに見える!」
子どもたちの歓声が鍛冶場いっぱいに響き渡る。
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しかし像は長く続かず、やがて砂嵐のように崩れていった。
「……強度が足りねえな」
カインが槌を肩に担ぎ、息を吐く。
「これじゃあ長持ちはしねえ」
「予算的にも限界よ。改良なしじゃ繰り返すだけだわ」
ミーナが帳面を閉じる。
フレイアが小さく炎を揺らし、静かに言った。
「それでも、ここまで来たのは立派よ。次はもっと安定させましょう」
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導晶石の光はまだ揺らいでいる。
像は確かに映った。だが完成には遠い。
評価してくれると、とってもとっても嬉しいです!
初投稿作です!みなさんおてやわらかにお願いします。
AIをとーても使いながらの執筆となっております。
あと、AI様にお絵描きをお願いするのにハマり中です。




