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転生したら孤児院育ち!? 鑑定と悪人限定チートでいきなり貴族に任命され、気付けば最強領主として国を揺るがしてました  作者: 甘い蜜蝋
犬と猫に振り回される領主兼冒険者

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突破の証、指揮官の眼(後編)

とんでもないスピードで投稿を続けております。甘い蜜蝋です。みなさんよろしくお願いします。ランキング情報が日々出てきてワクワクしてます。ただ、投稿スピードが異常なのでこっそり修正もしております!ごめんなさい。

蒼晶の眠る洞 第20層


 粉塵の中、双角の気配が揺れた。

 奴は俺たちの出方を読み、次は同時に仕掛けてくる。


 ――ゴゴゴッ。

 床下を走る振動が、二方向。右と左奥だ。


「二口同時だ! アージェ、左奥を止めろ! ノクス、右の影を削れ!」

「ワォンッ!」

「ニャッ!」


 石が裂け、二つの頭が同時に突き上がる。

 アージェの障壁が左を止め、ノクスの爪が影を切り裂き、右の角がわずかに遅れた。


「アリア、今だ! 首の薄鱗を狙え!」

「了解!」


 弦が鳴り、矢が低く走る。

 鋭い音とともに矢羽根が潜り込み、首筋に深く刺さった。


 双角が吠え、尾を大きく振る。


 バキィンッ!


 石橋の支柱が砕け、残る足場は一本に絞られた。


「退路を削ってきた……!」

 息を呑むアリアに、俺は首を振る。

「逆に好都合だ。狙いが絞れる」


 双角が角を床に突き刺す。蒼晶が爆ぜ、衝撃波が迫る。

「アージェ、杭を二本! ずらし杭で波を割れ!」

「ワォォンッ!」

 二本の障壁が“八の字”を描き、衝撃を左右へ逸らした。橋は震えずに残る。


「ノクス、橋の影を太くしろ! 崩れを影で散らせ!」

「ニャッ!」

 黒い帯が橋を覆い、足元が軽くなる。


「アリア、最後は俺が角を上げる。その下に矢を置け!」

「任せて!」


 俺は正面へ出て、刃の背で角を叩き上げた。

 

 ガキィンッ!


 硬い音とともに角がわずかに浮く。庇いが開いた。


「今!」

 アリアの矢が飛び込み、首筋の矢孔を貫通した。

 ノクスが影から走り、爪で傷口を広げる。

 アージェが肩で突き上げ、巨体を仰向けに崩す。


「決める!」

 俺は顎下から刃を突き上げた。

 骨が割れる音、血が弧を描き


 ドガァァンッ!!


 双角の巨体が床に叩きつけられ、広間全体が震える。

 石橋がきしみ、粉塵が弾けた。尾が一度だけ石を打ち、そのまま力なく垂れる。


 静寂。

 蒼晶の光が均一に戻り、気配は完全に絶え、広間を満たしていた殺気が嘘のように消えた瞬間、力がさらに溢れてくる感覚が広がった。


【レベルアップ】


名前:トリス(18歳)

Lv:19 → 20

HP:1080 → 1300

MP:10500 → 12500


STR:172 → 190

VIT:156 → 175

AGI:186 → 205

DEX:214 → 235

INT:198 → 220

MND:170 → 190

LUK:272 → 300


「……! すごい……こんなに、一気に……!」


これまでのレベルアップとは明らかに違う。

体の奥から力が湧き上がり、魔力は溢れ出すように膨れ上がる。




「……勝った」

 アリアが小さく呟く。

 ノクスが喉を鳴らし、アージェが俺の掌に鼻を押し当てた。


 奥に浮かんだ青い輪が、腕輪に刻印を走らせる。

 数字が「20」に更新され、帰還地点が確定した。


「これで二十層から再開できるな」

 俺の言葉に、仲間たちが笑みを交わした。

 四つの鼓動が揃って響き――突破の証は、確かに刻まれた。

評価してくれると、とってもとっても嬉しいです!

初投稿作です!みなさんおてやわらかにお願いします。

AIをとーても使いながらの執筆となっております。

あと、AI様にお絵描きをお願いするのにハマり中です。

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