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転生したら孤児院育ち!? 鑑定と悪人限定チートでいきなり貴族に任命され、気付けば最強領主として国を揺るがしてました  作者: 甘い蜜蝋
犬と猫に振り回される領主兼冒険者

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領主会議 ― 強さと成長の両立

ハルトンの領主邸、その中心にある大会議室。

 長机の上には地図と帳簿が広げられ、街の代表者や仲間たちが揃っていた。


「では、会議を始めます」

 ミーナが帳簿を軽く叩き、いつもの冷静な声で切り出す。


 俺の右にはアリア、左にはフレイア。

 カインとドランベルはまだ手に煤を残したまま座っている。

 アージェは机の下に伏せ、ノクスは窓辺の影に溶け込んでいた。



「まず、冒険者たちの間で“トリス子爵がストラタタートルを討伐した”という噂が広まりました」

 ミーナが報告すると、場にざわめきが走る。


「やっぱ広まってんのか」俺は苦笑する。


「噂は抑えられません」ミーナはきっぱりと言った。

「ただし、それは悪いことではありません」


「むしろいいことだな」カインが頷く。

「“領主が強い”ってのは、外からの侵略を防ぐ最大の盾になる」


「領主様が冒険者として第一線に立っている……それ自体が抑止力よね」

 アリアが腕を組んで笑う。


「けど、浮かれるわけにはいかん」ドランベルが低く言った。

「強さの噂は、羨まれ、狙われる火種にもなる」


 その言葉に、俺は頷いた。

(だからこそ、内政の基盤を固めねばならない)



「では、四都市の状況を順に整理します」

 ミーナが帳簿をめくる。


ハルトンダンジョン都市


「ギルドの拡張計画が始まっています。冒険者数は三割増、宿や湯治場は常に満室、鍛冶場も予約でいっぱいです。」

「仕事が多いのはいいことだが……職人が足りんな」カインがぼやく。

「ワシが弟子を鍛えてやろう。量産は嫌いじゃが、基礎なら任せい」ドランベルが豪快に笑う。


テルマハルト温泉街


「冬祭りの準備が進んでいます。観光収入は順調に増加。さらに、近郊で小規模温泉が発見されました。モルネルがまた掘り当てたわ。」

「おおっ、新しい湯脈か!」フレイアが身を乗り出す。

「小規模だけど、将来的には宿をもう一軒建てられるかもしれない」ミーナが補足する。

「また賑やかになるな」俺は自然と笑みを浮かべた。


ロックハルト森林街


「燃料と木材の需要が急増。カインの監修で木材加工所が稼働を始めました」

「炭焼きは順調だぜ。森を守りつつ伐採する仕組みも回り始めた」カインが胸を張る。

「環境管理も考えての仕事。……さすがね」アリアが感心したように頷いた。


グレインハルト穀倉街


「大豊作により、備蓄不足が深刻です。倉庫建設を最優先にする必要があります」

「ありがたい悲鳴じゃな」ドランベルが笑う。

「だが、食料が余ると狙う奴らも増える。盗賊や他領貴族の動きに注意せんとな」フレイアが真剣な声で言った。



ミーナが帳簿を閉じ、静かに告げた。

「ここまでの発展は、子爵領としては異例です。……王都でも噂になり始めています」


「王都……か」俺は眉をひそめる。


「“小さな領主が短期間で都市を四つも育てた”――その事実が、やっかみを生んでいるのです」


「なるほどな。羨む奴が出てきてもおかしくねぇ」カインが鼻を鳴らす。

「じゃが、噂を恐れて何もせんわけにもいかんじゃろう?」ドランベルが豪快に笑う。


「そうね」アリアが弓を撫でながら俺を見る。

「トリス、あなたはどうするの?」


 皆の視線を受け、俺は深く息を吸った。


「冒険と内政。どちらも手を抜くつもりはない」


 仲間たちが目を見開く。


「強さの噂は領地を守る楯になる。けれど楯だけでは足りない。

 武具も、食料も、温泉も、人の心も全部を支えてこそ、この街は立ち続ける」


 俺は机に手を置き、力強く告げた。

「俺は冒険者としても領主としても、最後までやり抜く」


 アリアが小さく笑い、ミーナは満足そうに頷く。

 フレイアがにやりと笑い、カインが拳を握る。

 ドランベルは「ほっほっほ」と髭を震わせた。



「決まりだな。……次に進もう」

 俺の言葉に、皆がうなずいた。


 強さの噂が広がり、四都市が成長し、やがて王都の影が忍び寄る。

 だがそのすべてを受け止める覚悟はできている。


(冒険と内政。その両輪で、俺たちは進む)


 窓の外で鐘が鳴り響いた。

 それはまるで、次なる挑戦の始まりを告げる音だった。



※以下内政データ

総評(四都市合計)


都市合計(十五層突破直後)

•総人口:33,000強

•総収入:32,400k(≒3.24億ナロン)

•総支出:24,200k(≒2.42億ナロン)

•月次収支:+8,200k(≒8,200万ナロン)


(※前回から人口・収入ともに約1割の伸び。冒険者流入と観光拡大による増加が顕著)



ハルトンダンジョン都市


(冒険と交易の中心地)

•人口:11,300

•主要収入:

 ・冒険者登録料/依頼仲介料:2,800k

 ・ダンジョンドロップ税(売却5%):4,600k

 ・交易関税:3,200k

 ・都市施設利用料(浴場・工房・倉庫):1,500k

 合計収入:約12,100k

•主要支出:

 ・治安維持(直轄隊/冒険者協力費):3,500k

 ・インフラ整備(住宅・街道・上下水):3,000k

 ・ギルド・工房への補助金:1,300k

 ・都市維持費(灯火・清掃・管理人件費):1,100k

 合計支出:約8,900k

•月次収支:+3,200k



テルマハルト温泉街


(観光と癒やしの拠点)

•人口:8,500

•主要収入:

 ・温泉利用料/宿泊税:3,700k

 ・温泉卵販売/加工品:2,000k

 ・観光消費(屋台・祭り):2,300k

 ・旅籠建設許可料:800k

 合計収入:約8,800k

•主要支出:

 ・観光警備(夜間巡回・直轄隊):1,700k

 ・温泉管理(配管・炭管理・維持費):2,200k

 ・宿泊施設補助/旅籠建設支援:2,000k

 ・祭事費用(冬祭りなど):800k

 合計支出:約6,700k

•月次収支:+2,100k



ロックハルト森林街


(木材と森林資源の拠点)

•人口:6,100

•主要収入:

 ・伐採材販売(トレント材含む):2,400k

 ・木炭・薪取引:1,400k

 ・家具加工・輸出:1,000k

 ・森林利用税:450k

 合計収入:約5,250k

•主要支出:

 ・森林警備(魔物討伐・盗伐防止):1,700k

 ・炭焼き窯維持/燃料費:1,100k

 ・街道整備(輸送路強化):950k

 ・伐採所補助/器具更新:450k

 合計支出:約4,200k

•月次収支:+1,050k



グレインハルト穀倉街


(食糧供給の拠点)

•人口:7,100

•主要収入:

 ・穀物販売(小麦・大麦・豆):3,500k

 ・粉加工・保存食:1,500k

 ・市場取引税:1,000k

 ・輸出関税(交易路経由):650k

 合計収入:約6,650k

•主要支出:

 ・農地維持費(水路・水車小屋):1,500k

 ・穀倉群維持/乾燥炉燃料費:1,300k

 ・自衛団維持費:850k

 ・農具更新・種子購入:650k

 合計支出:約4,300k

•月次収支:+2,350k



総まとめ

•四都市の収支は安定して黒字。

•特に テルマハルト温泉街 の観光収入増と、グレインハルト穀倉街 の豊作による収入拡大が顕著。

•ただし支出も同時に増加しており、宿泊施設不足・倉庫不足 が課題として浮き彫りになった。

評価してくれると、とってもとっても嬉しいです!

初投稿作です!みなさんおてやわらかにお願いします。

AIをとーても使いながらの執筆となっております。

あと、AI様にお絵描きをお願いするのにハマり中です。

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