決着 ― 核を撃ち抜く矢
とんでもないスピードで投稿を続けております。甘い蜜蝋です。みなさんよろしくお願いします。ランキング情報が日々出てきてワクワクしてます。ただ、投稿スピードが異常なのでこっそり修正もしております!ごめんなさい。
巨亀の咆哮が広間を揺るがす。
空気そのものが震え、鼓膜が焼けつくような重低音。
この音こそが再生の鍵、奴の最大の防御。
「アリア、今だ! 喉を狙え!」
「任せて!」
アリアの瞳が鋭く光る。
弦を引き絞り、息を止め、狙いを喉奥へ。
ヒュッ――シュパァァァンッ!!
矢が閃光のように走り、巨亀の喉奥を貫いた。
次の瞬間、轟きかけた咆哮が途切れ、洞窟に沈黙が落ちる。
「……音が止まった!」
俺の声が反響する。
⸻
巨亀が苦悶にのたうち、前足を叩きつける。
大地が砕け、結晶片が飛び散った。
「ノクス!」
「ニャアアッ!」
影から飛び出したノクスが、右前足へと疾駆する。
爪が閃き、甲羅の合わせ目を裂いた。
結晶殻が軋み、表面に亀裂が走る。
「今だ、トリス!」
アリアの声が飛ぶ。
「応っ!!」
俺は刀に魔力を込め、裂け目へと叩き込む。
ガキィィィィンッ!!!
甲羅が裂け、奥の肉が露わになった。
赤黒い肉のさらに奥
淡く脈打つ光が覗く。
(核だ!)
⸻
巨亀が絶叫し、反撃の尾を振り下ろす。
咄嗟にアージェが飛び出し、銀の障壁を張って受け止めた。
「ワオオオオオンッ!!」
障壁にひびが走り、アージェの脚が震える。
それでも吠え、押し返す。
「持ちこたえろ、アージェ!」
⸻
俺とノクスは必死に肉を裂き続けた。
血が飛び散り、結晶片が皮膚を削る。
やがて、光の核がむき出しになる。
「アリア! 今だ!!」
「狙いは外さない!」
アリアが矢を番える。
全ての喧騒が遠ざかり、彼女の呼吸音だけが響く。
矢先が核へと吸い寄せられるように向かう。
キュィィィ――シュパァァァンッッ!!!
⸻
矢が突き刺さった瞬間、核が砕け散った。
蒼白い光が爆ぜ、巨亀の全身を駆け抜ける。
ガガガガァァァァンッ!!!
甲殻をまとった亀の巨体が、最後の呻きを上げて崩れ落ちた。
広間に静けさが戻った瞬間、久しぶりの高鳴りが胸を打った。
【レベルアップ】
名前:トリス(18歳)
Lv:18 → 19
HP:980 → 1080
MP:9200 → 10500
STR:160 → 172
VIT:145 → 156
AGI:175 → 186
DEX:200 → 214
INT:185 → 198
MND:160 → 170
LUK:260 → 272
「……よし!」
思わず拳を握った。
身体に力がみなぎる。胸の奥の魔力はさらに膨れ上がり、まるで自分が別人になったようだった。
「これで……十九か」
⸻
荒い息を吐きながら、俺は刀を下ろした。
ノクスが影から戻り、アージェが駆け寄ってくる。
二匹とも傷だらけだが、瞳は誇らしげに輝いていた。
「……やった……倒したんだ」
アリアが弓を下ろし、膝から力が抜けた。
「初心者殺しの巨亀・・・÷俺たちで突破した!!」
胸の奥から、熱が込み上げる。
「ワンッ!」
「ニャアッ!」
アージェとノクスの声が重なり、広間に響いた。
その鳴き声は、まるで勝利を祝福する鐘のようだった。
その時、砕けた甲羅の中から蒼光の宝玉が浮かび上がった。
同時に、俺たちの腕輪と首輪が共鳴し、淡い光に包まれる。
―――――
【転送装置アップデート】
到達階層:15層
転送可能範囲:ハルトンダンジョン都市 ⇔ 1~15層
―――――
「……腕輪が反応した?」
アリアが目を丸くする。
「なるほど。十層で手に入れた装置が、“5層ごとに更新”される仕組みらしいな」
「便利ね。でも、挑戦者を篩にかける仕組みでもある」
俺は腕輪を見下ろし、深く息を吐いた。
「今日はここまでだ。街に戻ろう」
「うん……次は、もっと深く進める」
アリアが笑い、アージェとノクスが同時に吠えた。
(十五層突破
転送装置も進化した。次はさらに厳しい戦いになる)
評価してくれると、とってもとっても嬉しいです!
初投稿作です!みなさんおてやわらかにお願いします。
AIをとーても使いながらの執筆となっております。
あと、AI様にお絵描きをお願いするのにハマり中です。




