3年後 ― 成長した四つの街
季節は巡り 3年。
俺の領地は、村の域を超え、四つの「街」として王国の地図に記されるようになっていた。
中心は《ハルトンダンジョン都市》。
元の小さな村は冒険者と商人が絶えず集う拠点に変わり、ダンジョンを中心にした経済が回り始めていた。
南には《テルマハルト温泉郷》。
かつては素朴な湯治場だったが、今や湯宿が立ち並び、王都からも観光客が訪れるほどの一大温泉地となっている。
西の《ロックハルト森林街》は、トレント討伐の地。
森林資源を安定供給できるようになり、炭や木材で潤う職人の街として姿を変えた。
そして東の《グレインハルト穀倉街》。
豊作に悩まされたあの村は、いまや巨大な穀物倉庫と輸送網を持ち、王国を支える食糧庫として名を馳せていた。
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「ふぅ……3年って、あっという間ね」
丘の上から街並みを見下ろしながら、ミーナが帳簿をぱらぱらめくった。
「帳簿を広げてる時点で、あっという間に感じないんじゃないか?」
俺は苦笑する。
「でも本当にすごいわ」
アリアが弓を背に、まぶしそうに街並みを見つめる。
「最初はただの村だったのに……今は、誰が見ても“領地”」
「でしょでしょ!」
フレイアが腰に手を当て、胸を張る。
「火を入れて炭を作り、酒を温めて、観光客を迎えて……いやぁ、私の功績がでかいわね!」
「お前は酒と風呂を楽しんでただけだろ」
「違うわよ! “楽しむ”ってのは立派な経済活動なの!」
豪快に笑うフレイアに、周りが吹き出した。
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街道を通る荷車が列をなし、子どもたちの笑い声が響き、空には冒険者の旗が翻る。
3年前には想像もしなかった光景だ。
「……でも、ここからだ」
俺は空を仰ぎ、拳を握った。
「四つの街を繋げ、ひとつの“大領地”にまとめる。次はその段階だ」
「王都も放っておかないわね」
ミーナが帳簿を閉じ、真剣な顔になる。
「商会も、貴族も……いえ、隣領の領主たちも、動き出してる」
「迎え撃つ準備はできてるさ」
アリアが弓を軽く叩く。
「派手に燃やしてやる!」
フレイアが炎を指先に灯し、にやりと笑う。
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3年で村は街になった。
だが俺たちの戦いは、まだ始まったばかりだ。
「よし、行くぞ」
「うん!」
「任せて」
「楽しみにしてるわ!」
四つの街を背に、俺たちは次なる舞台へ歩き出した。
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初投稿作です!みなさんおてやわらかにお願いします。
AIをとーても使いながらの執筆となっております。
あと、AI様にお絵描きをお願いするのにハマり中です。




