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転生したら孤児院育ち!? 鑑定と悪人限定チートでいきなり貴族に任命され、気付けば最強領主として国を揺るがしてました  作者: 甘い蜜蝋
小さな一歩、大きな始まり

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森の依頼

とんでもないスピードで投稿を続けております。甘い蜜蝋です。みなさんよろしくお願いします。ランキング情報が日々出てきてワクワクしてます。ただ、投稿スピードが異常なのでこっそり修正もしております!ごめんなさい。

昼過ぎ


王都近郊の森は、じめっとした土の匂いが漂い、木々の影が濃かった。


「ここが依頼の場所……らしいな」

ルークが剣を軽く振り、ちょっと得意げに言う。


「アルミラージ退治だね。突進してくるから油断したら危ないよ」

ミーナが真剣な顔で杖を握る。


「でもさ、肉は美味しいんだって! 焼くとめちゃくちゃ旨いって聞いたよ」

ディルが嬉しそうに笑い、短剣をくるくる回した。


「えっ……食べられるの?」

トリスが目を丸くする。


「食べられるどころか、ごちそうだぞ!」

ディルが胸を張る。


「ちょっと、今は食べ物の話じゃないでしょ!」

ミーナが頬をふくらませる。


「でも気になるだろ? 俺、依頼終わったらぜったい食べる」

ルークがにやっと笑った。


(……魔物って、食べられるんだ。知らなかった……!)

トリスは胸の奥がそわそわした。



ガサッ、と茂みが揺れ、白い兎が飛び出した。

額には鋭い角


アルミラージだ。


「来た!」

ルークが前に出て、剣で角を受け止める。

ガキィン! 火花が散った。


「右にもいる!」

トリスが慌てて叫ぶ。


「ナイス!」

ルークがすぐに反応し、横からの突進を弾き飛ばす。


「〈ファイアボルト〉!」

ミーナの火球が走り、一匹を焼き払った。


「やった! 晩ごはんゲット!」

ディルが笑いながら短剣で一体を仕留める。


「だから依頼中にごはんの話しないの!」

ミーナがむくれる。


「ごめんごめん! でも美味しいんだって、ほんとに!」

「……もうっ」

文句を言いつつ、ミーナの口元はちょっと笑っていた。



群れは八匹。四方から飛びかかってくる。


「多いな……!」

ルークが必死に受け止める。


(……左のやつ、足がぬかるんでる!)

トリスが目を凝らし、声を張った。


「左! 足が沈んでる!」


「よし!」

ルークが突っ込み、剣を突き立てる。

「はぁっ!」

アルミラージが喉を貫かれて倒れた。


「すごいじゃん、トリス!」

ディルが笑顔を向ける。


「み、見えただけだから……」

トリスは顔を赤くして木剣を構え直す。


「でも役に立ってるよ」

ミーナが優しく言い、トリスは小さく頷いた。



最後の一匹が逃げ、森は静まり返る。


「ふぅ……これで終わりだな」

ルークが剣を払う。


「魔力、けっこう使っちゃった……」

ミーナが息を整える。


「でも銀貨も肉も手に入るし、最高だよな!」

ディルがにかっと笑った。


「……ほんとに食べるんだ……」

トリスはまだ信じられないように呟いた。


「おう! 今度一緒に食べようぜ。美味いぞー」

ルークが笑って肩を軽く叩く。


(……孤児院のみんなにも食べさせたい……!)

胸が熱くなった。



だがその時。

森の奥からざわめきが近づいてきた。


「……今の声」

ルークが表情を引き締める。


「アルミラージじゃない……ゴブリン!?」

ミーナが青ざめる。


「数も……多いよな」

ディルが短剣を握り直した。


トリスは木剣をぎゅっと握り、唇を結んだ。

(僕も……逃げない!)


緑の小鬼たちが、ぞろぞろと影から姿を現した。


次の戦いが始まろうとしていた。


挿絵(By みてみん)


評価してくれると、とってもとっても嬉しいです!

初投稿作です!みなさんおてやわらかにお願いします。

AIをとーても使いながらの執筆となっております。

あと、AI様にお絵描きをお願いするのにハマり中です。

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