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第四部 思わぬ出来事

 静かに炎が発生し、エントの周りを回転しながら上へ上へと伸びていった。

「ふおおおおお!」

本日二回目である。しかし、エントのステータスが底上げさせた事は確かだった。忍者たちは隠れながら襲って来たが、妖気感知能力が飛躍的に上がっているエントには通用しなかった。エントは跳んで上から攻撃したり、地面に炎を伝わらせて遠くの相手も攻撃したりしてサクサクと倒して行った。

(すげぇ……!今日の俺やっぱり……!狙撃力は上がらなかったけど!)

いらない一言を付け加えてしまうのがエントという生き物である。しかし、またもや現実が立ち塞がって来る。

「もー!本当に何なんだよ!よりによってこんな奴らばかりの隊の隊長になっちまうなんてよ!」

と怒りながら、先輩忍者はエントの足元から鋭い岩を出して来た。

「どわっ」

エントは本当にスレスレで回避した。

(あっぶね。これ避けなかったら股刺されて死んでた……。流石にそんな死因やだな……)

「うがー!」

先輩忍者の怒りは収まらず、どんどん同じ攻撃を繰り返していく。これには流石のエントも疲弊して来てしまった。

(ただでさえ避ける事しか出来ないのに……。しかも岩が増えて来て逃げ場が……)

エントは足の踏み場さえ無くなって来ていた。そして、遂に追い詰められてしまった。

「くっ……」

空中で着地点が岩である事を悟り、目を瞑った。


 気づけば、エントは物凄い勢いで上昇していた。

(俺死んだ?だから飛んでんの?)

エントは恐る恐る目を開けた。しかし、エントの体は透けておらず、誰かに肩を掴まれている感触があった。

「うわぁぁぁ!」

「うるさい!エン兄!」

「……え?この声は……ツーハ?なんで?」

「おねがいされた!『どーせエントはピンチになるだろうし』って」

「ああ……変な死に方しなくて良かった……」

「でもおもいからやすむ」

「えーーー!」

ツーハは近くの池に着地した。

「ふぅーー、ツーハエン兄にかしをつくってしまったー。かりかえせ」

「その前に逃げきれてないからな?」

「ありゃ」

間も無く先程の先輩忍者が。

「逃げれるとでも思「随分と手こずっている様だな」

彼の声に被さって迫力のある声が響く。彼は固まった。

「仕方ない、俺直々に倒してやろう」

彼はさらに真っ白になった。

「ツーハ、戦えるか?」

「あんしんしろ!ミラクルスーパビームを……やろうとしてる!」

「どわー!スーパじゃ無くてスーパーだし結局出来ないのかよ!」

より絶望的な状況になったのであった。

みんなのくせ③

 寝坊ばかりしているライトだが、人生で一度もベッドから落ちた事がないらしい。

 エントが落とそうと企んだ時には、スレスレで根を張った様に動かなくなったらしい。

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