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第五部 プールだ!③

 「よっしゃ!どっちが早く向こうまで行けるか勝負だ!」

ライトとエントは泳ぐ用のプールで競争しようと盛り上がっていた。それをスインが隣の波があるプールで見守り、残りの三人は流れるプールの中央にあるバケツから水が一気に流れ出して来る仕掛けを見に行っていた。しかし、水の溜まりがあまりにも遅く、飽きてしまい流れるプールに戻った。

「ソウマ、足着くんだな」

「流石にね。ここ子供でも遊べる様になってるから」

「二人とも、上!」

アインはそう言うと潜った。二人が不思議がる間もなく、上から水が降って来た。仕掛けの一つである。二人は驚きを隠せなかったが、お互いを見て微笑んだ。

「凄いね、至る所に仕掛けがある。折角だし、一周してみようか」

その瞬間、流れるプールの中央にある高台には水鉄砲が設置されていたらしく、ソウマは子供達からの集中砲火を受けた。ちなみに、二人は既に潜っていたため、標的にされなかったのだろう。

「ちょっ、地味に痛い……」

ソウマは慌てて潜り、なんとか振り切った。

「ふうっ。びっくりした……」

「ソウマ痛みに鈍そうだけどな」

「戦いの時は気合いでどうにかしてるから」

((気合いでどうにかならないだろ(よ)……))

二人は全く同じ事を思った。

「うわっ!」

ソウマはまたしても仕掛けに引っかかった。先程のバケツが丁度傾き、それがプールの方まで来、押し流されていた。

「……」

一方、ちゃんと立っていた二人は別に被害を受けなかった。

「ちゃ、ちゃんと立ってなきゃ駄目だね」

その後もソウマはことごとく被害を受け、一周し終える頃には疲弊していた。

「ソウマって割と仕掛けとかにハマるタイプなのか?」

「……どうだろう。でも、任務より疲れた気がする……」

ソウマはジュースを買って飲み休憩した。ライト達はまだ競争を続けている。

「相変わらずな奴らだ。休憩も大事だってのに」

フウワは呆れながらコーヒーを飲んでいた。アインはスインに会いに行った。

「波のプールか……」

「やめとけ、溺れるぞ」

「……反論出来ない……」

ソウマはジュースを飲み終えると、パークの方に足を運んだ。フウワもそれに付いて行く。

「水着のままで乗れるらしいよ。一緒に来る?」

フウワは目を逸らしたまま、

「……ああ」

と短く答えた。

「じゃあ、これにする?」

ソウマが指差したのは、このテーマパーク随一のジェットコースターであった。フウワは少し後悔した。その後も遊び、一同は幸せな一日を過ごしたのだった。

キャラクター設定⑯ ナノガ

 ナノガは大人っぽさを出し、敵キャラらしく少し怖い印象にする事を意識しました。

 改訂版でも彼の事を丁寧に描きたいと思っています。

 次回も未定です。

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