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第二部 渦の中

 三人は瞬間移動で送って貰い、ギーヨに礼を言って別れた。

「随分賑わってるな。あそこ(狐の国)じゃあ祭りの時しか見れないくらいの人だかり」

ライトが言うように、この世界を創った創造神のお膝元である鼠の国は優位な立場にあり、この世界でも先進国の仲間入りをしていた。

「一見平和に見えるけどなぁ」

スインはいつの間にか通りすがりの幼い男の子の頭を撫でながら言う。アインが男の子の親に謝っていた。

「本日はお越し頂き本当にありがとうございます。私はこの町の警官、クミルです。現場は危険なのでここを集合場所とさせて頂きました」

三人は各々に挨拶をし、クミルについて行った。

「……だんだん、木が少なくなって来たな。荒野か?」

ライトは周りの風景を見ながらそう言うが、クミルは首を横に振った。

「いえ、ここら一帯も()()()森林です」

三人はコテンと首を傾げる。

「あそこです」

クミルが指差した方を三人が見ると、炎の渦があった。よく目を凝らすと人影があり、その人がそれを発生させて草木を燃やし、荒野に変えているらしかった。

「昨夜からずっとこうなんですよ。いつ市街地に被害が及ぶか分からない状況なのですが、丁度戦える者が出払っておりまして……。無理はなさらないで下さいね」

「はい!」

ライトがそう返すと、三人は渦に近づいて行った。

「まずあの渦をどうにかしないと本体に辿り着けなさそうだな」

「そやね。でも私の技で消せるくらいの勢いやないみたいや」

「でもこれは姉さん以外の人がどうにか出来るような事でもないみたい。私達で時間は稼げると思うから。大技、出せる?」

スインは一瞬固まったがすぐに

「やった事ないけど、そんな理由で辞めるわけにもいかんしな」

と返答し、自分の足元から水を生み出し始めた。やはり相手は勘付き、スインに攻撃を仕掛けようとする。スインは咄嗟に透明になった。相手が困惑している間に、アインは横から氷の礫を当てる。当然氷はジュワッという音を立てて溶けたが、相手はアインに攻撃を仕掛け始めた。

「アイン!大丈夫か?」

ライトが尋ねるが、アインは大きく頷いた。ライトは相手の後ろに回り込み、アインとタイミングを合わせて技を放った。相手はいきなり標的が増えたからか一瞬立ち止まった。スインは急に姿を現し技を発射した。スインはその反動で後ろに飛んだ。大量の水が波のように押し寄せ、おかげで炎の渦は打ち消された。出て来た人を見て、三人は驚きのあまり声を失った。

キャラクター命名秘話⑰ クミル

 クミルはちょっといじっただけです。

「クルミ」

 次回もこれです。

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