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第四部 二限目

 「まず、特殊能力には主に三種類あります。一つ目は、自分や他人に肉体的効果を与えるものです。ライトさん、エントさん、スインさん、フウワさんがこれに分類されます」

「あれ?僕は?」

ギーヨが言い終えると、ソウマが疑問を呈する。

「実は、ソウマさんのようにデメリットのあるものや、発動条件のあるものなど、縛りがあるものはさらに違う種類となるんです」

ソウマは納得したようにノートに書いていた。

「そういえばエントの特殊能力ってなんだ?」

フウワがエントにそう尋ねると、エントは胸を張って話し始めた。

「俺の特殊能力は状態異常無効だ!長ったるしいから、発生してる時に耳と尻尾が光るって所から“特殊毛”にしてるぜ!」

「もっといい名前なかったのか?ややこしいぞ」

フウワの辛辣な一言に、エントは押し黙ってしまった。

「そして最後は精神的効果を与えるものです。アインさんのものがこれに当てはまりますね。そしてライトさん、最後までお聞き願います」

ライトはまたハッとし慌ててノートを書き始める。今度はフウワも溜息をつくだけだった。

「では、特殊能力の特徴について話していきましょう。先述の通り、妖力を消費しないというのも大きな特徴ですが、他にもありますので、どうか知って頂けるとありがたいです」

「ギーヨ様、ちょっとズレて貰っていいですか?黒板が見えなくて」

アインがそう言うと、ギーヨは慌てて横に動く。

「失礼致しました。それでは話の続きを。まず、特殊能力は一人一人違います。なので、違いがほんの僅かな人もいます。次に、特殊能力には必ず抜け穴があります。エントさん、教えてもらっても良いでしょうか?」

エントは意外にもしっかりと授業を聞いていて、即座に答えた。

「物理的な状態異常は無効になるけど、やっぱり精神的なものは防げません」

「これは分かりやすい一例ですね。ソウマさんのような種類だと分かりやすいのですが、その他の方は気付き辛いです。そのせいで窮地に陥ることがあるので、知る努力はした方がいいと思います」

ギーヨはチョークを置く。

「今日はこれにて終了とさせて頂きます。最後までお聞き下さり、本当にありがとうございました」

一同は拍手をする。そして、各々が帰る用意を手早く済ませると、ギーヨは一人一つ紙袋を渡して行った。

「つまらないものですが、どうか受け取って下さい」

ギーヨは全員に渡し終えると、歩いて帰ろうとする一同を引き留めた。

「瞬間移動で送りますよ」

彼らは楽に帰る事が出来た。

キャラクター設定⑦ ソウマ

 ソウマは子供っぽい見た目だけどお兄さん的存在というギャップを生み出そうとしたのですが、彼はそんな期待を見事に打ち破ってくれました。

 次回は未定です。

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