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第二部 それでも止まらぬ戦士達

 一方、兄弟達が象に遭遇する少し前、のんびりと歩いている二人組がいた。一人は黒髪で前髪はぱっつん、ストレートのミディアムで薄いオレンジ色の目と水色の耳と尻尾を持った女性、もう一人は全体的にふんわりとしたウェーブがかかっていて腰まである長い黒髪と隣の女性と同じ色の目、そして本当に薄い水色の耳と尻尾を持った少女だった。

「姉さん、本当に大丈夫なの?もう集合時間の十分前だよ?」

少女が口を開く。少女と女性、スインは歳の離れた姉妹なのだ。少女は焦っている様だが、スインはのほほんとしている。

「大丈夫やって、アイン」

アインは言わずもがな少女の名だ。すると、道の脇道から立派な馬が顔を出し、二人目掛けて突進して来た。アインは戦士とは違う役割でフォニックスで働く事になっているので、戦った事は無い。しかし、姉は冷静に右手の親指と人差し指を直角になる様に立てて銃の様にし、左手を添えて人差し指を馬に向けた。そして、水を高圧で固めて弾の形にし、それを手の銃で発射した。念の為言っておくが、あの兄弟がしているだけであって、必ず技名を言わなければならない訳では無い。そもそも名前を付けていない者もおり、スインもその一人だった。弾は見事に馬の眉間に当たり、馬は気絶した。彼女は水を操る『水狐』。彼女はその狙撃力を使って狙撃手として活躍するつもりだ。アインはそんな姉の後ろを歩いて馬の横を通り過ぎた。スインは腕時計を見る。

「もうこんな時間や。計算が狂ったなぁ。しゃあない、走ろか」

スインはアインの手を掴み、あの兄弟とまでは行かないがそこそこの速さで走り出した。アインは必死に付いていく。走ったせいか、少し早く本拠地に着いた。見かけは煉瓦造りの洋館であるそれがフォニックスの本拠地となる場所である。元々は大使館だったが、他の場所に移されたため使わなくなったらしい。もちろん、庶民からしてみれば相当大きくて高級感漂う建物である。兄弟と姉妹は同時に着いた。しかし、四人よりもさらに早く着いていた人物がいた。黒髪のきっちり纏めたポニーテール、濃い緑の目、灰色の耳と尻尾を持った四人のうち一番身長が高い女性がいた。

「遅いぞ、お前ら!初日に時間ギリギリで来るとか、やる気あんのか?」

口はあまり良く無い。

「フウワって言うから、男かと思ってた……」

エントの呟きは幸い聞こえていなかった。もし聞こえていたら彼は拳骨を喰らっていただろう。彼女は動物の妨害を一瞬で突破しやって来たのである。

キャラクター命名秘話① ライト

 今回から、この様にキャラクターの命名方法を載せて行こうと思っております。尚、伏線となる意味や名前そのものは載せませんのでご了承下さい。

 ライトは単純明快です。

「雷」+「ト」

これだけなので、分かっている方も多いと思いますが、一応載せました。

 本作をよろしくお願い致します。

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― 新着の感想 ―
[良い点] キャラの個性と世界観が楽しい! [一言] 自分が初めて書いた作品に登場する悪魔の名前にエンドとナイトがいます。丸被りじゃないけど、ちょっと似てないか......と親近感。そして、それらの悪…
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