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プロローグ エントって鈍い

 またまた時を戻し、エントはライト程絶望的では無いが苦戦を強いられていた。

「女子を殴ろうとするなんて、野暮な人ね!」

目の前の女は頬を膨らませるがエントにとってそれは別にどうでもいい事で、問題は攻撃が当たらない事だ。金髪に銀色の目をした彼女は、エントの攻撃を滑るようにして避けてしまう。彼女の足元には水。

(スインの近接版みたいなものか?)

と思いつつエントは再び相手を見やる。

「何ジロジロ見てるの?気持ち悪いわね!」

エントはそんな言葉も気にせず考える。

(やっぱ近接で勝とうとするのが駄目なのか?なるべく範囲が広い攻撃……これなら行けるか?)

「分かったよ、殴らなきゃいいんだろ?」

エントは炎を地面にぶつける。炎は地面を這うように広がった。

「そういう問題じゃな……ってうわぁ!」

相手はそれをモロにくらった。しかし、まだ倒れた様子では無い。炎が収まると、若干ボロボロになった相手がエントにゆっくりと向かって来ていた。ホラー系が苦手なエントは思わずびっくりして後退ってしまった。エントは次の技の準備をした。しかし、それも無駄となった。相手はエントに辿り着く直前に倒れてしまった。エントは素直に喜ぶ事が出来なかった。

「……大丈夫か?」

エントは相手をとりあえず仰向けに寝かせた。

「……何、敵の心配してんのよ」

相手は消え入りそうな声でそう言うが、嫌がっているようでもなかった。エントはそのままお姫様抱っこをする。

「ちょっ、何すんのよ!」

相手は顔を真っ赤にする。エントは気にも留めずギルドに会うために歩いていく。

「……レイナよ」

「ん?」

エントは唐突な言葉を聞き返す。

「だから、私はレイナなの!」

エントはなんで怒られたのか分からないまま歩いて行く。ギルドが見える直前にエントは立ち止まった。

「俺はエントだ。レイナ、また会おうな!」

「何よ急に!」

レイナは顔を真っ赤にしながら自分の足でギルドの方へと行った。エントはとりあえず道を進んだ。すると、話しているスインと力尽きそうになっているライトがいた。

「あ、エント君や」

「……先行くぞ」

ライトはよろよろと立ち上がった。エントはライトが強敵と戦ったと勘違いした。スインは終始ニコニコしながら歩いていた。

「スインは誰と戦ったんだ?」

「下っ端さん達とやでー」

「俺より早かったけどな」

エントとは目を輝かせる。

「やっぱすごいんだな!また教えてくれよ!」

「ええで」

そのまま和気藹々とした雰囲気で歩いて行ったのだった。

キャラクター命名秘話⑬ レイナ

 レイナはアインみたいですね。

「rain」+「ナ」

次回も初登場キャラクターになる……予定です。

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