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第四部 苦手な二人

 また時を戻し、ライト。今まで苦戦はしたもののそこそこ戦えていたライトだったが、目の前の相手には手も足も出なかった。

(よりによって、地属性かよ……)

スピードが速い、遠距離も近距離も得意で、攻撃範囲も広いという至れり尽くせりなアドバンテージを持っている雷属性だが、地属性など電気を通さないものには全く無効にされてしまうという大きな弱点がある。それを見事に突かれてしまったのだ。

「ふふっ、これで終わりかしら?私はチーナ。恨むならヒノガにして」

チーナは完全にからかっているようだ。金髪に薄い赤の目。そして茶色の耳と尻尾。ライトは焦りながらも必死に頭を回した。そして、一つの結論に行き着いた。

(情け無いが、こうするしか無い!)

ライトは回れ右をして来た道を走って通り始めた。それにはチーナも驚いた様で必死に追いかけて来る。しかし、二人の間はどんどん広がっていく。ライトの特殊能力は“俊足”。雷属性が本来持っている速さも相まってかなりのスピードで走る事が出来るのだ。

「勝てないからって、逃げる訳じゃ無いでしょうね?」

「いーや、違う」

振り返ったライトの更に奥にいたのは、丁度戻って来たギルド。

「……今回だけですよ。苦手な属性の対策をよく考えておいて下さい」

ギルドはそう言いながらも勢いよく紫色の炎を燃え上がらせ驚いていたチーナに向かわせた。チーナは避けようとしたが、技の移動スピードの速さや攻撃範囲の広さによって避け切れず、一撃で気絶してしまった。ライトは

「ありがとうございます!」

と言いながら立ち去って行った。最も、ギルドはあまりいい顔をしていなかったが。ライトはそのまま突き進む。丁度二つの道が繋がる所まで来ると、既に先客がいた。

「ライト君が先やったか」

「スイン!心強いぜ!」

スインは立ち上がった。

「とりあえず行くか。多分エントと合流出来そうだしな」

二人は歩き出した。ライトは

(優しいんだろうけどなんとなく緊張するな……)

と思いながら歩いていたが、スインはそんな事お構い無しに話しかけて来た。

「ライト君って十八やろ?」

「は、はい」

「まだまだ可愛いって思ってまうなぁ。二つしか違わんのに」

(えっ?二十?確かに大人びているとは思ってたけど、フウワと同い年だと思ってた……)

「ツーハちゃんもやけど、シャラト君も可愛かったなぁ。私したはアインしかおらんから」

ライトは返事をしなかった。というかなんとなく出来なかった。スインはずっと話し続けていた。

キャラクター命名秘話⑫ チーナ

チーナも分かりやすいです。

「地」+「ー」+「ナ」


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