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フォニックス 〜戦士たちの物語〜 運命の始まり(改訂版)  作者: ことこん
第二十六章 フォニックスの交流会
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第三部 戦力の分断

 マジシャンはその後も、彼らの攻撃の向きを同様に変えてしまった。アイナは弓矢を撃っていたが、

「これじゃあ、埒が開かないけど、どうする?」

とレイに尋ねた。レイが口を開く前に、

「行けると思……います!」

と、ライトが言った。レイはライトを見た。

「……同感だ」

ライトは胸を撫で下ろした。

「でも、どうするの?ムルルのシールドでなんとかなってるけど、こっちに攻撃が跳ね返って来るのは危ないし……」

そう言うアイナにレイは、

「お前なら危なげなく攻撃出来るだろう。それに、フォニックスが口外しようとすれば―」

レイの瞳が漆黒に染まった。

「k「分かった!分かったよ!」

レイの言葉をアインが掻き消し、彼女は上着を脱いだ。現れたのは、ピンクベースの『アイドルの服』だった。フウワは目を丸くした。

「あの、バトルプリンセスの!」

アイナはいつの間にか構えており、フウワにウインクした。

「届け!私の愛!フォーリングラブ!」

マジシャンは当然跳ね返したが、矢は消滅した。

「こんなものが効くとでも?やっぱり随分と舐められている様だね」

彼は、轟音と共に手のひらサイズの球を作った。そして、それを地面にぶつけた。

「百鬼夜行」


 皆は飛ばされてしまい、結界により近付け無くなっていた。アインは、辺りを必死の形相で見回していた。

「姉さんと、レイさんがいない」

皆は結界をぐるりと回ってみたが、隙間も無かった。

「……一体、どうやってこんな結界を張ったんだ?そんな暇は無かった筈……」

フウワは結界に触りながら話す。


 「やれやれ、残ったのはお前だけか」

レイとスインは一緒にマジシャンと向かい合っていた。

「そうみたいやな」

マジシャンは笑い出した。

「君たちはもう助けを呼べないよ。周りには結界が張ってある」

レイは冷静だった。

「それがどうした」

マジシャンはレイに向かって先程の技を当てた。スインはその隙に隠れたのか、見当たらなかった。

「この程度か?避けるまでもない」

しかし、レイは平然としていた。服はボロボロだが。

「じゃあ、中気ぐらいは、出そうかな?」


 そんなやり取りがなされる中、スインも結界の果てまで来ていた。

「多分、これはマジシャンがやっとらん。みんなが飛ばされた時点では、マジシャンはまだ攻撃の体勢やった……。裏切り者がおるんか?でもそうせんと辻褄が合わん……」

「姉さん!」

丁度、アインもやって来ていた。

「無事?」

「大丈夫や。レイさんが戦っとる。それより、伝えたい事があるんよ」

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