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第二部 特殊能力ご紹介

 「これは一人ずつで来いって事なのか?」

ライトがそう言うと、全員が同意する。

「罠かもしれないけどね」

相変わらず慎重なソウマはそう言うが、一同は結局道の通り一人ずつとなった。

「一人か。慣れてるし、まぁいいか」

フウワは歩きながらそう呟く。そのまま歩いて行くと、道は広場に繋がっていた。そして、その中央に一人の男。赤毛でライト達よりも薄い茶色の目。近縁ではないようだ。そして銀色の猫耳と尻尾。その男はフウワを見るなり名乗り始めた。

「俺はロスト団幹部、アルガ!勝負だ、戦闘集団フォニックス!」

フウワは若干気圧されながらもアルガと目を合わせた。

「私はフウワだ。女だからって、舐めると後悔するぞ」

「俺がそんな男に見えるか?行くぞ!フウワ!」

アルガは突進してきた。フウワはそれをひらりと避けて反撃しようとしたが、アルガの腕が一瞬刃物に変わりフウワは躊躇ってしまった。

「どうだ、俺の特殊能力は!攻撃だけに見えて防御にも使えるんだぜ?」

アルガは自慢げにしながら腕を元に戻し今度は足が刃物となった。

(だから半袖半ズボンだったのか)

フウワは納得したような顔をしたが、近接攻撃を封じられて不利になったいるのは事実だ。しかし平然としているのには訳があった。

「じゃあ、私も見せてやるよ、特殊能力」

フウワがそう言うと狐の尻尾が猫のようになり、さらにその先に大きな手がついた。

「テールハンドだ」

アルガは興味深そうにそれを見つめた。テールハンドは猫の尻尾のような部分が伸び縮みしたりしなったりする事によって自由自在に動いていた。フウワがそれを構えると、アルガは再び突進して来た。

「確かに刃物は強い。だけどな」

フウワはアルガの頭を狙ってテールハンドで殴った。

「欠点の無い特殊能力は無いんだよ」

アルガはその場に倒れた。しかし、また立ち上がった。フウワはアルガを見つめた。

「何を背負ってるのかは分からねぇが、無理はするな。ボロボロだぞ」

フウワがそう言い終えると同時に、アルガは気を失いそのまま倒れた。フウワはアルガを持ち上げて来た道を戻っていき、待っていたギルドに手渡した。ギルドは平然としたままアルガを瞬間移動で何処かに飛ばした。

(病院であると信じたいな)

フウワはそう思いつつも、再び道を進み、先程の広場を通り抜け、二本の道が合流している所までやって来た。しかし、まだ誰もいなかった。

(この道はアインだった筈だ。少し待った方が良いかもしれないな)

フウワは岩に腰掛けた。

キャラクター命名秘話⑩ アルガ

 アルガは本人に少し失礼かもしれません。

「アル(ミ)」+「ガ」

 次回も初登場キャラクターです。

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