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国王軍編-5
鳥が遠くに飛んでいくのをボー然と見守っていると次は近くから
『どんっ!』
という大きな音と
「いゃーーーー」
という甲高い悲鳴が聞こえてきた。
隣の茂みの奥からだ。
俺は反射的に駆け出すとそこにはそこには
死んだ馬が一頭と倒れた馬車が一台。
近くには金髪碧眼、耳の尖ったとてつもない美人がふたりいた。
これは所謂童話や小説でいうところのエルフか。
ひとりは小柄でひとりは長身。
顔はよく似ており姉妹のようだった。
そして長身の女性は胸を押さえ倒れており、頻呼吸となっておりその側で小柄な女性が跪いて
「ひめーーひめーーー。」
と泣きじゃくっていた。
そしてその小柄な女性はこちらに気づくと近くに落ちている短剣を拾うと立ち上がり剣先をこちらに向けると
「誰ですか、あなたは、、、。」
と震えた手、震えた声で喋りかけてきた。