漫画家になるなら餓死する覚悟が必要と水木しげる先生はいったが、これからラノベの専業作家になるのもおそらく同じような覚悟が必要になってきてる
さて最近のラノベの新作はよく売れて四六判で5千部以下、文庫で1万以下という作品が多いようだ。
もちろんよく売れてなので新人賞をとった作品などでも四六判で1500部、文庫で3000部という物も少なくないらしい。
基本的に印税は印刷部数で決まることが多いようだけど実売部数での印税も増えつつあるらしいし専業作家で生活していくのはどんどん厳しくなっているようです。
で、初版での印刷部数だけど1990年頃、ちょうどスレイヤーズが発売された頃は初版で20万部も普通だったようだ。
2003年の涼宮ハルヒの憂鬱の初版が3万部だけど、2007年のケータイ小説が絶好調だった時期は初版でも5万から10万部印刷していたらし。
最もケータイ小説は2008年に大失速して初版部数どころか出版数が大きく減るのだけど。
もっともその他の一般の書籍はその十分の一くらいまで初版の部数がさがっていたようだ。
現在はラノベも5千部から1万部程度が普通みたい。
たとえば文庫のラノベが一冊700円で印税が10%だとして1万部印刷してして70万円。
この収入は一冊の本を書き上げるのにかかる期間にもよりますけど4ヶ月以上かかるとかなりきつい金額でしょう。
一年に3冊書き上げられたとして年収210万円ですからね。
ただし、最近は一巻打ち切りも少なくなくて、シリーズで3巻まで続けられるケースも少なくなりつつあるようです。
更に印税が10%というのもめずらしくなりつつあるようですし実際の収入はもっと少なくなる可能性が高いのでしょう。
もちろん”この素晴らしい世界に祝福を!”とか”オーバーロード””ソートアートオンライン”のように今でも年単位で作者の収入が億単位になる作品もあるけどそんなのはほんの一握りにすぎないわけですね。
新人賞などは百分の一から千分の一の超狭き門をくぐり抜けているわけでもありますが、あくまでもそこはスタートでしかないわけです。
30年前は学生はスマホどころか携帯電話もほとんどなくてポケベルは結構あったかな?からPHSが現れて携帯電話の価格も下がりつつ有ったけど高校生だとまだ持ってる人間はかなり少数という時代ですがその後の2008年のアイフォンつまりスマホの日本での発売以降がゲームや雑誌などの時間つぶしの強力なライバルとして立ちはだかり続けているというのは間違いないでしょう。
昔は電車の中で漫画雑誌を読んでいたり、PSPでモンハンやったりDSでポケモンしていた人も見かけましたけど、現在ではスマホをいじってソシャゲをしていたりラインをしている人がほとんどです。
そして自分でもなろうの作品をブックマークしているとすでにブクマしている作品を追うのが精一杯で新しい作品をブクマに加える頻度はどんどん落ちています、が4年前には月に20ぐらいだったなろうからの書籍化タイトル数も現在では100から150の間まで増えてるのですから、金銭的にも時間的にも後からの作品が入っていく余地は減っていくわけですよね。
なろうでのコンテストでの一次選考通過や二次選考の通過とおなじように入選からの書籍化もあくまでもスタートの一つに過ぎず、そこからの未来はバラ色と決まっているわけではなくそこからはより厳しい競争にさらされると考えれば落選したからと嘆く必要も筆を折る必要もないと個人的には思います。
書籍化作家になってもそれから生き残るために常に努力し続けなくてはいけないのですから。
目標が書籍化して国会図書館に自分が書いた書籍が残るであれば書籍化した時点で目的は達せられますが、専業作家になって一生食べていくだとしたらそれは医大をでて医者になったり、東大や京大を出て官僚になったり、司法試験に合格して弁護士・検察官・裁判官などになるよりもおそらくは狭き門なのですからものすごい厳しい道なわけですからね。
10年前にすごく売れていたラノベの作家さんで今何人残ってるのかと言うのを考えてもラノベの専業作家で一生食べていくってやっぱりきついんだろうなと思います。
これは漫画家さんもそうだと思いますけど。




