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水源の過去エッセイまとめ  作者: 水源
2018年9月
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メディアミックスと言う宣伝手法は時代に合わなくなってきてるのではなかろうか

 メデイアミックスは、一つの作品を小説、漫画、アニメ、ゲーム、CDドラマ、実写ドラマ、アニメ映画、実写映画、プラモデルや超合金などの玩具など異なる各種の媒体を用いて、同時展開し、それぞれがお互いを宣伝させつつ利益を上げる手法、本来は別々にかかる広告費用を作品同士をうまく組み合わせて作品そのものを広告として最小限の宣伝費用で最大の広告効果を得ることが本来の目的ですね。


 メディアミックスの日本においての走りは小松左京さんの小説である日本沈没の映画化やテレビドラマ化をしたのを皮切りに、赤川次郎さんのセーラー服と機関銃や半村良さんの戦国自衛隊などの映画化やドラマ化によりそれらが相乗効果を生んでベストセラーとなったりしたもの。


 漫画では鉄腕アトムや鉄人28号などのアニメ化だったようですけど、ラノベはスレイヤーズやロードス島戦記が小説、漫画、アニメ、ゲームなどに展開して大ヒットしました。


 その後もいろいろな作品が同様の手法でヒットを狙ってきているわけですが、2000年代以降はまずアニメが4クールが主流だったものが1クール作品が増えた事による短期化などにより1990年代までは半年に30本程度だったものが倍以上に増え、マラにはメディアミックスそのものが珍しくなくなり、各コンテンツの向き不向きもはっきりしてきて、なおかつ映画やアニメ、ゲームの制作費がどんどん高騰することでそれらの製作に掛けた金に対しての広告効果に対してもその作品そのものに対しても利益がでなくなり、メディアミックスという手法そのものに限界が来ているように見えます。


 ラノベのコミカライズは最近は”とある魔術の禁書目録””や転生したらスライムだった件”や”幼女戦記”の成功でコミカライズがブームですが、むしろ少し前までのラノベのコミカライズは漫画のクオリティがひどすぎてむしろ原作のイメージを損なうことも少なくありませんでした。


 基本的には安くあげようと無名の漫画家さんに書かせてばかりいたのが問題だったのだとは思いますけどね。


 メディアミックスの成功例と思われていた艦これはゲームのイベント難易度がルナティックになりつつあって完全オワコン化してますし、アニメも映画もあれでしたし、コミカライズもほとんどが打ち切り状態となってます。


 最もこれはもともとシナリオがないに等しく、おそらくはキャラクターに対して最小限の設定とたくさんいるかわいいキャラクターの誰かがプレイヤーの好みに当たるというのが人気の理由であるソシャゲやブラゲのアニメ化は難しいのだと思うのですけど。


 そういう意味ではラブライブやアイマス系のアニメはよくヒットしたほうだと思います。


 ニンジャスレイヤーもアニメ以降はむしろ見なくなった感じでアニメ化が失敗した例でしょうね。


 また様々な原作のゲーム化はキャラゲーに良作なしと言われるほどクソゲーを量産してきていますね。

 最近では銀河英雄伝説やインフィニット・ストラトスのソシャゲが運営終了しています。


 そもそ消費者にお金がないのにラノベもアニメも漫画も作品数が多すぎ、なおかつ長期化によって内容そのものが薄くなってることでファンが分散している状態なので、メディアミックスで全部に金をかけてくれるという人自体が昔に比べて大幅に減ってるのでしょう。


 ソードアート・オンラインやfateの様なゲームもアニメもヒットしてる作品もありますけど、成功の裾野の幅が減ってごく一部の成功作品とその他多くの失敗作品のかいりもはげしくなっていますね。


 それでもまだ有用な組み合わせは私はラノベだとコミカライズなのかなと思います。


 これは両方とも百万円単位と制作費が比較的安いこと、書店での棚が比較的近いことでお互いが目に入りやすいことが理由です。


 最も漫画を買っても小説は買わないという人も多いでしょうけど。


 その上で制作費が億という単位でかかるけどそれが十分あるならば、書店に行かない層を取り込むためにアニメ化も有効なのかなと思いますが、億単位の制作費を広告費用と考えるとやはり元は取れない気はしますね。


 今期アニメの異世界魔王はアニメの評判は結構よかったけど、原作ラノベは全然売上が上がってないようなので、アニメの評判が良ければ原作の広告になるとも限らないようですし、アニメは見ても小説は読まないという人も多そうです。

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