物理職皆無の世界の聖剣伝説Ⅵ
頑張って(?)書かせていただきました!沢山の人に読んで欲しいですね!!(切望)
7話
護るべき者
「‥‥100年前のことじゃ。」
カリストは涙を拭いながら静かに言った。
「神と名乗る存在が急にこの世界を壊すと言い出した‥。」
「こっちの世界ですか⁈」
「今回の場合はよくわからぬがの。そこで、各分野の第一人者たちを動員して討伐に出たのじゃ。‥‥吾輩も同行した‥‥。」
選抜された6人のメンバー、そのうちの1人が聖剣を使っていた。
物理攻撃など前代未聞であったが、
何よりその男には勇気と優しさがあった。
神は狂っている、そう最初に言い出したのもアイツだった。
「俺の作った世界だ。俺に作られたお前たちに俺を止める権限はない。」
「ふっざけんな!!貴様に作られた覚えなどないぞ!」
「それに兵器は既に作動している。もはや我にも止められはせぬ‥‥‥!」
立ち尽くす我等の上で神は言い放った。
こわばる肩にそっと手が置かれた。聞こえたのは、リーダーの念話。
『俺ら5人で神を止める。カリストは装置とやらを破壊、もしくは封印するんだ。』
『承知じゃが‥‥神を倒す手立てはあるのかの?』
『正直、俺にもわかんねぇよ。でも、俺にはコイツがあるからな。』
そう言うとアイツはスラリと聖剣を抜き、神に飛びかかって行った。
閃光が飛び交う中を走り抜けて、禍々しい装置とやらの前に来た。もう詠唱も悲鳴も聞こえなくなっていた。
無茶苦茶に最上級魔法を打ちまくり、封印をかける。
封印が完成まで、3分ほどだろうか。
加勢しようと振り返ると味方が血溜まりを作って倒れていた。昨日まで触れていた手がバラバラに散らばっている。
見るに耐えなくて目を背けた。こうなるのは覚悟していたのに。
神は最後にアイツを手にかけた。どちらも疲弊しきっている。が、アイツは諦めていなかった。
神の黒い触手のような攻撃を、全て聖剣で捌く様はつい見惚れるようだった。
しかし、一歩及ばない。アイツはそれを悟ると、最後の力で聖剣に魔法をかけ、神の肩を切りつけ、同時に触手がアイツの心臓を貫いた。
両者の悲痛な悲鳴が、空間を壊すほどに響いた。
永遠とも感じられる時間の後、
起き上がったのは、神だけだった。
「貴様ら‥‥タイミングがよかったな‥。我はこの装置の創造、作動でかなり魔力を消耗していた‥‥。」
「黙れ黙れ!この装置とやらの封印ももうすぐ完成する!吾輩の仲間に‥‥なんてことを‥‥!!」
黒いローブのようなものに血がべっとりと付いている。
仲間たちの血、神の血。
「ああああああああああっ!!!殺してやる!!殺してやる!!!!」
「‥‥‥貴様、封印が未完成だと言ったな。」
「それがなんだ!!今更再起動など不可能!!地獄の底で悶えて苦しむがいい!!」
「‥‥甘いな。」
神は名の通り、神速で背後に回り、
自ら封印の中にその身を投じた。
次の瞬間に封印は完成し、封印に守られる形で神は生き延びた。吾輩は神を仕留め損なってしまった。
「ああっ!!畜生!出てこい!!‥‥畜生‥‥畜生っっ!!」
5人の血がじわじわと広がって、いつしか崩れ落ちた膝が赤く染まっていた。
「そなた、神に会ったと言ったの。神は100年の時を経て復活したと考えて良いじゃろう。」
「‥これは、そんな代物なのか‥。」
聖剣を持つ手がずっしりと重たくなった。
「その後じゃった、その聖剣にかけられた最後の魔法が発動した。」
「どうなったのですか?」
「アイツは、自分が死んで、神が生き残ることがわかっていたのであろう。持っていた力の全てを聖剣に流し込み、そのあとに力をバラバラに拡散して隠したのじゃ。抜け殻となった聖剣は神が持っていたはずだがの。」
「‥じゃあ、力を集め直すことは可能ですか?」
イオがそっと尋ねた。
「いくつかはできるであろうの。しかし、最近になって隠し場所になってある場所をヴァイヤ軍が侵略することが多くなっての‥‥。全ては無理であろうの。」
「復活した神が差し向けたのか?」
「それもあるが‥昔は聖剣の隠し場所とされた地域では、誇りを持って管理していたのじゃがの。神が侵攻し出したのをみて、彼奴ら力を捨て始めたのじゃ。」
‥‥義理も人情もあったものではない。
「しかしの、力を取り戻す方法ならば、あるにはあるのじゃ。ひょっとすると、100年前の聖剣をも凌駕する力をつける方法がの。」
如何でしたでしょうか。ぜひぜひ感想を聞かせてください!!




