03 平成最初の学校がはじまった(30年ぶり2回目)
前回のまとめ
やり直し人生で小学生に戻った皆焼鎺。
クラスメイトでエルフ娘の弓束フェイル、そしてフェイルの保護者である弓束鏃と知り合う。
親父が仕事休みの日に一緒にスキーに行ったり、たまに弓束邸にお邪魔してフェイルさんと一緒に宿題した以外は、平穏無事な冬休みが終わった。
平成最初の始業式、やり直し人生初の登校になる日、俺は遅刻ギリギリと言うかほぼ遅刻確定の時間に教室に入る。
「鎺、さっさと席に座りなさい」
教室のドアを開けるとすでに担任である中年男性教諭は教卓に立っていて、俺にすみやかな着席を促す。
空いている席は……一つだけ、よしよし。教室一番左の列、真中が俺の席だな。
なにせ俺、自分の席がわからないからな。全員が着席して空いているところがはっきりしない限り、どこに座っていいものか見当がつかん。
消去法で自分の座席をすんなり知るためには、遅刻して来る以外の方法がわからなかったのだ。
「セーフ?」
「アウトだ。せっかく無遅刻無欠席だったのに、新学期そうそう残念だな」
担任である綿噛厚司先生が鉄面の無表情でそう言い放ち、俺は空いている席に座って朝のホームルームが始まる……と思ったのだが。
「なんだこりゃ」
自分の机を見て俺は素朴な疑問を口にした。
おそらく油性マジックかなにかの黒い太い線で、俺の机の天板に、大きく相合傘が書かれていたのだ。
相合傘の右側に俺の名前である「ハバキ」と、左側に「みみなが」と書かれている。
「なんてわかりやすいムーブだ。ガキのいたずらここにありって感じだな」
心の中でそう呟くにとどめ、俺は特にその落書きに構うことなく、カバンを机横のフックに掛けて吊るし、ホームルームの開始を待つ。
確か1時間目はクラスごとのホームルームで、2時間目が体育館に全校生徒が集まっての始業式で、3時間目は大掃除の時間も含めたホームルームだったはず。
冬休み中、教室の掃除っておそらく誰もしてないだろうからな。なんだかんだホコリが溜まるんだよな。だから始業一発目に掃除をするのはおかしい話じゃない。
しかし、いつまで経ってもホームルームが開始されない。
遅刻してきた俺だってちゃんと席に座ったぞ。先生、何が気に入らないんだ。
俺の記憶が確かならば、綿噛先生は授業やホームルームを開始する前に「じゃあ、号令を」と日直の子に告げる。
その後、日直が「気を付け、礼、なおれ」と言って、先生を含めたクラスみんながその通りに動き、そうして授業が開始されるのが常だったはずだ。
先生の合図がかからず、無言の時間が続く教室。
俺の気のせいでなければ、クラス児童の大半が下を向いて机の天板とにらめっこしている。恐怖や緊張を抱いている空気が教室に蔓延している。
これはあれだな、綿噛先生がめちゃくちゃ怒っている時の空気だな。
この先生、確か柔道4段くらい持ってる猛者だったはずだし。
でも怒ってるときも機嫌良い時も、基本的に無表情だからわかんねーんだよな……。
教壇の真ん前、教室最前列中央に座っているフェイルさんが、ちらりと俺の方を振り向いて不安げな顔を見せた。
彼女の表情からは恐怖や緊張は見られないが、なにかよくわからないことが起こっている、そのことに対する不安や混乱を見て取れる。俺も同様の感想です。
「鎺、なにか言いたいことはないのか」
「え、俺? あ、あの、新学期いきなり、遅刻してゴメンナサイです……」
さっき教室入ったとき、俺の遅刻に対して先生がキレてるわけではなさそうだ、と言うことは確認済みだが。一応謝っておく。
「遅刻は良くないけど、そうじゃない。机の落書きのことだ」
「あ、これか」
いわゆるクラスメイトの誰か、もしくは他のクラスの誰かが知らん間に書いたいたずらなんだろうなとは思うが、それ以上の感想は特にない。
後で洗剤でも借りて消そうか、いやしばらくいたずらした奴へのあてつけとしてわざと残しておこうか、まあフェイルさんに迷惑かかってもよくないしやっぱり消すかな、と思うくらいだ。
「特に何も。別に困らないし」
俺がそう言うと、ギンッ!! と言う音でもなりそうな迫力で綿噛先生は俺を睨んだ。
いや、睨んでない、普通にいつもの無表情で俺を見ただけなんだが、俺の心臓はちょっと小さくなりました。
覇王色の気でも使えるんじゃねーのこの人。
やっぱ大人メンタルで再会しても、綿噛先生はコエーな……。
「そうか、鎺はそう感じてそう思うのか。そうか」
うんうん、そうか、と一人でなにやら考えるような、納得したようなそぶりを見せて、綿噛先生はクラス全体を見渡して、言った。
「鎺はこのいたずらした相手を、憎んでもいないし怒ってもいないようだけどな。先生は、クラスメイトにこんないたずらする奴を、黙って見過ごすつもりはない。書いた子が正直に名乗り出ない限り、ホームルームも始めないし、授業も進めない。始業式にも出させない」
先生が無表情で、しかし力強く言い放った言葉に、クラスメイトの何人かが「ビクッ」と肩を揺らして反応した。
おおう、これは先生の怒りがマックスな時に幾度か行われた「正直に名乗り出るまで授業ははじめません」というやつだな。
まあ類似のことは日本全国、いろんな小中学校で行われていたようだが。
先生の言葉に明らかにビビって泣きそうになってるやつがいる。
こうなるとしつこいっつうかおっかねえからな、この先生。
十中八九、犯人はその中の一人、あるいはそいつら全員なんだろうが、正直に名乗り出るかどうかも謎なので俺は一応こう言っておいた。
「せんせー、他のクラスのやつがやったのかもしれませんよ」
「そうかもしれないな。でもとりあえず鎺は黙ってなさい」
理不尽!
いや、先生なりに、犯人がこの中にいるという何らかの確証があるのかもしれないな……。
俺も正直そう思ってるがね。それでも絶対ってことはないわけじゃん。
しかし、人生二周目のオッサン状態から小学生に戻った俺だから思うことだが。
この先生が子供を殴ったって話を聞いたことがないので、さっさと正直に名乗り出て、無表情圧力の説教を数分受けた方が、黙って隠し続けてるよりは気が楽だと思うんだよな。
ま、子供の時はそんな計算、できなかったが。俺も身に覚えがあるし。
このまんまってのも俺も居心地悪いし、もういっそのこと俺が自分で書いたって言っちゃおうか。
いや、さっき俺「他のクラスの奴かも」って言ったばかりだわ。
あんまりテキトーなことばっかり言ってると見透かされて余計に先生を怒らすだけだ。黙っておこう。
と、そのとき。
無言の教室内に2本の手が挙がり、クラスメイトの視線がそこに集中した。
「ぼ、ぼくが、書きました……」
「ぼくも……」
彼らが名乗り出たときに、チッと小さな舌打ちがどこからか聞こえた気がした。
「どうしてこんなことをしたんだ?」
語気を荒らげるわけでもなく、冷静にそう質問する綿噛先生。
「か、からかってやろうと思って……」
「ぼくも……」
「自分がそんなことをされたらどういう気持ちになる?」
「い、イヤ、です……」
「ぼくも……」
あとから手を挙げたやつ「僕も……」としか言ってねえな。クラスメイトの行動発言に無条件同調するBOTと化したか。
「なんで嫌がるようなことをするんだ?」
「お、面白いかな、って、思って……」
「ぼくも……」
「じゃあ先生が楽しいと思ったらお前たちに毎日いたずらしたり、蹴ったり叩いたりしていいのか?」
「よ、よくない、です……」
「ぼくも……」
なにが「ぼくも」なんだよ。その返答はおかしいだろ。ちゃんと先生の話を聞いて答えてねえだろお前。
その後、綿噛先生の執拗な圧迫質問が数分間続き、二人はべそをかいた。
「鎺は、それほど怒ってもないし、嫌でもないと言った。でもお前たち二人は、自分がされて嫌なことをクラスの仲間にやったんだ。そのことをちゃんと考えなさい」
「は、はい……ぐずっ」
「ひ、ひっく、ごべんなさぃ……」
「先生に謝ってどうする。鎺とフェイルに謝るんだろう?」
少しだけ語気を強めて先生がそう言ったので、二人はヒィっと驚いたように席を立ち、俺の席までとぼとぼと歩いて来た。
「は、はばきくん、ごめんなさい」
「ごめんなさい。ぼ、ぼくも、もうしないから……」
「あー、うん、気にしてないから、もうしないなら、いいよ、全然」
その後、二人はフェイルさんにも謝ったが、フェイルさんはよく意味が分かっていないようで「は、はい」としか返答しなかった。
そうして一件落着したが、うん、やり直し人生でも、やっぱ綿噛先生はおっかねえな。敵に回さねえように立ち回ろうと心に強く誓う。
この時確か、まだこの人36だか37のはずだ。
事故って死ぬ時の俺より若いじゃん。自慢にもならんが39歳当時の俺の方が若々しく見えるぞ。ってほんとに何の自慢にもならねえなこんなこと。
先生って責任ある仕事だし、続けてるうちに老けたりどうしても迫力が出てきたりするのかねえ……。
転職を繰り返してた派遣労働者の俺に比べれば、普通に就職してる人間の大半は俺より責任感強くて当たり前ではあるがな。
ちなみにその日の始業式が終わった後、2回目のロングホームルーム時に落書きはいたずらした児童2人の手で綺麗に消された。
記念に写真でも撮っておきたかったぜ。スマホもデジカメもない時代だから無理だが。
「朝は驚きました。先生、教室に入って、皆焼くんの机を見るなり『誰だこんなこと書いたのは!』って怒って……」
学校が終わり、短い距離の下校をフェイルさんとご一緒する。
彼女は俺の机に書かれた「みみなが」という言葉が自分のことを差していることは理解していたようだが、どうやら相合傘の持つ意味自体は分かっていないらしい。
おそらく綿噛先生は、相合傘でクラスメイトをからかうという行為よりも、みみながと言う身体的特徴でクラスメイトに蔑称を投げかけることに腹を立ててたんだろうと思う。
しかし、エルフ娘に対する「みみなが」と言うのは蔑称なんだろうか、フェイルさん自身は気にしているのだろうか。なんかデリケートな部分で聞きづらいな。
ちなみに俺は小学生時の怪我で、9歳のこの時点で上と下の前歯がない。永久歯が喪失しているのだ。
だから歯科治療で上下共に前歯が義歯なのだが、そのことで「歯抜け」とか「入れ歯」とかクラスメイトに言われまくった。
それ自体は事実なので俺は特に反駁もしていなかったが、言われている俺よりも担任である綿噛先生が怒りまくったのだ。
うちのクラスで俺を歯抜けとか入れ歯呼ばわりする奴は、冬休みになる前にいなくなったことを、今回のことで思い出したよ。
「怒るとおっかないし説教がしつこいけど、いい人だよ綿噛先生は」
「そうですね。私も先生は公平な人だと思います」
依怙贔屓もしないし過干渉もしないが、理屈の合わない行動に関しては厳しい態度で臨む男だ。
第二の人生の指針、身近な目標として綿噛先生をもっとよく観察してみるのもいいかもしれないな。公務員で、手堅い仕事してるというのもポイント高いし。
「てなことが、今日ありまして」
俺がフェイルさんを家に送り、自分の家に帰る前に玄関の前でヤジリー姉さんと立ち話。
フェイルさんはトイレを我慢していたのか、そそくさと家の中に入ってしまったから二人だけで話している。
「フェイル本人は、クラスメイトとの少年との関係を茶化されたくらいでは、特になんとも思わないだろうね。しかし、それで相手に迷惑がかかるのではと言うことはいつも気にしている」
「女子の友だちとか、いないんですか」
「いない……と私は思う。いや、それこそ少年の方がよく知っているんじゃないかと、前にも言ったよね?」
「クラス女子の細かい人間関係を詮索するほど野暮じゃないんで」
軽く観察した範囲では、始業式のあった今日一日、学校内でフェイルさんに話しかける女子生徒はいなかった。
小学校3年生でそんなことってあるもんかね?
まあ、あるのかもな……世知辛いぜ。
「まったくおかしな子供だ……しかし、そうか。厚司くんがそんなに怒っていたか。ふふっ、彼も変わらないな」
「え? アツシくんって? 綿噛先生のこと?」
ヤジリー姉さんは先生と、生徒の保護者と担任教師、と言う以外の特別な関係なのか?
「昔、少しの間だけれど付き合っていたんだ。すぐに別れたけれどね」
「狭い世間だなー」
つーか元カレの職場の隣に住んでるとか、このねーさん、ストーカーか?
「この家に引っ越してきて、フェイルを引き取って学校に通わせたときにはじめて、厚司くんがこの学校で働いてると知ったんだ。あの時は驚いたな……まあ、彼なら信頼できると安心したのも確かだ。そういう意味では私にもフェイルにも、良かったよ」
大人メンタルの見た目子供である俺だが、大人の男女の細かい心理はわからん。
そして次の日、普通に授業とかも始まった、いわゆる普通の学校生活。
過去の記憶と、二度目となる今の人生の母校の情報を刷り合わせるために、おれは休み時間と放課後の時間を使って、校舎内のいたるところを探検していた。
自分の通う学校で迷ってたりしてたらアホ丸出しだからな。
理科室や家庭科室のような特別教室のある新校舎の片隅を歩いているときに、俺は聞き覚えのある声が言い争いをしているのに気付いた。
曲がり角に身を隠して聞き耳を立てる。
「な、なんであのとき、アッちゃんだけ手を挙げなかったのさ……」
「いーだろべつに! もう終わったんだからよ!」
ふむ、片方は、俺の机にフェイルさんとの相合傘を書いた、と名乗り出て先生の説教を喰らって泣いたやつだな。
そいつが、アッちゃんに食いかかって問い詰めてる。
なんつーか、昔の思い出、記憶の中では、クラスメイトってみんな純真で、キラキラしてて、いいヤツだったんだが……。
人気のない校舎の片隅で、隠れるように喧嘩してるシーンとかを目撃すると、なんだか悲しくなるね。
「アッちゃんだけ怒られてねーの、ずりーよ。あのときの先生、スゲー怖かったんだぞ……」
「うるせーな! 二人怒られるのも三人怒られるのも変わらねーだろ!」
ああ、そうですか。
アッちゃんも落書き実行犯の一人だったけど、先生に怒られるのが嫌で挙手しなかったわけですね。
それを、正直に名乗り出て怒られた身としては、ズルいぞ、不公平だぞ、と思っているわけですな。
あー、くだらねー……。
くだらなすぎて大草原ですわ。
ガキってほんと、ろくでもねーなー。
笑って済ませて終わりでいいじゃんかよ、そんなこと、って、オッサン脳の今となっては思います。
いやまあ、俺もそんなガキだったんだよな、うん、笑ってばかりもいられねえわ。
今はそのバカバカしいことをこうやって客観視できる、と言うだけの話で。
「ホントかよその話!」
俺は二人が悶着している現場に、そう叫んで割り込んだ。
って言うかダッシュで走っている。攻撃のための助走をすでにつけている。
「ハ、ハバキ!?」
アッちゃんが俺の声に驚いて数歩、後ずさる。
「そうだよ、俺たちだけじゃなくて、アッちゃんも書いたんだよ! ううん、最初にやろうぜって言ったの、アッちゃんなんだよ!」
誰が主犯とかどうでもいいっちゅーねん。
「な、なんだよハバキ、別に気にしてねーって言ってたじゃん!」
「うるせえ! 気にしてねえけど他の2人は泣いて謝ったんだ! お前も泣かせて謝らせてやる!!」
そうしないと、なんかすっきりしないしな。
全速力からのドロップキックを、俺はアッちゃんにぶちかます。
「うえぉ! てんめー、コノヤロー!」
しかし、アッちゃんは小学生にしてはかなり体格のいい方だった。少しひるんだ程度で、烈火の形相で俺に反撃を仕掛けてきた。
そうだ、俺こいつと喧嘩して、勝ったことなかったわ。
ドッヂボールとかでも、アッちゃんと同じ組になりますように、っていっつも願ってたわ。
アッちゃんの拳が、足が、体当たりが、頭突きが、雨あられと俺の体に容赦なく降り注ぐ。
こっちは少々の痛みで泣くようなメンタルしてないが、さすがに体力、体格の差がありすぎて戦況の劣勢をいかんともしがたい!
いや、顎を本気でぶん殴ったり、全力で金的を入れれば勝てるとは思うんだがね。
さすがにせっかく子供の頃から人生やり直してるのに、クラスメイトに大怪我させて体に障害負わせたりとか、できないじゃないですか……。
たかがガキの喧嘩でそんな勝ち方をしたら、俺の方が悪者になっちまう。
「おらぁ! 死ね!」
物騒な掛け声とともにアッちゃんの攻撃が続く。ダメだなこれは。やっぱり勝てねえ。
多分、アッちゃんは男の兄弟何人かに囲まれて育ってるんだろう。歳の割にやけに喧嘩慣れしてて粗暴だ。
俺は一人っ子だったからな。小さい頃からの喧嘩相手がそもそもいなかったんで、どうも体に闘争行為が染みついていない。
小中学生の頃はそれなりに喧嘩をして過ごしたもんだが、ハッキリと勝って相手を泣かした経験ってほとんどなかった気がするわ。弱いのによく吠えるイヌか俺は。
「はーっ、はーっ、ざまあ、みやがれ……」
泣いてはいないものの、痛みと疲労で伸びて廊下に大の字になっている俺を見下し、アッちゃんが勝利宣言を放って去って行った。
思う存分暴れられたし、まあこれはこれで、いいかな。
「だ、大丈夫かよ、ハバキぃ……」
なんだ、落書き共犯少年。まだいたのかお前。
こいつの名前ももちろん憶えてる。
草摺襖、確か小中高と一緒なんだよ。
別に仲良くはなかったし、大人になってからは成人式でちょっと会って以来、特に連絡も取ってなかったがな。
「大丈夫じゃねーよ、あちこちイテえっつーの」
「で、でもすごいな、ハバキ。アッちゃんとまともにケンカするやつ、うちのクラスにいないよ。2組のユウタくらいだよ」
だから2組のユウタは誰なんだよ……俺の記憶にいねーぞそんな奴。
「ちくしょう、次にドッヂボールするときあったら、アッちゃんの顔面、集中的に狙うぞ」
「せ、先生に怒られるってー」
「授業じゃなくて、休み時間にやるドッヂだよ。先生いねえから怒られねえって」
なんとか動ける程度の復活した俺は、襖に肩を貸してもらって下校した。
クソ、まさか小学3年生に負けるとは……。
俺もその小学3年生なんだがな。やっぱ大人としてのプライドとか、あるじゃん?
次回予告
「そろそろフェイルさんが異世界から日本に来た経緯の回にした方がいい」