修学旅行(6) 重症(中学3年生5月)
摘便、排泄の描写があります
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こちらには、恵理菜視点でのエピソードがあります(R18)。
https://novel18.syosetu.com/n6253gj/9/
翌日。
修学旅行の振替で学校が休みとなった優香は、身体がだるく、1日家で寝て過ごしていた。
真斗には病院に行くように言われていたが、昨日で出し尽くしたのか、朝からは下痢も治まっていたので、受診するつもりはなかった。
夕方になり、大学から帰宅した真斗は、昼食を食べた様子のない優香を心配して、部屋のドアをノックしたが返事がない。
「開けるよ」と声をかけて部屋に入ると、優香はベッドで横になっていた。
カーテンを引いた薄暗い部屋の中でも、優香の顔は赤らみ、熱があることが一目で分かった。
火照った頬と額に手をあてると、優香はだるそうにゆっくりと瞼を開いた。
「熱がある…。病院は行った?」
「ううん…、お腹も治ってきたし、行かなくて大丈夫」
「熱も出てるし、大丈夫じゃないだろう…。
今ならまだ診てもらえるかもしれないから」
時計は18時を少し回ったところだった。
月曜日の診察は18時までだったが、真斗はすぐに電話をかけ、診察してもらえるようにお願いした。
「今から診てもらえることになったから、早く行こう」
「本当に大丈夫……」
「先生に待ってもらってるんだから、早く着替えて準備しなさい」
「……行きたくない。
もう……浣腸されるの嫌……。ちゃんと出てるから、詰まってないもん」
優香は涙を浮かべて訴えたが、
「浣腸は、必要ないならされないよ、だから一度診てもらおう」
と諭しながら真斗がベッドから抱き起こすと、優香は観念したようにベッドから降りて、身支度をした。
熱でふらつくのか、よろよろとしてゆっくりしか歩けない優香を支えながらマンションのエントランスを出ると、ちょうど通りかかったタクシーを拾って、友井クリニックに向かった。
看板の灯りの消えた薄暗い入口を入り、
「失礼します」
と声をかけ、真斗は熱で火照った優香の身体を抱きかかえるようにして、診察室のカーテンをくぐった。
「すみません、時間外に」
「すぐに診察しますので、奥の診察台へ寝かせてください」
熱でぐったりとしている優香を見て、友井医師が指示した。
「修学旅行先で、腹痛を起こしてしまって、病院で便秘と診断されて、浣腸の処置を受けたそうなんです。
昨日帰ってきたんですが、帰宅直後に嘔吐と、ひどい下痢をして。
下痢は帰宅前からひどかったようで…。
本人は、1日寝ていたら治ってきたと言い張るんですが、熱があるので診ていただきたくて…」
真斗は優香を抱えて、診察台に寝かせながら説明した。
仰向きでお腹の触診と聴診をされた後、
「直腸診をしますね」
と、優香の体勢は横向きで膝を抱えるポーズに変えられ、腰の辺りにかけられたタオルの下で、ズボンとショーツが膝までおろされた。
お尻側のタオルが半分めくられて、むき出しになったお尻の割れ目をぐっと開かれ、お尻の穴があらわになって外気にさらされる。
友井医師は、ゴム手袋をはめた指先に潤滑剤を塗り、
「力を抜いて、口から大きく息を吐いて」
と声をかけて、人差し指を優香の肛門にぐっと突っ込んだ。
「うっ…」
ぐったりしていた優香の身体がピクンと反応し、口からはうめき声が漏れた。
「動かずに、力を向いて楽にしていてね」
お尻の中でぐりぐりとかき回される痛み、そして気持ち悪く恥ずかしい感触に、優香はまた「うぅ…」とうめき声を漏らして苦痛に顔を歪めた。
「便秘ですね。
ひどい便秘で、糞便塞栓も起こしています」
糞便塞栓…。
耳慣れない響きだったが、なんとなく恥ずかしい状態を指摘されていることはわかった。
「ひどい便秘」という指摘も恥ずかしく、優香の白い顔は耳まで赤らんでいった。
「長期に渡って便秘が続いたせいで、直腸が伸びて太くなってしまって、便意を感じづらいので余計に便秘になって、という悪循環になっています。
便意がなくて排便されないままの便が、硬くなって、直腸から肛門にびっしり詰まってしまって、もうお腹が苦しくても自分では出せない状態なんです。
さらに詰まりがひどくなると、腸に留まっていた便が腐敗して、液状になって溶け出します。
詰まった便と腸の粘膜の隙間を通って、肛門から漏れ出してくる液状の便を下痢だと思っていたんでしょうね。
硬く詰まった便のせいで肛門は開いてしまっているので、漏れ出してくる便を我慢することもできない状態で、つらかったでしょう」
そう言って、友井医師は優香の肛門からいったん指を抜き、優香の顔を覗き込むようにして聞いた。
「旅行先で浣腸したときは、形のある便がたくさん出た?」
「……あまり出なくて……水みたいなのしか…」
「カチカチになってしまっているから、もう浣腸しても、固まった便の周りが少し崩れて出てくるだけだからね」
あんなに恥ずかしくつらい思いをした旅先での浣腸が、何の役にも立っていなかったなんて……。
恥ずかしさとショックで声も出せずにいる優香に、追い打ちのように友井医師は告げた。
「少しずつ砕いて出すしかないので、きついと思うけど、今から摘便をします」
テキベン…。
あの恥ずかしくてつらい治療を、また受けることがわかると、優香の目には涙が滲んだ。
「前にも一度したから分かるね。
肛門付近の便を少しずつ掻き出して取り除きます。
ちょっと時間がかかるのと、刺激でトイレに行きたくなることがあるので、先にトイレを済ませておこうか」
友井医師にそう言われて、優香は摘便を宣告されたショックで呆然としながらも、下着とズボンを上げ、真斗に支えられて、診察室の奥のトイレに向かった。
以前、受けた摘便よりも、長くて辛い治療になるのだろうか……。
そう思うと、優香は不安と恥ずかしさでパニックを起こしそうだった。
熱で身体の水分が奪われているのか、排尿は少ししかなく、優香はすぐにトイレから出た。
診察台に戻ると、そこには防水シートが敷かれ、傍のワゴンにはビニール袋やゴム手袋、ペーパー、潤滑剤のほか、大きく四角いオムツのようなシート、さらに目につきにくい下段には、白い差し込み便器も準備されていた。
優香が恥ずかしさと恐怖で表情をこわばらせながら診察台に上がると、再び腰にタオルがかけられた。
「ズボンと下着は脱いでおこうか」
今度は膝まで下ろすだけではなく、足首からすっぽりと脱がされ、優香はタオルの下で、靴下を残して下半身は丸裸となった。
「マットを敷いておくからね」
下半身を持ち上げられて、お尻の下に四角いオムツのような吸水マットがあてがわれた。
お尻を広げられ、露出した肛門にはたっぷりと潤滑ゼリーが塗られていく。
「今から摘便します。
肛門付近に詰まっている便を出すために、お尻から指を入れて、便を少しずつ砕いて掻き出していくからね。
口呼吸で、身体の力を抜いて、リラックスして。大きく口を開けて、ゆっくり息を吐いて。
まず肛門をマッサージでほぐします」
そう言いながら、友井医師は優香の肛門とその周りを、グリグリと円を描くように、丁寧にマッサージしていった。
肛門の周りが刺激され、ほぐされた後は、肛門の内部もゴム手袋をつけた指先でマッサージされていく。
「お尻の力を抜いて。口をから息を吐いて」
入念なマッサージで肛門がほぐされると、直腸診の時のよりも深く、優香の肛門から直腸へとゴム手袋をつけた指が挿し入れられた。
「うっ…うーー…」
お尻の中を掻き回すように指を動かされる痛みと気持ち悪さで、優香は思わず苦痛の声を漏らした。
「固まった便を少しずつ崩して、掻き出していくからね……息んで」
声をかけられて「うーーん」と息むと、排便するような感覚とともに、お尻の穴からスポンと指が抜かれ、掻き出された便の臭いが広がった。
ペーパーで指先についた便を拭うカサカサという音がして、優香は恥ずかしさとつらさで、気が遠くなりそうだった。
「口から息を吐いて…身体に力は入れないよ、楽にして」
羞恥心の限界を超え、呆然とする暇も与えられず、吐く息に合わせて、またゴム手袋をつけた指先が優香の肛門に深く挿入され、グリグリと便塊を掻き出していく。
「うぅ……あ…あぁ…あぁぁ……」
優香はハアハアと息を荒くしながら、お尻の中で指を動かされる度に、口呼吸で開いた口からうめき声を漏らした。
「ちょっとしんどいけど、詰まりが取れるまで頑張ろう。
はい、息んで…」
「んー…うぅ……はあはあ…」
何度も指を出し入れされる度、優香はうめき声をあげていたが、次第にうめき声よりも、ハアハアと漏らす荒い呼吸の音が大きくなった。
「うぅ…はあ…はあ……んー…うーーん……はあ…はあ……ヒッ…ヒッ…ヒッヒッヒッ…ヒッ!…ヒッ!……ヒ!」
徐々に優香の呼吸がおかしくなり、大きく開けた口から何度も短く息を吸っては、まるで空気がない水中で溺れているかのように、何かにすがるようにして、苦しげに空中に手を伸ばした。
診察台の傍で見守っていた真斗は、驚いて駆け寄ろうとしたが、それよりも少し早く、友井医師はゴム手袋を外して優香の身体を持ち上げ、頬を診察台につけるように顔だけを横に向けて、診察台に腹ばいの状態にした。
「大丈夫だよ、ゆっくり息を吐いて」
「うぅ……ヒッヒッヒッ…ヒッ…ヒッ」
友井医師は少し屈んで、自分の方に向けた優香の顔を覗き込み、背中を軽く叩きながら言った。
「ハー、ゆっくり吐いて……もう一度、ゆっくり、ハーー」
「ヒッ…ハッ……ハーー」
「そう。吸って…ゆっくり吐いて、ハーー」
「ヒッ…」
「うん、大丈夫…もう一度ゆっくり吐いて。
2回、ゆっくりと吐いて、1回吸って」
うつ伏せにされた優香は、大きく肩を揺らして、友井医師の声に合わせて呼吸をしようとした。その度に、姿勢を変えた時にむき出しになってしまった、白く小さなお尻の二つの山も、呼吸に合わせて揺れていた。
友井医師は、掻き出した便で汚れた優香の肛門周りをペーパーできれいに拭ってから、まくれあがっていたタオルを、お尻を覆うように掛け直した。
「…ヒッ……ハー…ハー…」
ようやく呼吸が落ち着いてきた優香の顔は、涙とよだれでグショグショになっていた。真斗はハンカチを取り出して、優香の顔を拭った。
二人に見守られ、次第に落ち着いてきた優香だったが、呼吸が楽になってくると、うつ伏せでお腹が圧迫されたせいか、腹痛と便意が急激に強まっていることに気づいた。
「落ち着いてきたね」
背中をさすりながら声をかけた友井医師に、ようやく声が出せるようになった優香は、
「……で、出ちゃいそうです!…トイレ…」
と掠れた声で訴えた。
友井医師は優香の身体を持ち上げて仰向けにすると、
「膝を立てて、少し脚を開いて」
と言って、優香の腰と太ももを持ち上げるようにして、ワゴンに用意していた差し込み便器を、優香のお尻にぴったりとあてがった。
「…嫌…!…トイレに…」
ほとんど声が出せず、なんとか訴えようとする優香に、
「今は無理だから、ここでしよう」
友井医師は言って、優香の下半身を覆うようにタオルをかけてから、優香の背中に手を差し入れて、上半身を少し起こすように持ち上げた。
身体を起こされて腹圧がかかると、摘便で隙間が大きくなった便塊の間から押し寄せる軟便に、優香の肛門はあっさりとこじ開けられた。
ブリュっ、グチュちゅちゅーーーー。ぶしゅーーー、ビュッ!
優香の意思とは裏腹に、泥のような便が、お尻にあてられた差し込み便器に向けて、勢いよく吹き出していく。
「…うっ…ぅ。はぁはぁ…」
友井医師に背後から身体を支えてもらい、もう一方の手でお腹をさすってもらいながら、差し込み便器に向けて激しく下し続ける優香の頬には、また涙が伝っていった。