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合宿(5) まどろみと痛み(中学3年生4月)

排泄の描写があります。

 意識がおぼろげなままベッドに運ばれた優香は、眠るように、また意識を失った。


 再び意識が戻った時、優香は自分の身に何が起こったのか、すぐには把握できなかった。


 お尻の穴が、熱くてズキズキする…。


 それが浣腸による灼熱感であること、それだけではなくて、合宿から続いている下痢による激しい排泄で肛門が傷んでしまったこと、今もまた腸が激しく蠕動して、下痢に襲われつつあることを、優香は徐々に理解した。


 下腹をしぼるような痛みと便意はいよいよ強まり、すぐにでもトイレに駆け込みたい。


 優香は急いで起き上がろうとしたが、身体は重く、力が入らなかった。

 手足は冷たく痺れたようで、ただ肛門だけが、そこに全身の血が集中してしまったかのように、ズキズキと脈打って熱かった。


 どうしよう…。

 優香が途方に暮れながら、必死で起き上がろうと、布団の中でモゾモゾしていると、

「気がついた?」

 傍で様子を見守っていた真斗が、優香が目を覚ましたことに気づいて、顔を覗き込みながら声をかけた。

「お腹痛い…。トイレ…!!」

 切羽詰まった優香の様子に、真斗はすぐに優香を抱え上げ、トイレに運んだ。


 便器の前まで運んだ優香が、自分でズボンとショーツを下ろして便器に座るのを見届けて、真斗はトイレを出てドアを閉めた。


 クチュ。クチューー、ピュッ、ブリュッ、プシューーーーーーブボッ。


 湿った音を立てて、水のような便がお尻から溢れ出て、激しい勢いで便器の水面へと落ちて行く。


「うっ……ううっ……うっ…!」

 肛門がヒクヒクと痙攣するように大きく開き、その度に、どうしても意思とは関係なく、下腹に力が入って強く息んでしまう。優香は肛門が裂けそうな鋭い痛みにうめき声をあげながら、さっき自分が、浣腸を受けて激しく下し、その後立ち上がろうとして、気を失って倒れてしまったことに思い至った。


 私、浣腸の後で、お尻が丸出しのままの姿で倒れて…。

 気がついたときはベッドの上、いや、その前にトイレの中で、お兄ちゃんに軟膏を注入してもらっていたような気もする…。


 優香の意識は、下腹と肛門の痛みで、またしてもおぼろげに霞んでいった。



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