合宿(4) 放出と失神(中学3年生4月)
排泄の描写があります。
ブーーーーーーー!! ブボボッ。ブッ…ブリュッブリューーッ!
派手な排泄音を何度も廊下まで響かせ、お腹にたまっていた大量のガスと少量の下痢便を放出した後も、優香は便器の上で上半身をかがめてうずくまったまま、ハアハアと荒い息で肩を大きく上下させていた。
表情は排泄で穏やかになるどころか、浣腸をする前よりも、一層苦しげにゆがんでいる。
注入された浣腸液も、下痢便もガスも、直腸の中身を全部出し切ったと思っても、腸はまだギュルギュルと激しく蠕動し続けている。下腹が絞られるように痛み、お腹にはもう出すものもないまま、優香は自分の意思とは裏腹に、反射的に強く息み続けていた。
「うっ…! うっ……ううっ……うっ…うっ……んーー…うーーん! うーーん!」
開ききった肛門が痙攣するようにヒクヒクと動き、もう何も出ないのに、下腹に力が入って、何度も強く息んでしまう。
意思に逆らって肛門が大きく開く度、お尻が裂けそうなピリピリした痛みに、優香は何度もうめき声を漏らし、頬には涙が伝っていった。
浣腸による激しい排泄のせいなのか、痔がぶり返してしまったのか、肛門は不快な熱を持ち、触れなくてもヒリヒリと痛んだ。灼熱感を少しでも洗い流そうと、シャワートイレを強めに設定して肛門にあてた優香は、
「ひっ! ……痛っ…!」
思わず悲鳴をあげた。
水の勢いを弱めてシャワートイレをあてている間にも、肛門は何度も痙攣するように大きく開き、鋭く痛んで、優香は思わず腰を浮かせて、泣き声を漏らした。
「……ひっ! 痛いよぉ……うっ……うぅー…」
涙を流しながら、歯をくいしばって便座に座り直し、シャワーをあてて、どうにか汚れを落とすと、優香は灼熱感の残る肛門にそっとトイレットペーパーを押しあて、少しずつ水気を吸い取った。
ようやくお尻がきれいになり、立ち上がろうとして、優香は便器から腰を上げた。
その時。
ふいに目の前が真っ暗になり、膝から力が抜けて、崩れるように床に倒れこんでしまった。
トイレのドア越しに聞こえる激しい排泄音と、悲痛なうめき声がようやく止んだと思ったら、今度はドスン、と何かが倒れる大きな音が響いた。
驚いた真斗が、ドア越しに、
「大丈夫?」
と声をかけたが、返事がない。
「開けるよ」と声をかけて、ドアノブを回すと、鍵はかかっておらず、抵抗なくドアが開いた。
優香は、便器の前の床に、膝を曲げたうつ伏せの姿で倒れていた。
排便のため、ズボンとショーツは膝のあたりまで下ろしたままで、むき出しの真っ白な尻を、天井に向けて高く突き上げた無残な姿だった。
便座から腰を上げると自動で水が流れる仕組みのトイレだったことだけが、優香にとって救いだったが、腸内をパンパンに満たしていた大量のガスと便の臭いは、まだトイレの室内に濃厚に立ち込めていた。
真斗は驚きながらも、優香の様子を見て、貧血で倒れてしまったのだと思い至った。
もともと貧血気味になっているということだったので、排便で血圧が下がったせいもあり、便器から立ち上がった瞬間に貧血を起こして倒れてしまったのだろう…。
とりあえず、真斗は優香の脇にしゃがみ込んで、優香のむき出しの尻を開き、肛門をトイレットペーパーでそっと拭った。もうきれいに拭いた後だったらしく、トイレットペーパーに便の汚れはつかなかったが、下痢で痔がぶり返してしまったのか、出血しているようで、少量だが血が滲んでいた。
床に倒れこんでいる優香の上半身を抱え上げ、壁にもたれ掛けると、真斗は、優香がトイレの洗面台に用意していた注入軟膏を手にした。
透明な袋を破って、小さな浣腸のような容器を取り出し、キャップを開ける。
以前座浴を手伝った時、軟膏を塗ってあげようとして、優香が痛がったことが頭にあったので、軟膏を少し指先にとって、指の熱で温めて溶かし、肛門のひだに沿うように、少しずつ押さえて伸ばしながら、ゆっくりと塗っていった。
肛門の外側に軟膏を塗り終え、容器の先端をそっと肛門に挿して、肛門内部に少しずつ軟膏を注入していると、
「…ん……うーん」
肛門の刺激で意識が戻ったのか、優香がうめき声をあげて、ゆっくりと振り返った。
ぼんやりとした表情で、血の気が引いた白い頬には、浣腸とその後の排泄の苦しみを物語るように、涙のあとが残っていた。
「気がついた? 今、お尻に痔の薬を注入している所だから、少しの間、動いたらダメだよ」
真斗は言って、残りの軟膏を注入した。
軟膏を全部入れ終えると、へしゃげた容器を優香の肛門からゆっくりと抜いて、傷ついた肛門をトイレットペーパーでそっと押さえた。
しばらく押さえた後で、汚れたトイレットペーパーを便器に流し、注入軟膏の容器を処分して手を洗うと、お尻をむき出しにしたままの姿で呆然としている優香の脇にかがんで、ショーツとズボンをあげてやり、ぐったりと力の抜けた身体を支えて手を洗うのを手伝ってから、抱え上げた。
「疲れた? 少し休もうか…」
真斗はそう声をかけて、目は開けているものの、まだぼんやりとして反応のない優香をベッドまで運んだ。