診察と準備(中学3年生4月)
浣腸の描写があります
金曜日、部活が終わると、優香は友井クリニックに向かった。
明日からの合宿に備え、診察をお願いしていたのだった。
閉院時間を30分ほど過ぎ、電気の消えた薄暗い入口を入るのは数ヶ月ぶりのことだった。
「先生、こんばんは。佐伯です」
「こんばんは。中へどうぞ」
優香はカーテンを開けて診察室に入った。
「体調はどうですか?」
「今週は、お腹を壊すことはなかったんですけど、自然なお通じもほとんどなくて…。一昨日の夜に…浣腸しました…」
恥ずかしさをこらえて、優香は答えた。
「浣腸すると、問題なく出ていますか?」
「…はい」
「では、お腹の音を聞くので、奥のベッドへ」
いつものように診察台に寝転び、お腹を出して触診と聴診の診察を受けた。
ひんやりとした聴診器がお腹に当てられたあとは、いつものように直腸診を告げられる。
友井医師が優香に背を向けて、潤滑剤やゴム手袋の準備をする間に、優香も服を脱ぎ、裸になった下半身に自身の手でタオルをかけ、体勢を整えて直腸診の準備をする。
「では直腸診をしますね」
背後から友井医師の声がして、お尻の方からタオルが半分めくられる。
ぬるりとした感触の後は、肛門のわずかな痛みと、異物感、そして何度経験しても薄れることのない、恥ずかしさと惨めさに襲われる。
「浣腸しておきましょうね。準備するので、少し待ってね」
友井医師は、再び優香のお尻にタオルをかけると、優香の背後でグリセリン浣腸の準備を始めた。
「去年は、少し頑張りすぎて熱が出たんだったね」
不意に去年の合宿のことを言われて、優香は少し身体を硬くした。
大勢の部員の前で嘔吐してしまったことや、救急病院での点滴をしながらの坐薬処置、さらにバスの中でまで坐薬を使って…。思い出したくないいくつもの出来事が、優香の頭にまざまざと蘇った。
「はい…。今年もそうならないか、不安です…」
「疲れたら、少し練習を休ませてもらったり、早めに寝て、できるだけ身体を休めるようにね。気が張っていると、疲れていることに気づきにくいから、先生や周りの人に休むよう言われたら、自分では大丈夫だと思っても、素直に従うようにして。それから、お腹の負担にならないように、脂っこいものや味の濃いもの、冷たい飲み物は控えること。後はよく噛んで食べて、あまり考え過ぎずに、楽しむようにね」
「はい…。わかりました」
「では、これからグリセリン浣腸をしますね」
再びタオルがめくられ、お尻があらわになると、優香は膝を抱えるように身体を丸め、お尻をぐっと突き出した。
ゴム手袋をした友井医師の手で、お尻が開かれ、むき出しになった肛門に、潤滑ゼリーの冷たくヌルりとした感触とともに、チューブが挿入されていく。
「力を抜いて、楽にね。口を開けて、口からゆっくり息を吐いて」
優香が口を開け、息を吐くのに合わせて、お尻から、ゆっくりと生暖かい浣腸液が注入される。
「あぁ…」
口呼吸のため、大きく開けている優香の口元から、堪えていた声が漏れた。
「もう少し…。はい、全部入ったよ。ノズルを抜くのでしっかり肛門を締めて」
お尻にトイレットペーパーが添えられ、チューブが抜き取られた。
優しく拭われた後、新しいトイレットペーパーをぎゅっと押し当てられ、再びお尻はタオルで覆われる。
「少し我慢しようね」
静かな診察室に、ギュルギュルと優香のお腹の音だけが響いた。
「そろそろいいですよ。ゆっくり仰向けになって」
友井医師は、優香を抱きかかえるようにして、起き上がるのを助けてくれた。
「はい、じゃあゆっくり起き上がろう」
医師の手を借りながら、優香はゆっくりと起き上がり、お尻を覆っていたタオルを腰回りに巻きつけると、優香は押し寄せる激しい便意を堪え、よろよろとトイレへと向かった。