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二人(1)(中学3年生4月)

浣腸と排泄の描写があります。

 4月になり、友井クリニックを受診した優香は、直腸診を受け、今後は下剤の服用を完全に停止して、排便がなければ3日に1度浣腸し、排便の有無にかかわらず、週に1度、受診するように指示された。


「便が直腸に溜まって硬くなってしまうと、また肛門が切れてしまって痔がぶり返すので、しばらくは浣腸を使って、少なくとも3日に1回は排便するようにコントロールしましょう。浣腸は多めに処方するので、熱が出たり、お腹が張るようなら、その都度使ってもいいからね。注入軟膏は当分の間使っていきましょう」


 優香は注入軟膏と、7回分の浣腸を薬局で受け取り、帰宅した。

 注入軟膏は小さいのでそれほどかさばらないが、グリセリン浣腸の大きな容器は置き場所を取る。

 優香は軟膏と浣腸をクローゼットの上段の、紙オムツの残りをしまっている箱の中に隠した。

 いつもはトイレの横やリビングの棚などに、比較的無造作に置いていたが、明日、両親がシンガポールから帰国して久々に帰宅することになっているので、浣腸や痔の薬を見られるのが恥ずかしく気まずいと思ったのだった。


 翌日。

 予定通り、両親が帰国し、お正月以来、2ヶ月ぶりに4人が顔を合わせた。

 夕食は、久しぶりの機会だからと、ホテルのフレンチレストランで、コース料理を食べた。

 豪華で楽しい食事だったが、優香には少し脂っこく、量も多すぎるものだった。


 ハイペースでワインを飲んでいた両親は、帰宅後早々に寝室に引きあげて眠ってしまった。

 優香と真斗も、それぞれ自分たちの部屋で過ごしていたが、真斗がベッドに寝転んで本を読んでいると、ドアをノックする控えめな音が聞こえた。


 ドアを開けると、そこにはパジャマ姿の優香が立っていた。

 優香の華奢な手には、いつかと同じように、グリセリン浣腸の大きな袋が握られている。


「お腹が痛い?」

 優香が口を開く前に、真斗は聞いた。

「うん…。お腹…壊しちゃったみたい……。ゴロゴロするんだけど……トイレに行っても…出なくて…。…か、浣腸、してほしいんだけど…」

 廊下の奥の両親の寝室を気にしているのか、寝室の方向を何度も振り返りながら、絞り出すように言う優香の顔は、うっすらと赤みがさし、目は少し充血して潤んでいた。


 額に手をやると、思ったとおり熱がある。


「少し、触るよ」

 お腹に軽く手を当てると、パジャマの上からでも、ぽっこりと膨れて張っているのがはっきりとわかった。

 手を触れているわずかな時間にも、コポコポと音を立てて、ガスが大量に発生しているのが伝わってくる。


 昼間、気を遣って過ごしたので、疲れて発熱し、お腹も壊してしまったのだろう…。

 寝室には実の母親がいるのに、相談することもできずに、自分を頼ってきた優香が不憫だった。


「廊下は落ち着かないから、ここでしようか」

 真斗は言って、

「準備をするから、嫌じゃなければベッドに座って、ちょっと待ってて」

 優香の肩を抱くように、自分の部屋に招き入れた。


 真斗は、いつものようにお湯を張った洗面器、バスタオル、ワセリン、トイレットペーパー、ビニール袋などを手際よく準備すると、心細げにベッドの端に腰掛けている優香に声かけた。

「ベッドの上でしよう」

「え…。もし汚しちゃったら…」

「ビニールシートを敷けば大丈夫だよ」

 真斗は、以前に優香のベッドの上で浣腸をした時にも使ったビニールシートを、今度は自分のベッドに広げ、その上にバスタオルを重ねた。


「準備できたよ。さあ、左側を下にして、お尻がこっちに向くように、横向きになって」

 優香はバスタオルの上に横たわり、恥ずかしさを堪えてパジャマのズボンとショーツを膝まで下ろすと、いつものように身体を丸めて、お尻を突き出すポーズになった。


「楽にして……ノズルを入れるよ。口で息をして」

 背後から声をかけられ、お尻がぐっと開かれて、露わになった肛門を広げるように、ゆっくりと浣腸器のノズルが挿入される。

「うっ…」

 優香が思わず声を漏らす。

「力を入れずに、リラックスして。……ノズルが入ったから、これから浣腸液を入れるからね。口を開けて、ゆっくり息を吐いてー。はー」

「はーー」

 真斗は、優香の様子を見ながら、少しずつ浣腸器を握りつぶし、ゆっくりとグリセリン液を注入していく。


「全部入ったよ。気分悪くない?」

「…大丈夫」

 優香が答えるのと同時に、お腹がギュルルるると大きな音で鳴った。

「少しだけ我慢だよ」

 真斗は優香のお尻を拭い、新しいトイレットペーパーで優香の肛門を押さえながら声をかけた。


「…お腹痛い…。もう…出ちゃう…」

 真斗は、優香のお尻を圧迫したまま、抱え上げてトイレまで運ぶと、優香を便座に浅く腰かけさせた。

「今出すと、薬だけ出てしまうから、もう少し我慢しよう」

 便器の傍にしゃがんで、片手で優香の身体を支え、もう片手は優香の背後から便座の間に差入れて、肛門を塞ぐように圧迫しながら、真斗は言った。


「もう…無理。手が汚れちゃうよ…」

 優香が涙声で言うと、

「強く押さえてるから大丈夫だよ。一緒に頑張ろう」

 真斗は、そう言って、肛門を押さえている右手に力を込め、左手で優香のお腹をさすった。


「ハア…ハアハア……」

 優香の息が荒くなり、

「もう…本当に……む、無理! ああぁー!!」

 優香の悲鳴に、真斗が急いで肛門を圧迫していた手を離し、優香の身体を少し持ち上げて便座に深く座り直させた瞬間。


 ムリュッムリュッ……ブシューーッ! ブリュッ。ブリュリュリュリュブリュッーーー。


 優香のお尻からは、出口を塞いでいたらしい粘土のような便と、その後で大量の軟便が吹き出し、便器の水面へと激しく叩きつけられていった。


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