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保健室(7) 高熱(中学2年生3月)

排泄の描写があります。

 その日の夜、優香の熱は39度近くまで上がっていた。


 お腹もゆるくなり、食間の便秘薬を止めても、夕食後すぐに勢いよく下してしまった。


 クチューー……ブシュッ! ブリュ…ブリュリューー…


「うぅぅ…」

 便器に腰掛けた瞬間、熱い下痢が、痛んでいる肛門を容赦なく刺激しながら噴き出し、優香は顔を歪めてうめき声を漏らした。


 こんな状態でも寝る前に緩下剤を飲むべきなのか、少し迷ったけれど、トイレで全部出してしまうと腹痛は治まったのと、薬を飲まずに便が硬くなってしまうのが不安で、結局飲んでおくことにした。


 緩下剤を飲み、ベッドに入った優香は少しうとうとしかけるものの、ゴロゴロと不穏な下腹の調子のせいで、本格的に眠りに落ちるのを妨げられていた。

 すぐにも下してしまいそうな感じではなく、今は便意はない。

 でも、また寝ている間に下して、漏れ出してしまったら…。

 そう思うと、不安で寝付けなかった。


 念のため、あれを使おう…。


 優香は熱でふらつく足でベッドから出ると、クローゼットを開け、背伸びをして上段の棚の奥へと手を伸ばした。

 そこには、以前、高熱と下痢に見舞われた時に使った紙オムツの残りがしまってあった。


 もう思い出したくもないし、二度と見たくもないもののはずなのに、捨ててしまわずにこうしてとっておいたのは、いつかまた必要になるかもしれないと、自分でも予感していたのだろうか。


 扉を閉めた部屋の中、窓にはカーテンが引かれ、誰かに見られているわけではないのに、優香はなんとなく後ろめたいような思いで、こそこそとズボンとショーツを脱ぎ、紙オムツを身につけた。



 翌朝も熱が引かずベッドから出られない優香を、真斗は早朝から介抱した。

 汗で湿った髪と額をタオルでぬぐい、枕元の水を一口飲ませる。


「そろそろ、便秘薬を飲もうか」

「…昨日から、ちょっと……お腹が下ってるから、今はやめておく」

「下痢? 随分ひどい?」

「…ううん、そんなに……でも昨日からちょっと、ゆるくて…」

「お尻は大丈夫? 痛みはひどくなってない?」

「うん…」


 ベッドに起き上がった優香が、少量のおかゆを食べ終わると、真斗は食器を片付け、風呂場で大きな洗面器にお湯を張って、座浴の準備をした。


「お湯の用意ができたから、浸かろう」

 真斗は優香を抱き上げて、脱衣所に運んでくれた。

「座浴するの手伝うよ」


 下半身裸になって、お尻を洗面器につける座浴の姿を見られるのは流石に恥ずかしく、優香は一人で大丈夫と断ろうとしたが、ベッドから起き上がるだけで目が回ってふらつき、この状態で洗面器にしゃがみこんだら立ち上がれそうにないことを悟って、抵抗はあるものの、結局手伝ってもらうことにした。


 下半身だけ裸になろうと、パジャマのズボンをおろしかけて、優香は手に触れるカサカサとした感触で、自分がオムツを穿いていたことを思い出した。

 慌てて、オムツごと脱いでしまおうとしたが、すでにズボンからのぞいたオムツのギャザーは、真斗の目にも触れていた。


「…お腹の具合、やっぱり随分ひどいんじゃない?」

 真斗はオムツを見て驚きながらも、優香を気遣って、できるだけ動揺を見せないように言った。


「ううん…。緩下剤でゆるくなりすぎて、寝てる間に出てしまうんじゃないか、って不安だったから…」

 ズボンを脱いだ後で、優香がおそるおそる紙オムツを足首まで下ろすと、少量のゆるい便が漏れ出ていたらしく、薄茶色のシミができていた。

 こもっていた臭いが一気に広がり、優香は急いで足首を抜いてオムツを脱ぐと、汚れを隠すようにして丸めた。


 パジャマの上衣をたくし上げ、下半身だけ裸になった優香に、

「先にお尻をきれいにしようか」

と真斗は言った。


 ふらつく足でバスルームに入った優香は、バスタブのヘリに寄りかかり、四つん這いでお尻を後ろに突き出すような体勢になって、真斗にお尻をシャワーできれいに流してもらった。


「痛くない?」

 格好は恥ずかしかったけれど、温かなお湯でお尻を洗ってもらうのは心地よく、優香は顔を少し上気させながら頷いた。


 お尻をきれいに流した後は、抱え上げてもらい、たっぷりとお湯を張った大きな洗面器にお尻を浸した。

 温かいお湯にお尻を浸していると、ズキズキしていた肛門の痛みが、少しずつやわらいでいくのがわかった。


「はぁー…」

 優香は思わず安堵の吐息を漏らしていた。


「少しは楽になった?」

 バスタブのヘリに腰掛け、優香の様子を見守っていた真斗が問いかけた。


 下半身裸でお尻を洗面器に突っ込んでいる、情けない格好を見守られているのは恥ずかしかったが、献身的に世話をしてもらっているありがたさの方が上回り、優香は素直に頷いて「うん、ありがとう」と答えた。


 しばらくお湯に浸かって温まった後で、優香は再び真斗に抱え上げてもらって、バスタブに寄りかかり、濡れた下半身をバスタオルで拭ってもらった。



「お尻の軟膏を塗るね」

 バスタブに寄りかかって四つん這いになっている優香に、真斗はそう声をかけると、優香の白いお尻を片手で開いた。


 露わになった尻肉の内側は、前に目にした時の、見るだけで辛くなるような酷い状態からは回復し、ただれと腫れは大分良くなっていて、少し安堵した。

 それでも、軟膏を塗ろうとして肛門のひだを伸ばすように触れると、そこにはまだ痛々しい裂傷があった。


「…ヒッ」

 傷に触られ、優香は小さく悲鳴をあげ、身体をピクンと痙攣させた。


「しみた? ごめんね。お尻の内側にも薬を入れるからね」

 真斗は、身を任すように目を閉じてお尻を突き出している優香の肛門に、そっと容器の先端を挿し、膨らみを潰して薬を注入していった。




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