保健室(5) 幻影(中学2年生3月)
排泄の描写があります
5時間目が始まってしばらくすると、優香はゴロゴロとお腹が動き出したのを感じた。
昨日よりもずいぶん早い。
体育館が寒くて、お腹が冷えたからかもしれない。
それに、お尻も冷えてしまったのか、便意とともに、ズキズキとした痛みが増して来るのを感じた。
優香は席を立ち、監督の先生に断ってトイレに立った。
昨日と同じように和式の個室に入ってしゃがみこみ、トイレットペーパーに出した軟膏をペタンとあてると、肛門にじゅんわりと痛みが広がった。
痛みをこらえて軟膏をのばし、肛門に容器を挿してお尻の中にも薬を注入する。
今日は軟膏が効いてくるまで、教室に帰って落ち着いて待つ余裕はなかった。寒いトイレの個室の中で、震えながら1分ほど我慢したところで限界に達し、痛み止めの効果が十分ではない状態と知りつつも、優香は和式便器をまたいでしゃがみこんだ。
ブリューーーー。ブリュリュ。クチューー。
最初は形のあるコロコロとした便、その後で熱い泥のような便が勢いよく溢れ出る。
「うぅぅ……痛いよぉ…」
下腹を絞られるようなお腹の痛みと、ヒリヒリと熱い肛門の痛みに、優香は思わずうめき声をあげ、涙を浮かべながら息み、下し続けた。
便秘薬と緩下剤でゆるくなっているだけではなく、お腹を壊してしまったようだった。
数分が経ち、ようやく便が止むと、肛門の鋭い痛みをこらえながら、優香は少しずつ、時間をかけてお尻をぬぐっていった。
ようやく綺麗になり、軟膏を塗ろうとしたとき。
ブリュッ。クチュ…クチュー。
再び水のような便が噴き出してしまった。
せっかく綺麗にしたのに…。
優香は痛みと惨めさで涙ぐみながら、液便を出しきるために精一杯息んだ。
和式便器にしゃがみながらお腹の具合が落ち着くのを待ち、もう一度お尻を綺麗にして軟膏を注入し、優香がようやく立ち上がったとき、5時間目が終わるチャイムが鳴った。
教室に戻ると、莉緒が「大丈夫?」と心配そうに声をかけてきた。
「お腹が痛かったら、6時間目は保健室で少し休んだら?」
優香は、お腹は落ち着いてきたものの、お尻がズキズキと痛むのと、今日聞いたいろんなことが抱えきれず、頭の中をゆっくり整理したいと思って、保健室で休むことにした。
保健室のベッドに横たわり、優香は彩奈の話を思い返していた。
友井医師は浣腸が好きで、患者に自分の趣味で浣腸をしているのではないかと彩奈は言った。
確かに、優香も初めて診察を受けた日、便秘ではなく下痢を訴えていたのに、浣腸の処置をされてショックを受けた。
でも、友井医師は浣腸を指示しただけで、あのとき実際に浣腸をしたのは看護師さんだ。
浣腸が好きだからという理由なら、自分で処置をするのではないかという気はする。
それに、下痢なのに浣腸をされ、驚きはしたけれど、ガスが出て楽になり、回復はとても早かった。
単に、便秘以外の症状でも、浣腸治療が有効そうな場合に、浣腸を指示しているだけだろうか。
そんなふうに友井医師のことを考えながら、時折、優香の脳裏に脈絡なく、今朝見た夢の光景がチラついた。
美しい顔を苦痛に歪め、高くあげた白いお尻に、大きな浣腸器を突き立てられた莉緒の姿が。
優香は狼狽し、幻影を振り払おうと、ぎゅっと目を閉じた。




