副作用(3) 自宅で(中学1年生9月)
自宅での浣腸、その後排泄の描写があります。
優香が自宅に戻ると、真斗も既に帰宅していた。
優香がリビングに入ると、課題に取り組んでいたのか、ノートパソコンに向かっていた真斗が、顔を上げて声をかけた。
「お帰り。病院どうだった?」
風邪を引いてから、なかなか体調が戻らない優香を心配し、風邪薬の副作用を疑って受診を勧めたのは真斗だった。
「うん、風邪は治ってるって。…お薬出された」
「治ってるのに?」
「うん…。風邪薬のせいで、お腹がちゃんと動いてないって……お腹のお薬…」
「そうか。食後に飲む薬?」
「ううん、そうじゃなくて」
そこまで言って、優香は言葉に詰まった。
浣腸のことをどう説明しようか、と考えた瞬間、薬局での恥ずかしく悲しかった出来事や、自分で浣腸をしなくてはいけない不安が一気に押し寄せて、うまく言葉が出ないまま、優香は大粒の涙をこぼして泣き出してしまった。
「どうしたの…? お腹が痛い?」
驚いてそう尋ねる真斗に、泣き顔のまま首を振り、優香はカバンから処方された薬の袋を取り出した。
「3日間、毎日家で……浣腸…しなさいって…。どうしよう、怖くてできない…」
真斗は、リビングの入り口に立ち尽くしたまま泣きじゃくる優香を、ソファに腰掛けさせ、薬の袋を手に取った。
ずしりと重い袋を開けると、透明の袋に包まれた大きなグリセリン浣腸が3つと、説明書が入っていた。
説明書には、イラスト入りで浣腸の仕方が描かれていた。自分で使う方法と、介助者が患者に行う方法の2通りの説明になっている。
「大丈夫。自分でできないなら、してあげるよ」
「いや! そんなの無理だよ…恥ずかしい」
浣腸の説明書の、ズボンと下着を膝まで下ろしてお尻を突き出しているイラストが目に入り、優香は恥ずかしさで顔を真っ赤にして言った。
嫌悪感と恥ずかしさですぐに目をそらしたが、横向きに寝てお尻を突き出し、背後からお尻を広げられて、むき出しになったお尻の穴に、浣腸器の長いノズルを挿入されている、生々しいイラストが目に焼きついてしまって離れない。
「恥ずかしいことじゃないよ。病気を治すために必要な治療なんだから。指示通り使って、早く治そう。今からする?」
「……ううん、今日はもう……病院でしたから…」
「そうか。でも浣腸しないといけないほどひどい便秘だったんだな…。浣腸してもらって、身体は少し楽になった?」
「……うん」
優香は無意識に下腹に手を当てながら頷いた。
そう言われてみれば、少しお腹が軽くなって、身体のだるさも減っているような気がする。
「それならよかった。明日は日曜日で時間があるから、朝からしようか」
真斗の言葉に、優香は観念したように頷いた。
翌朝。
優香がリンゴとミルクティーの簡単な朝食を済ませると、真斗は手際よく準備を始めた。
昨晩、説明書を熟読し、念の為ネット上の動画でも浣腸の仕方を確認したので、手順は頭に入っている。
浣腸した後、すぐにトイレを使えるように、トイレの前の廊下にバスタオルを重ねて敷き、お湯を張った洗面器にグリセリン浣腸器を袋ごと浸して温める。
トイレットペーパーとウェットティッシュ、ビニール袋、ワセリンを用意すると、
「用意ができたよ。さあ、左肩を下にして、お尻をこっちに向けて、ここに横向きに寝転んで」
モジモジしていたら余計に恥ずかしくなる…。
病気を治すお薬を使うだけなんだから、恥ずかしいことじゃない…。
優香は自分に言い聞かせて、平常心を装い、ショーツを脱ぎ、スカートの後ろを捲り上げてお尻を出すと、バスタオルの上に横たわった。
「膝を抱えるように、身体を丸めて」
言われた通りにすると、真斗の方にぐっとお尻を突き出すようなポーズになる。スカートで前の方は覆われているけれど、お尻を覆うものは何もない。ぐっとお尻を突き出すと、否応なく、自分のむき出しのお尻を意識することになって、優香の色白な顔は耳まで赤く染まっていった。
真斗はお湯につけていた袋を破いて浣腸器を取り出すと、説明書の通りにストッパーの位置を調整して、ノズルの先端のキャップを外した。
グリセリンでずしりと重い浣腸器は大きく膨らみ、丸い膨らみから伸びるノズルは、ストッパーから先も随分長い。
目の前に横たわった優香の小さく華奢な身体を見ると、本当にこんなに長いノズルを挿し入れて、大量のグリセリンを注入しても大丈夫だろうか、と心配で、優香の苦痛を思うといたたまれなくなる。
けれど、浣腸の効果を得るためには、説明書の通りに使うしかない。中途半端に使って、排便ができずに終わると、余計にかわいそうなことになる。
ノズルの先端にたっぷりとワセリンを塗ると、動揺が優香に伝わって不安にさせることがないように、真斗は努めて淡々とした口調で、
「今から浣腸するからね。浣腸器のノズルを入れるよ」
と優香に声をかけた。
白く柔らかな尻の割れ目に片手を差し入れて、持ち上げるようにして割り開くと、蕾のような肛門が露わになる。固く閉じた肛門に、少し丸みを帯びた浣腸器の先端をピタリと押し当てると、
「うっ…」
優香はピクンと動いて身体を強張らせ、小さく開いた口からうめき声を漏らした。
「怖くないから、力を抜いて。リラックスしていたら、痛くないからね」
なだめるように声をかけ、指先で肛門を開いて、浣腸器の先端をゆっくりと挿し入れた。
「痛かったり、気分が悪くなったら、すぐに言うんだよ」
不安げな表情で身体を固くしている優香に声をかけながら、少しずつ慎重にノズルを直腸の奥へと進め、セットしたストッパーが肛門に当たるところまで挿入し終えると、真斗は少し安堵して言った。
「ノズルが入ったよ…。今から薬を入れるからね。口を開けて、口からゆっくり息を吐いて。はー」
「……はーー」
優香が口から息を吐くと、それに合わせて、じんわりと温かいものが肛門から入ってきた。
病院でした時よりもリラックスできているせいか、我慢できないような痛みや、気持ち悪さはない。
優香は恥ずかしさを紛らわそうと、ギュッと目を閉じた。
真斗は、優香の様子を見ながら、吐く息に合わせて少しずつ浣腸器を握りつぶし、ゆっくりとグリセリン液を注入していった。
「薬が半分ほど入ったよ。気分は悪くない?」
「…大丈夫」
優香が答えるのと同時に、動きを止めていた腸が驚いたように、ギュルルるると大きな音で鳴った。
「お腹痛い? もう少し我慢だよ」
優香は色白な顔を赤らめて、頷く。
真斗は、容器を握る手に力を込めるが、潰した容器の中には結構な量の浣腸液が残ってしまった。
「まだ少し薬が残ってるから、入れてしまうね。もう一度息を吐いて」
そう声をかけて、半分ほどにへしゃげた浣腸器の膨らみを潰す手に、さらに力を込めたが、余分な空気が入ってしまったのか上手くいかず、残った浣腸液はほとんど減らなかった。
「体勢を変えようか。うつ伏せで両手と両膝をついて、お尻を持ち上げるようにして」
「え…」
優香は恥ずかしいのか、顔を赤らめ、嫌々をするように頭を左右に振ったが、
「ごめんね、このままだと薬がうまく入らないから」
真斗は右手を浣腸器に添えたまま、左手を優香の腰の下に差し込んで、優香の体勢を変えた。
四つん這いの体勢になった優香のお腹の下に手をまわして支え、尻を高く上げさせる。
「口を開けて、口からゆっくり息を吐いて…」
真斗はぎゅっと目を閉じている優香に声をかけて、容器を強く握りつぶし、残っていた薬液を注入した。
「さあ全部入ったよ…。ノズルを抜くからね」
苦しげな表情の優香に声をかけながら、ゆっくりとノズルを抜き取ると、優香の肛門にトイレットペーパーを押し当て、そっとぬぐってから、新しいトイレットペーパーを重ねて、圧迫するように押さえた。
注入した浣腸液が漏れないように、片手で優香の肛門を押さえたまま、四つん這いの体勢から、元の横向きの姿勢に戻して寝かせ、剥き出しのお尻をタオルで覆う。
「少し、手を離しても大丈夫?」
眉をしかめ、苦しそうな表情ながらも、優香が健気に頷くのを見て、真斗はウエットティッシュで手を拭うと、使い終わった浣腸容器とトイレットペーパーを手早く片付けた。
グル…ゴボゴボっ……ギュルギュルギュルーーー。
また優香のお腹が大きな音を立てる。
「あと3分ほど、我慢しようね」
優香が力なく首を振る。
「そんなに、無理…」
「我慢する時間が足りないと、薬だけ出てしまって、もう一度やり直しになるよ。もうちょっと頑張ろう」
真斗は片手でトイレットペーパー越しに優香の肛門をぐっと押さえ、もう一方の手で優香のお腹を優しくさすってやった。
「もう無理だよ、…無理…漏れちゃう……お願い…トイレ…」
優香が涙ぐむ。
「ごめんね、もう少しだけ我慢しよう」
真斗は言って、小指の先をトイレットペーパー越しに、優香の肛門に入れて、栓をするように押さえた。
「あァ…」
絶望するような優香のうめき声と、ギュルギュルと蠢くお腹の音が、静かな廊下に響いた。
「そろそろトイレに行こうか。ゆっくり起き上がって」
実際にはまだ3分も経っていなかったが、肛門が痙攣するようにヒクヒクと動き、顔色も青ざめてきた優香の様子に、限界が近いことを悟った真斗が声をかけた。
真斗にお尻を押さえてもらい、もう一方の手で身体を支えてもらいながら、優香はどうにか起き上がり、抱えられるようにしてトイレのドアを開けた。
そして、ドアを閉めるのももどかしく、便器に腰掛けた途端、激しく下した。
熱い肛門から浣腸液が勢いよく迸った後で、粘土のような固形便とドロドロの軟便が、激しい雨だれのように、一気に便器へと叩きられていく。
「…ハアハア…」
優香はひどい下痢の時のように、上半身をかがめ、息を荒くした。
優香の排泄は、何度かおさまっては、また噴き出すのを繰り返して、10分ほど続いた。
廊下まで響き渡る激しい排泄音と、時折漏れるうめき声、排泄音がしばらく止んで静まり返った時に聞こえる荒い呼吸が、優香の苦しみを伝えていた。
「うぅー……はぁはぁはぁ……うー…ん……苦しい……お腹痛いよぉ…」
浣腸の後始末を終えた後も、優香の様子が気になって廊下にとどまっていた真斗は、独り言とも悲鳴とも分からない優香の声に、優香がこもるトイレのドアをノックした。
「優香、大丈夫…?」
「……大丈夫だから…お願い、向こうに行ってて…」
苦しげに言い終えた途端、言葉とは裏腹に、一層激しい排泄音とうめき声が、廊下まで響き渡った。
長く激しい排泄を終え、ようやくトイレから出てリビングに戻った優香に、真斗は尋ねた。
「お腹は落ち着いた?」
「…うん」
「痛みや張りも、少しは楽になってスッキリした?」
「…うん」
恥ずかしさで、優香がただ頷くと、
「浣腸をしたのにあまり出なかったり、反対に、ひどい下痢みたいな状態が続いたら、恥ずかしがらないでちゃんと言わないと駄目だよ。そういう時は早めに病院で診てもらわないといけないから」
「…うん…わかった。……ありがとう」
優香はまだ恥ずかしげに、俯きながら小声で答えた。
翌日、翌々日と3日に渡って真斗に浣腸をしてもらい、優香の便秘は一旦解消した。