発熱で(中学2年生5月)
自宅での浣腸、排泄の描写があります。
GW明けの月曜日、優香は茉莉果が気遣ってくれたこともあって、無事に学校に登校し、再び部活動にも参加することができた。
まだ恥ずかしくて、木下先生とは目を合わすことができない優香だったが、木下先生もそんな優香に配慮して、体調を気遣いながらも詳しく聞くことはなく、さりげない形で優香を気にかけてくれていた。
練習を再開すると、優香はやはり演奏することが楽しくて、合宿でのことは次第に気にならなくなり、練習に打ち込むようになった。
土曜日には、希望者だけが参加する自主特訓があり、連休中の遅れを取り戻したいと意気込む優香も早朝から参加した。
夜。
練習を終え、疲れ切って帰宅した優香は、ダイニングの椅子に腰掛けようとしてふらつき、椅子から滑り落ちて、ドスンと床に尻もちをついて、倒れ込んでしまった。
キッチンで食事の用意をしていた真斗は、大きな音に慌てて優香に駆け寄った。
「どうした!?」
椅子に寄りかかり、床にへたり込んでいる優香の顔は赤く、目が潤んで、ひと目で熱があると分かる。
「なんか…ふらついて」
「練習を頑張りすぎたんだろう…」
身体が丈夫ではない優香は、平日に頑張りすぎて無理をして、土日に熱を出して寝込んでしまうのはよくあることだった。
真斗は優香を抱き上げて、優香の部屋のベッドに運ぶと、体温計を取りにリビングに戻った。
ベッドに起き上がり、どうにか自分で制服を脱いでパジャマに着替えた優香に水を飲ませて、体温を測ると38度5分。
もう友井クリニックも閉院している時間で、明日の日曜日は休診のため、友井医師を頼ることもできない。
冷蔵庫には、合宿中に処方された解熱用の坐薬が、残り2回分保管されていたが、先週の友井医師の言葉を思い返し、真斗は優香に浣腸をして、様子を見ることにした。
幸い、先週処方された浣腸が、まだ2つ残っている。
そして、パジャマの上から優香の下腹に軽く触れてみると、案の定、ぽっこりと膨らみ、硬く張っている感触があった。
「お腹が張っているみたいだから、浣腸してスッキリしようか。便が出たら、熱も下がって、お腹も楽になるから」
優香は、その言葉に抵抗することなく、力なく頷いた。
早く熱を下げて楽になりたいだけではなく、今週は十分な便通がなかったせいで、お腹はズシリと張って重苦しく痛みもあり、もう浣腸するしかないことは、覚悟していた。
真斗は、トイレの前の廊下にバスタオルを敷き、お湯を張った洗面器で温めたグリセリン浣腸、トイレットペーパー、ワセリンなど、浣腸の用意を整えると、ぐったりとしている優香を抱きかかえてベッドから運び、タオルの上に横向きに寝かせた。
「ズボンを下ろすよ」
と声をかけて、パジャマのズボンとショーツを膝まで下ろし、お尻以外はできるだけ露わにならないように、前から太ももにかけてタオルで覆う。
「膝を抱えるように、身体を丸めて」
声をかけて、いつもの浣腸の姿勢をとらせ、グリセリン浣腸器を袋から取り出してキャップを外し、長いノズルの先端にワセリンを塗った。
「浣腸するからね」
と声をかけ、左手で優香のお尻を割り開き、露わになった肛門の窄まりをこじ開けるように、浣腸器のノズルの先端を押し当てる。
「うっ…」
肛門の異物感に、優香は身体をこわばらせ、いつものようにうめき声を漏らした。
「気持ち悪いね…。少しだけ我慢して、力を抜いて、お腹を楽にして。ノズルを入れるからね。……さあ、ノズルが入ったよ。今から薬を入れるからね。口を開けて、ゆっくり息を吐いて…。はーー」
優香は固く目を閉じて、お尻がムズムズするような気持ち悪い感触に耐えながら、口からゆっくりと息を吐いた。
「はーー……はーー……はーー」
息を吐くのに合わせて、肛門から直腸へと、グリセリン浣腸液が注入されていく。
お腹の奥の方へと入っていくぬるりとした液体は、熱で身体が熱いせいか、いつもより冷たく感じられ、優香はブルリと身震いした。
ギュル…ギュルギュルっ…ギュルルるるるー。
浣腸液の冷たい刺激で、早くも優香のお腹がうごめき出していた。
「あと半分だからね。もう少しの辛抱だよ」
真斗は、優香の様子を気にしながら、何度か角度を変えて浣腸器の丸い膨らみを握り潰し、残ったグリセリン液を丁寧に注入していった。
「よし、全部入った…。ノズルを抜くからね」
声をかけ、優香の肛門にトイレットペーパーを添えながら、ゆっくりとチューブを抜きとる。そして肛門をぬぐい、分厚く重ねたトイレットペーパーでそっと押さえる。
「少しの間、自分で押さえて我慢できる?」
浣腸の苦痛で顔を歪めながらも、優香が頷いたのを確認して、真斗は優香の右手を肛門を覆うように重ねたペーパーに添わせ、自分は手を外して、空になってへしゃげた浣腸器とキャップ、汚れたトイレットペーパーを、ゴミ袋に入れて片付けていった。
ゴロ…ゴロゴロぐるるる、ギュルギュル……ギュギュギュルーーー。
優香のお腹の音が大きくなる。
優香は、浣腸液で柔らかくなった1週間分の便の塊が、激しい濁流のように、出口をめがけて一気に押し寄せるのを感じていた。
お腹も、お尻も痛い…。もう…出る……!
内側から無理矢理こじ開けられそうになるのを、お尻に力を入れて締め付け、トイレットペーパー越しに指で強く押さえて必死で堪えようとするが、便意はどんどん強くなる。
駄目…もう限界…!!
優香がそう思った時、腹痛と便意の波が引いて、小康状態となった。
よかった…。
今のうちに、起き上がって正座して、踵でお尻の穴を抑えつけるようにして我慢したら、もうちょっと我慢しやすくなりそう…。
そう思った優香は、横向きの体勢から仰向けになり、ゆっくり起き上がろうとした。
その時、さっきよりも何倍も強烈になった腹痛と便意が、優香を襲ったのだった、
「うーー痛っ……。あっ…! …やだ………だめーー!!」
突然の優香の悲痛な叫び声に、真斗が片付けの手を止めて振り返ると、上半身を起こしかけた優香の姿が目に入った。
下腹を庇うように手を当て、熱で赤かった顔は青ざめ、涙ぐんでいる。お尻のタオルが濡れ、周りには異臭が拡がっていた。
慌てて駆け寄った真斗は、一目見て、起こったことを理解した。
幸い、汚れたのはタオルだけで、膝までおろしたままのパジャマは無事のようだ。
「お腹痛い? トイレに座ろう」
真斗は優香のパジャマのズボンとショーツを汚さないように脱がせると、急いで優香の身体を抱え上げた。
その時。
優香のお腹に力が入り、
「お腹痛い…!! あっ…無理…! 出ちゃうーーー!!!」
悲鳴と同時に、覆うもののない剥き出しのお尻が、
「ブボボっ!! ブリュッ!」
と水っぽく大きな破裂音をたてた。
そして、浣腸した時に特有の、ベタベタとした粘土のような便塊が、ボトっボトっと床にこぼれ落ちていった。
こじ開けられた肛門から噴き出す便の勢いは止まず、どんどん緩くなり、放物線を描いて廊下を汚していく。
真斗は急いでトイレのドアを開け、優香を便器に座らせた。
「出ちゃった……どうして……ごめんなさい…出ちゃったー!」
真斗は、便器に座りながらも、錯乱したように頭を横に振り続ける優香の背中をさすり、
「もうトイレだから大丈夫だよ。全部出していいからな。ゆっくりでいいから、全部出してスッキリしよう」
声をかけ、トイレから出てそっとドアを閉めると、改めて廊下の惨状に目をやった。
床に敷いていたタオルは茶色く染まって異臭を放ち、抱き上げた優香のお尻から勢いよく溢れ出た軟便は、床だけでなく壁にも飛び散っている。
真斗は、トイレから出た優香がこの惨状を目にすることがないように、急いで片付けの準備をした。