合宿(5) 自宅で(中学2年生4月)
坐薬の描写があります。
学校にバスが到着し、優香は木下先生の車で、自宅まで送り届けられることになった。
木下先生から連絡を受けた真斗は、自宅マンションのエントランスで優香の帰りを待った。
優香が高熱を出して嘔吐し、救急病院で点滴と坐薬の処置を受けたことは、すでに昨晩、連絡を受けていた。
今朝、改めて、熱がひかずホテルでも坐薬を挿れ、他の部員とともに学校までバスで帰宅するという連絡があり、優香が合宿に出かけてから、計3度の電話連絡を受けていた。
マンションの前に乗用車が停まると、真斗は助手席に駆け寄り、目を閉じてぐったりしている優香を抱き抱えるようにして車から降ろした。
「ご迷惑をおかけして、すみません」
片手で優香の体を支えながら、真斗が木下先生に頭を下げると、
「いえ、こちらの方こそ、優香さんが嘔吐するまで、体調が悪かったことに気づけなくて…。合宿で気を張っていたのか、つらそうなそぶりもなく、人一倍練習を頑張っていたので…。これが昨晩、病院で処方された薬です」
木下先生はそう言って、内服薬が入った紙袋と、透明のビニール袋を真斗に手渡した。
ビニール袋には、保冷剤とともに、パウチに包まれた坐薬が入っていた。
「内服薬は毎食後に、それから」
木下先生は坐薬が入っていた紙袋と、薬の説明書を取り出して真斗に手渡した。
「解熱剤の坐薬は、38度を超える熱があるときに、最低でも5、6時間あけて使うようにとのことです。今日は朝7時半ごろにホテルで1回、13時ごろにバスの中でもう1回、自分でできなかったようで、女性教諭が手伝って挿れています。使うタイミングはもう少し後になりますが…使えそうですか?」
木下先生は、少し躊躇いがちに説明した。
「ありがとうございます…。通院しているクリニックがあるので、薬については、明日受診して主治医に相談します」
真斗は答えた。
幸い、明日は連休の谷間となる平日で、友井クリニックが診療していることはすでに確認していた。
夜。
「おかゆができたよ」
真斗が部屋の前で声をかけたが、優香はベッドに横たわったまま
「食べたくない」
とだけ言った。
憧れていた木下先生に、よりによって四つん這いの体勢で、坐薬を入れてもらっている惨めな姿を見られてしまった。その上、先生の目の前で、入れたばかりの坐薬をお尻から噴き出してしまったショックは大きく、優香は食べ物を全く受け付けなくなってしまっていた。
「じゃあ、テーブルに置いておくから、後で食べられそうなら…」
真斗は言ってリビングに戻った。
数時間経っても起きてこない優香を心配して、真斗は優香の部屋のドアをノックした。
「開けるよ」
廊下の灯りで、ベッドに寝ている優香の姿が照らされた。
薄暗い部屋の中でも、普段は少し色白すぎて青白く見えることもある優香の顔が、熱で赤く火照っているのがわかった。
苦しそうに、ハアハアと荒い呼吸をしている。
真斗はリビングに戻り、体温計を持ってきて、優香のパジャマのボタンを一つ開き襟元から差し入れて脇に挟むと、みるみるうちに上がる体温計の数字を見守った。
ピッという電子音が鳴り、表示をみると39度4分。
真斗は辛そうな優香の様子を見て、坐薬を使うことを決めた。
冷蔵庫に保管していた坐薬とワセリン、ウェットティッシュを用意して、優香の元に戻ると、
「坐薬入れて、熱を下げようね」
声をかけ、布団をめくった。
「いや!モーン は嫌!!」
突然、優香が大きな声を出した。
かわいそうに、高熱でうなされている。
優香の言葉の意味がわからないまま、真斗は浣腸の時のように優香の身体を横向きにすると、パジャマとショーツをお尻があらわになる位置まで下ろした。
「モーンは嫌ー! モーンはいや…モーンしたくない…」
「もう大丈夫だよ。坐薬入れたら、すぐに熱が下がって楽になるからね」
真斗は優香をなだめるように、汗で額に張り付いた髪を撫で、優しく声をかけた。
両膝を曲げさせ、お尻を突き出す格好にさせると、包装を破いて坐薬を取り出し、左手の人差し指と中指で優香の尻肉を左右に開いた。あらわになった肛門にワセリンを薄く伸ばしてから、ロケットのような坐薬の先端を押し当てると、軽い抵抗感の後、坐薬はゆっくりと優香の肛門に入っていった。
坐薬が全部肛門に吸い込まれて見えなくなると、ウエットティッシュで肛門を拭って一旦手を離したが、
「…気持ち悪い…」
優香がお尻をモゾモゾと動かしたかと思うと、入れたばかりの坐薬が肛門から少しのぞき、外に飛び出しかかっていた。
真斗は、慌ててウエットティッシュで押さえて、もう一度しっかりと坐薬を優香の肛門の中に押し込み、押さえていた自分の右手の人差し指の先まで、肛門に栓をするように少し挿し入れた。
「うっ……んーー」
優香が切なげな声を漏らし、挿し入れた指先を締め付けるように、肛門がヒクヒクと動いた。
「ごめんね…少し我慢しよう。膝を伸ばせる?」
優香が曲げていた膝を伸ばして脚をまっすぐにすると、真斗の指先で戻ってくるのを押さえつけていた坐薬が、すっと優香の直腸の奥へと吸い込まれていくのがわかった。
「坐薬が入ったよ。これで少し楽になるからね」
指先を抜き、そう声をかけると、真斗は汚れた指を使わないようにして、優香の下着とズボンを上げてやった。