合宿(4) バスで(中学2年生4月)
昼前。
優香たちはバスに乗り、帰路についた。
優香は一番前の席で、隣には小橋先生が座り、ぐったりとして具合が悪そうな優香を見守った。
13時を過ぎた頃、バスはサービスエリアに停車した。
ここで昼食をとる予定になっていた。
優香は食べられそうになく、バスから降りる気力もないので、バスで寝ていることにして、小橋先生と木下先生が交代で優香に付き添うことになった。
皆がバスを降りると、優香に付き添ってバスに残った小橋先生が、
「佐伯さん、お手洗いは大丈夫?」と声をかけた。
口を開くのも辛そうな様子で、ぐったりとしたまま頷く優香を見て、小橋先生は朝から施した坐薬の効き目が切れ、優香の熱が上がっていることを察した。
おでこに手を当てると、やはり熱く、じっとりと汗ばんでいるのがわかる。
「佐伯さん、熱でつらいんでしょ? 坐薬の効き目が切れてきたんだわ。今のうちに、新しい坐薬を入れましょう。すぐにしてあげるから」
ぐったりとしたまま、優香は必死で首を横にふった。
「大丈夫よ、すぐ済むから。今ならみんな外に出ているから、みんなが戻ってくる前に済ませましょう」
そう言うと、小橋先生は窓際に手を伸ばしてカーテンを引き、立ち上がって通路に降りた。
「佐伯さん、靴を脱いでシートの上に上がって。ズボンと下着を下ろしてお尻を出して、こっちにお尻が向くように、シートの上で手をついて四つん這いになって」
ここで、お尻を出して…?
優香はためらっていたが、
「家に着くまで、まだ2、3時間かかるし、これ以上熱が上がったらもっと辛くなって大変よ。もう休憩所もないし…。さあ、みんなが戻ってくる前に。早くしないと、みんなが戻ってきてしまうから」
小橋先生に促され、優香はよろよろと立ち上がって靴を脱いだ。
意を決して、言われた通りに二人がけのシートに上がる。そして、恥ずかしさをこらえて、ズボンとショーツを腿まで下ろしてお尻を出し、小橋先生がしゃがむ通路側にお尻を向けて、シートに手をついた。
優香が座席の上で四つん這いになり、通路側にお尻を向けている横で、小橋先生は通路にしゃがみ込み、ウェットティッシュでまず自分の手を消毒した。もう1枚ウェットティッシュを取り出すと、
「もう少し脚を広げて。そう、肩幅くらいに。…しみたらごめんね」
と声をかけてから、優香の肛門を丁寧に拭いながら湿らせ、坐薬を入れる準備をした。
保冷剤が入ったビニール袋から、坐薬のパウチを取り出して開封し、片手で優香のお尻をぐっと開いて肛門を露出させると、もう一方の手でウェットテイッシュでつまんだ坐薬を優香の肛門に押し当て、力を込めて襞の奥に挿入する。
「うっ…」
優香は摩擦の痛みに苦痛の声を漏らした。そして惨めな姿勢のまま、お尻に入ってくる冷たい坐薬の異物感に耐えるしかなかった。
やがて、ウェットティッシュで拭われる冷たい感触があって、小橋先生の手が離された。濡れてむき出しのお尻の穴がスースーする。
その時、不意に
「小橋先生、交代しましょう。お昼を食べてください」
思いがけず、木下先生の声が聞こえた。
「木下先生! 今は」
小橋先生が言い終わる前に、
「あ!」
ショーツを膝まで下ろし、お尻をむき出しにした状態で四つん這いになっている優香の姿を目にした木下先生は、驚いて思わず声をあげた。
「え…?」
驚いた優香が思わずお尻に力を入れると、挿入されたばかりの坐薬が、
プスッー
と乾いた音を立て、少量のガスとともに、勢いよく肛門から飛び出してしまった。
優香が四つん這いのまま身体をひねって振り向くと、むき出しの自分のお尻の向こうに、とっさに顔の向きをそらした木下先生と、放物線を描き、通路に落ちた坐薬が見えた。
白い坐薬の表面は、肛門内の熱でべっとりと溶け、便が付着したのか茶色く汚れてしまっていた。
優香は恥ずかしさのあまり、しゃくりあげて泣き出してしまった。
「ああ…出ちゃったのね。大丈夫よ、後で片付けるから。もう一度、新しい坐薬を入れ直しましょう」
小橋先生はなぐさめるように優香に言って、
「木下先生! もう少し時間がかかります。終わったら行くので、私がバスから出るまで、生徒たちにはバスに入らないように言ってください!」
慌てて優香に背を向け、急いでバスを降りる木下先生に声をかけた。