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新しい薬(2)(中学3年生8月)

自宅での浣腸と排泄の描写があります

 脱いでいたパジャマのズボンとショーツを穿き直し、ベッドに横たわると、優香は身体を丸めてお腹をさすった。

 坐薬の刺激のせいか、肛門から直腸の辺りに、熱くひりつくような痛みがあり、下腹の膨満感も一層増したようだった。


 お尻、気持ち悪い…。

 お腹もちょっとグルグルして、下ってきたみたい…。

 トイレに行きたいけど、今行ったら、お薬だけ出てしまうのかな。


 気を紛らわそうと、下腹を摩りながら耐えていると、コンコンとドアをノックする音がして、返事をためらっている間にドアが開けられた。手を洗い、片付けを終えた真斗が、様子を見に戻ってきたのだった。


「お腹痛い?」

 坐薬には、浣腸ほど急激で強い排便作用はないはずだったが、下腹を庇うように身体を丸めて辛そうにしている優香を見て、真斗はそう声をかけた。


 真斗はベッドの傍らに跪き、優香の下腹をさすった。

 便秘をしているせいで少し張りのある下腹が、コポッと音を立てて動いたかと思うと、優香は一層辛そうに眉を顰めて、身体を固くした。

「出そう?」

「うーん…」

 優香は、肯定とも否定ともつかない、うめき声のような返事をすると、もぞもぞと動いて起きあがろうとした。

「トイレに行こうか」

 そう声をかけて抱き起こし、横抱きにしてベッドから抱え上げると。


 ぷすっぷすっ…プスーーーーー……ブボボツ!


 腹圧がかかったせいか、大きな音を立てて、優香のお尻から勢いよくガスが漏れ出た。


「…ごめんなさい!」

 恥ずかしさで顔を真っ赤にして優香が謝ると、

「我慢したら駄目だよ。ガスが出るのも薬の作用なんだから」

 真斗は言ったが、それで恥ずかしさがなくなるわけではない。

 優香は硬直するように身を固くしたまま、トイレに運ばれた。


「…うーーん……うっ…うーーーん! うーーーん!!」

 トイレの中で一人になると、優香は唸り声をあげて精一杯いきんでみたが、さっきの放出で出尽くしてしまったのか、もうガスさえも出なかった。

 便器の上で何度も座り直して、腰を反らせてのけぞるような姿勢になってみたり、反対に上半身を低くかがめてお尻を大きく後ろに突き出してみたり、10分以上格闘した後、優香は諦めてトイレを出た。


「出なかった?」

 廊下に漏れ聞こえる音から様子を察した真斗が声をかけると、優香は力無く頷いた。


「浣腸の用意をしてくるから、ベッドで横になっていて」


 抵抗する気力もなく、優香が言われた通りにベッドで待っていると、浣腸に必要なものが手際よく運び込まれた。

 タオル、ワセリン、使い捨ての薄いゴム手袋、お尻拭きのシート、トイレットペーパー、ゴミ袋、そしてお湯を張った洗面器には、透明な袋に入った使い捨ての浣腸が浮かんでいる。それは、病院でされた浣腸ほど大きくはないものの、病院のものを二回りほど小さくしたような、それでも十分に大きいゴツゴツとしたジャバラ型の浣腸だった。


 怯えたような顔で、洗面器の中の浣腸をじっと見ている優香に気づくと、

「いつもの浣腸と形が違うから怖い?

 病院でしたのほど、大きくないから大丈夫だよ。あの時の、半分ほどの量だからね」

 安心させるために、真斗はそう声をかけたけれども、内心は、坐薬の時の優香の痛がり方を思うと、浣腸もいつも以上に苦痛を与えてしまうのではないかと不安だった。


 浣腸がちょうど良い温度に温まっていることを確認すると、

「さあ、浣腸してスッキリしよう」

 出来るだけ明るい声で優香に声をかけて、布団を捲り、優香の下半身を少し持ち上げて腰から下にタオルを敷いた。


 肩と膝の下に手を添えて、軽く抱き抱えるようにして左側臥位にさせ、

「下ろすよ」

と声をかけて、ズボンとショーツを腿まで下げて、お尻を出す。


 ゴム手袋を嵌めた指先にワセリンをとり、

「膝を抱えて、身体を丸めて。少しほぐすからね。口で息をして、楽にしていて」


 声をかけながら、露わになった肛門のひだに沿ってワセリンを少しずつ伸ばし、肛門とその周りを指先でゆっくりと揉みほぐした。

 坐薬の時以上に、時間をかけて十分に揉みほぐし、ストッパーの位置を合わせた浣腸器のノズルにもたっぷりとワセリンを塗り、優香が息を吐くのに合わせて、そっとノズルの先端を押し当てると、優香の肛門はほとんど抵抗なくそれを受け入れた。


 安堵しながら、

「ノズルを入れていくからね、力を抜いていて……。

 ノズルが入ったから、今から薬を入れるよ。口を開けて、ゆっくり息を吐いて…。はーー」

 声をかけながら、真斗は浣腸を続けた。



 グチューっ……。

 お尻に挿されたノズルから、生温かくぬるりとした浣腸液が直腸へと逆流していく。

 何度経験しても慣れることの出来ない気持ち悪い感触に、

「うっ…」

 優香はいつものように苦痛の声を漏らした。

「気持ち悪い? もう少しだから頑張って……ハーハー……。

 さあ、浣腸液が全部入ったよ。今ノズルを抜くからね…」

 ノズルがお尻の中をスルスルと動き、シュポンと音を立てて肛門から抜き取られた。


 ぬらぬらとした気持ち悪い感触が、お尻拭きのシートで丁寧に拭われて、少しホッとするのも束の間で、すぐに分厚く重ねたトイレットペーパーで、お尻の穴を塞ぐようにぎゅっと圧迫される。


 間髪入れず、腸がギュルギュルと蠢き、坐薬とは比べ物にならない激しい便意と腹痛がやって来た。


 ギュル、ギュルギュルギュル…ゴロゴロゴロゴロ…


 腸の激しい蠕動が響き渡った。

「もう少しだけ我慢できる?」

 真斗の声に、優香は全身に鳥肌を立てながら、首を横に振った。

「しっかり押さえているから、ゆっくり起きあがろう」


 優香がゆっくりと身体を起こすと、トイレットペーパー越しにお尻を圧迫していた指先が、そのままぐっと肛門の中まで挿し入れられた。


「うっ……んー!」

「ごめんね、少しだけ我慢して」

 指先はすぐにお尻から抜かれ、お尻にはトイレットペーパーが栓のように詰められていた。

「トイレまで我慢したら、すぐに外すからね」


 ズボンとショーツを脱ぎ、下半身が丸裸の姿で、優香は抱きかかえられてトイレに運ばれた。

 そして便器に腰掛けて、肛門を塞いでいたトイレットペーパーの栓が外された瞬間、優香の激しい排泄が始まった。

 真斗はそっとトイレから出てドアを閉めたが、便器に叩きつけられるような、ガスの混じった激しい排泄音と、苦しげな優香のうめき声は、数分間にわたって廊下中に響いていた。


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