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便秘治療(13)(中学3年生5月)

下痢排泄の描写があります。

 身支度を整えて、急いで家を出ようとする優香に、真斗は言った。

「熱が下がる時に、汗がたくさん出るから、背中にタオルを入れておいて、湿ったら交換しなさい」

 背中がゴワゴワしそう…とは思ったものの、熱冷ましの坐薬を入れた後は、確かにいつも大量の汗をかいている自覚があったので、優香は素直にスカートのホックをゆるめ、制服のブラウスを少しまくって、背中に二つ折りにしたフェイスタオルを入れてもらった。


 熱のせいか、登校中と学校についてからの記憶が所々途切れてはいるものの、どうにか無事に1科目めの試験を受け終えた優香は、休み時間に替えのタオルを持ってトイレに入り、汗でぐっしょりと湿った背中のタオルを交換した。


 登校中から大量の汗が出ていて、そのせいか今は熱が引き、随分楽になっていた。

 お腹は少しゴロゴロして張りがあるものの、トイレでガスを出すと痛みは和らぎ、幸いにも下痢も落ち着いたようだった。


 2限目、最後のテストを受け終えると、優香は無事に試験が終わった安堵感と、心地よい疲労感に包まれながら帰宅した。水曜日は友井クリニックが午前中のみの診察になるため、受診して点滴を受けることはできなかったが、テストの不安と緊張感から解放された優香は、体調や食欲が戻るのを感じていた。


 クリニックが開いていたとしても、今日はもう行く必要なかったかも…。


 何を食べようかと考えながら帰宅すると、リビングには思いがけず真斗の姿があった。

「あれ…学校に行ったんじゃなかったの?」

「今日は別に行かなくてもいいから。身体は大丈夫?」

「うん。試験が終わってプレッシャーから解放されたら、元気になったかも。朝から何も食べてないから、お腹も空いてきた」

「そうか。よかった。何が食べたい?」

「プリン!」

 無いのはわかっていたけれど、なんとなく甘えたくてそう言うと、

「じゃあ買ってくるよ。先にご飯を食べなさい。うどんでも食べる?」

と真斗は言った。

「最近、ずっとうどんかおかゆだったから、違うものが食べたい。グラタンとかピザとか」

「グラタンなら冷凍しておいたのがあるけど、急にそんなの食べて大丈夫?」

「大丈夫。もう全然お腹痛くないし、吐き気も治まったから」


 温めて焼きなおしたグラタンと、買ってきてもらったプリンを食べて満足した優香だったが、食後のプリンを食べ終えてしばらくすると、下腹に不穏な不快感を感じ始めていた。


 すぐに下しそうな感じではないものの、下腹が重い感じがして、コポコポとガスが発生して蠢いているのがわかる。

 大丈夫だと言い張ってデザートまで食べた手前、優香は真斗には具合が悪いのを悟られないように、自分の部屋で横になって少し休むことにした。

 大丈夫そうとは思ったが、寝ている間に下痢に襲われて漏らしてしまったトラウマがあるので、優香は念のためパンツ型の紙オムツを穿いてから、パジャマに着替えてベッドに入った。


 ここ数日の疲れから、横になると、優香はすぐに眠りに落ちていった。


 まどろみを破ったのは、予感していた通り、腹痛だった。

 絞られるような下腹の激しい痛みで目を覚ました優香は、ベッドの中で身体をくの字に曲げて、しばらくの間うめき声をあげながら苦しんでいたが、便意が我慢の限界となり、痛みをこらえて起き上がった。


 痛むお腹をさすり、前かがみになりながら、ヒクヒクと痙攣して今にも開いてしまいそうな肛門を、必死ですぼめて便意をこらえ、よろよろと一歩ずつトイレへと急ぐ。

 どうにかトイレの前までたどり着き、ドアノブに手をかけた瞬間、一層強く鋭い痛みに襲われた優香は、思わず下腹を押さえて身体を丸めた。


 その瞬間。


 ブボッ!! ブブ…ブリュッーーー! ブリュリュリュリューーーーブボボっ。

 限界を迎えた肛門は、勢いよく大量の下痢を噴射していた。


「…あぁ…」

 間に合わなかった…。あと少し…あとほんの少しだったのに……。


 お尻を汚して広がっていく熱く大量の軟便になすすべもなく、ただ悲鳴とも泣き声ともつかない声をあげて、その場に崩れるように屈み込んだ優香だったが、パジャマの下にオムツを穿いていたことを思い出し、少しだけ安堵した。


 しかし、その安堵もつかの間だった。


 ブリュッブリュッ! ブリュブリュブリュ……クチュクチューーーー。


 激しい下痢の勢いは止まるどころか勢いを増し、泥状の下痢便はあっという間に薄い紙オムツから漏れ出て、股の間を濡らし、内腿から膝裏、ふくらはぎ、かかとまでを一気に伝いながら、パジャマも床もベットリと汚していった。


 ボチャッ…ボチャッと、大量の軟便がズボンの隙間から床にこぼれ落ちていくのに気づいて、優香は悲鳴をあげた。



 ドア越しに聞こえる廊下の物音と気配に、部屋から出た真斗が目にしたのは、片手をトイレのドアノブに伸ばし、もう片手を下腹にあてて、身体を丸め、尻を突き出した格好で、泣き顔になっている優香の姿だった。下半身はブルブルと小刻みに震え、突き出した尻の辺りから聞こえるくぐもった音と漂う臭いから、優香が今まさに激しい下痢に襲われ、排便の最中であることは明らかだった。


 ブボッ!! ブボボっ…! ブチューー…ブリュブリュブリュリューーーーー!


 廊下に排泄音が響くたび、激しい下痢の勢いに屈するように、優香の突き出した尻の位置はどんどん低くなっていく。

 そして、ついに悲鳴を上げながら、優香は尻もちをつくように、べったりと床にしゃがみこんでしまった。

 薄いブルーだったパジャマのズボンが、見る見る間に茶色く染まっていく。


 駆け寄って、両脇を抱えて優香の体を持ち上げるようにして立ち上がるのを手伝い、

「歩ける? お風呂できれいにしよう」

 どうにか脱衣場まで支えて歩いて、汚れたズボンを膝まで下ろすと、無残に決壊し、一面に茶色く染まった紙オムツと、溢れ出た下痢便でベットリと汚れてしまった白い太ももが目に入った。


 急いでバケツを用意して、ズボンと紙オムツを脱がし、下半身裸になった優香を風呂場へと誘導する。

 バスタブの縁に寄りかかるように膝立ちにさせ、上半身は濡らさないように、軟便まみれになった下半身をシャワーで洗い流していると、水音に混じって、

 グルグルッ…ギュル……ギュルギュルギュルーー

と激しい蠕動音が響いた。


「…あぁ…! だめ…また出そう…」

 優香は泣き声で言って、立ち上がると、濡れた下半身を覆う余裕もなく、下腹を押さえてトイレに駆け込んで行った。


 激しい排泄音が漏れるトイレのドアをノックして、返事は待たずに開けると、優香は身体を前に折るようにして、尻を後ろに突き出した格好で、便器に腰掛けてうずくまっていた。

 真斗は、うめき声を漏らしながら排泄を続ける優香の横にひざまずき、背中をさすり、濡れたままの下半身をタオルで拭ってやった。


 拭い終えると、激しい下痢に苦しんでいる優香をトイレに残して、オムツからこぼれた軟便で汚れた廊下を片付け始めた。


 浣腸や下痢で、トイレに間に合わずに、優香が汚してしまった廊下を片付けたことは、今までにも何度かあったが、今回の下痢は一際ひどい状態のようだった。


 オムツを穿いていたのに、オムツから漏れ出てしまうほど、緩く大量の下痢。

 強い抵抗があるはずのオムツを使ってもなお、パジャマや廊下を汚してしまうほど、ひどい下痢に襲われている優香の苦しみを思うといたたまれなかった。


 真斗は、汚れた廊下と風呂場を片付け終えると、優香の部屋が汚れていないことを確認してから、ベッドにビニールシートを敷き、その上にバスタオルを広げて、寝ているときに漏れ出ても、ベッドが汚れてしまわないように整えた。


 ベッドを整え終えて部屋を出ると、優香はまだ断続的な排泄音とうめき声を廊下まで響かせ、トイレから出られずに苦しんでいた。


「ちょっと買い物に出るけど、すぐ戻るから。落ち着いたら、温かくして、ベッドで寝てるようにね」

と廊下からドア越しに声をかけて、真斗は家を出た。

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