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便秘治療(9)(中学3年生5月)

浣腸と排泄の描写があります。

 吐き気止めの坐薬は、効果が出るまでに少し時間がかかるものの、効き始めれば効果は強く、肛門内に挿入して1時間足らずで飲み物を受け付けるようになる。そして、効き目が切れるまでの数時間は、食欲旺盛とはいかなくても、うどんやゼリーなど、食べやすいものは戻さずに食べることが出来た。


 夕方。吐き気がぶり返す前に、夜の分の坐薬を入れてもらい、無事に夕食を食べ終えた優香は、ダイニングで勉強をしようと問題集を開いた。しかし、数問解いたところで、集中力が途切れてしまった。


 お腹が苦しい……。


 英語の長文問題を解こうと文字を追うものの、下腹は重くパンパンに張っていて、俯き加減に座っているだけで苦しくて気分が悪く、なかなか問題に集中できない。

 コポコポと音を立てる下腹に手をやると、ぽっこり張って膨らんでいるのが服の上からでもはっきりとわかった。


 胃腸の調子が良くないせいで、ガスが大量に発生しているのかもしれない……。


 何度もお腹をさすっている優香の様子に気づいた真斗が、

「お腹が苦しい? そろそろ浣腸しようか。もう吐き気止めの坐薬も、直腸で吸収されているだろうから」

 と声をかけると、

「……もうちょっと後がいい」

「そう? 苦しいなら、無理せずに早く浣腸して、スッキリした方がいいよ」

「……でも……浣腸…すると、その後だるくなって、すぐに寝ちゃうから…」

 何度経験しても、浣腸という言葉を口にするのが恥ずかしく、優香は小声で口ごもりながら言った。


「眠くなるなら寝たらいい。体調があまり良くないし、疲れてるんだよ」

「でも、テスト範囲の勉強がまだ全然終わってないから、今日はあと10ページは進めておかないと、間にあわないの」

「ほどほどにしておかないと、あまり頑張りすぎたら身体に響くよ」

「大丈夫だから」


 そう答えて再び問題に取り掛かった優香だったが、お腹の張りと痛みは強くなる一方で、結局なんとか1ページ終わらせたところで、じっと座っているのもつらい状態になってしまった。


「つらいんだろう? 浣腸して、そろそろ休もう」

 苦しげな表情で頻繁に下腹をさすっている優香に、真斗はそう声をかけた。


 優香は顔を上げ、黙って頭を横に振ったが、

「熱があるんじゃない?」

 おでこに手を当てるとじっとりと汗ばんで熱く、目は潤んで色白な顔が少し赤らんでいる。

「こじらせたら大変だから、今日はもう休もう」

「でも、まだ1ページしか……。数学だって今日やっておかないといけないのに……」

 優香はまだ何か言いかけたが、真斗は廊下に出て浣腸の準備を始めた。


「無理してもっと具合が悪くなったら、テストも受けられないよ」

 準備を終えて戻ってきた真斗はそう言って、優香に手を貸して立ち上がらせると、肩を抱くようにして、トイレの前まで連れて行った。

「さあ、横になって」

 優香は諦めて、いつものようにバスタオルの上に横たわり、ズボンとショーツを膝まで下ろすと、身体を丸めてお尻を後方に突き出した。


「チューブを入れるよ。口で息をして」

 お尻を割り開かれて、無防備に外気に晒された肛門が、息を吐くのに合わせて、浣腸器の先端でさらに押し広げられる。

「うっ……!」

 気持ち悪さを我慢しきれずに、優香が思わずうめき声を漏らす。

「力を抜いて」

 長いノズルが直腸の奥まで、ゆっくりと挿入されていく。

「チューブが入ったから、これから薬を入れるからね。もう一度、口からゆっくり息を吐いて」

「はーー……はーー……」

 真斗は、開いた唇から熱い吐息を漏らしている優香の様子を見ながら、浣腸器の丸い膨らみを少しずつ握りつぶし、ゆっくりと浣腸液を注入していった。


「全部入ったよ。気分悪くない?」

 眉を顰めながら頷く優香の白い首筋にはびっしりと鳥肌が立ち、このまま我慢させると、すぐに限界を迎えてしまうことは明白だった。

「早めにトイレに座って我慢しようか」

 真斗は優香の肛門を手早く拭って、新しいトイレットペーパーを押しあてながら、そう声をかけた。


 膝のところで丸まっているショーツとズボンを足首まで下ろして脱がせてしまうと、片手で肛門をしっかりと圧迫しながら、熱くぐったりとした身体を抱き起こし、抱え上げてトイレに運んで、便座に浅く腰かけさせる。


「我慢…もう無理……もう…出ちゃう…!」

「今出すと、薬しか出ないよ。もう少しだけ頑張ろう」

 便器の傍にしゃがみ、優香のお尻と便座の間から差し入れた手で、肛門を塞ぐように強く圧迫しながら真斗は言った。

「…ハア…ハア…」

 優香は、両膝に手をついて前かがみになり、大きく開いた口から荒く苦しげな呼吸を漏らし、肛門はヒクヒクと脈打つように動いている。

「しっかり押さえるから、もう少しだけ、頑張れ」

 真斗はそう言って、肛門を押さえている右手に力を込め、左手でギュルギュルと音をたてる優香のお腹をさすった。


「ハア…ハアハア……本当にもう……だめ…!!」

 優香が悲鳴のような声をあげ、真斗が肛門を圧迫していた手を離した途端、

 バチャッ!! ブシューーッ、ブリュッ。ブリュリュリュリュブリュッーーー!

 ようやく解放された優香の肛門からは、浣腸液とガスを含んだ大量の軟便が吹き出し、便器の水面へと激しく叩きつけられていった。


「…ハアハアハア……んー…んーー!」

 優香はひどい下痢の時のように息を荒げ、お腹を抱え上半身を低くかがめて便座の上で突っ伏して、苦しげなうめき声を漏らした。


 真斗が念入りに手を洗い、消毒を終えても、優香の激しい排泄は続いていた。

「もたれた方が楽じゃない?」

 真斗は便器の前方にまわり、優香と向き合うように床に膝をついて座ると、優香の頭を自分の胸にもたれかからせ、片手で優香の下腹を、もう片手で背中をさすった。


 ブチュッ……ブチュブチュ…ブリュッ……ブリュッーー……ブシューーーーーーーー。


 真斗に身体を支えられながら、優香は荒い呼吸で、水っぽい排泄の音を何度も何度も響かせた。




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