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お腹の風邪、初めての浣腸(中学1年生6月)

下痢、排泄、浣腸、直腸(肛門)診の描写があります。


【人物紹介】

佐伯優香(13歳)

中学1年生。

母親の有希が再婚し、夫(優香の新しい父)の秀樹の赴任先シンガポールに引越し。

秀樹の連れ子の真斗と、日本で二人で暮らすことになった。


佐伯真斗(19歳)

大学2年生。


木下先生(26歳)

優香の担任の先生。部活(吹奏楽)の顧問でもある。優香は密かに憧れている。

 朝7時を少し過ぎた頃。


 真斗がいつものように朝食の支度をしていると、開け放したリビングのドアの向こうから、優香の部屋のドアがバタンと閉じる音がした。

 パタパタと廊下を急ぐスリッパの音は、リビングに到着する前に途切れ、優香はトイレに入ったようだ。


 真斗は、優香がすぐにリビングに来るだろうと、パンをトースターに入れ、コーヒーメーカーのコーヒーをカップに注いで、優香のために砂糖と牛乳を入れてスプーンでかき混ぜてやった。


 いつもなら、起きて着替えをすませると、すぐにリビングに来る優香だが、パンが焼きあがったのにまだ来る気配がない。

 時間はもう7時10分だ。


 リビングから廊下に出て、真斗が優香の気配を伺うと、

 バスッ。ブリュルルるるるるるるるる。

 びゅーーーー。ぐちゅっ。

 トイレから、ひどく下している音が聞こえてきた。


 トイレに近づくと、

「…うっ…ぅ。はぁ…はぁ…」

 つらそうな優香の声も漏れ聞こえてくる。


 真斗はトイレに近づき、ドア越しに声をかけた。

「優香? 大丈夫か?」

「うー…お腹痛い。向こうに行ってて」

 絞り出すような声で優香が答える。


「わかった…」

 心配ではあったが、確かに下痢の音を聞かれるのは抵抗があるのだろう。

 真斗はリビングに戻ってドアを閉めた。


 しばらくして、青白く憔悴した顔で、優香がリビングのドアを開けた。

 いつもは制服に着替えてからリビングに来る優香だが、今朝はまだパジャマのままだ。


「落ち着いた? 食べられそう?」

 真斗の言葉に、優香は力なく首を振った。

「風邪ひいちゃったのかも。熱っぽくて、だるい…」

 優香をダイニングの椅子に座らせ、体温計を手渡す。


 真斗が白湯を入れたカップを持って優香の元に戻ると、体温計のピッという電子音が鳴った。

 37度6分。

 下痢もしているし、病院に連れて行こう。真斗は1限目は休むことにして、スマホで近所のクリニックを探した。

 幸い、徒歩で5分ほどの友井クリニックが、8時半から受付をしているようだ。

 診療科目には、小児科・内科・消化器肛門科とある。


「もう少ししたら病院が開くから診てもらおう。学校は今日は休もうか」

「うん…」


 病院に行く支度を整えると、真斗は優香の中学校に電話をかけた。

 クラスと名前を告げて担任の先生に取り次いでもらい、症状を伝える。

「いつもお世話になっております。優香が朝からひどい下痢をしていて、少し熱もあるので、今日は学校をお休みさせていただきます。……はい。これから病院に連れて行きます」

 先生の返答は聞こえなかったが、ひどい下痢と先生に伝えられ、優香は顔を赤らめた。


 開院の8時半を待つ間にも、優香は強い便意と腹痛に襲われ、3度もトイレに駆け込まねばならなかった。

 その度にひどく下し、下し終えても腹痛は治ることなく、むしろ膨満感が強まるようだった。


 開院の時間に合わせて病院に着くと、受付で真斗が優香の病状を伝えた。

「今朝から下痢をしています。熱は37度6分でした」


 待合室でしばらく待つと、優香の名前が呼ばれた。

 看護師さんの案内で診察室の前まで進むと、廊下の隅にソファーがあり、診察室との間はカーテンで仕切られている。


「佐伯優香さん、診察室へどうぞ」

 カーテンの向こうから、医師の声がする。若い男性のようだ。


「一人で大丈夫?」

 優香は真斗の問いかけに頷いて、一人で診察室に入り、真斗は廊下のソファーに腰掛けて待つことにした。


「佐伯さん。7度6分の熱と、下痢ですね」

「はい。昨日の夜から熱っぽくて、お腹痛も…。朝からは、お腹が下って…」

 優香が言葉を濁すと、

「下痢は朝から何回くらい下していますか? トイレの回数は?」

 医師の口からはっきりと「下痢」という言葉を聞き、その上排便の回数まで問われて、優香は恥ずかしそうにうつむきながら、

「4回くらいです…」

と声を絞り出した。

「お腹を診ますね。奥の診療台に横になってください」

 優香は看護師さんに案内されて診察室の奥に進み、薄い衝立で隔てられた、タオルが敷かれた診療台に上がった。


「お腹を出して」

 優香がシャツを胸の下までたくし上げると、ひんやりとした聴診器が当てられた。

「ああ……ゴロゴロ鳴って……これは、下痢はかなりひどそうだね。便は、もう水みたいでしょう?」

「……はい」

 優香は恥ずかしさで耳まで真っ赤になりながら頷いた。


 その後、優香はお腹をトントンと叩いたり、圧迫する触診を受けた。

 おへその下あたりをぐっと押され、

「…うぅ…!」

 優香は痛みと苦しさで、思わずうめき声をあげた。


「ガスも随分溜まってるね。ひどい下痢で下しているのに、お腹はガスで張って便秘をしているような状態なので、余計につらいでしょう」

「……」

 指摘された恥ずかしさで、優香はもう声も出なかった。


「直腸と肛門の状態も気になるので、ちょっと抵抗があるかもしれないけど、お尻からも診察させてくださいね」

(えっ…。お尻からって…?)

 優香が驚きのあまり声も出せないで硬直していると、看護師さんが促した。


「身体の左側を下にして、壁の方を向いて、こちらにお尻が向くように寝てください」

 看護師さんは、そう言うと、モジモジしている優香の肩に手を添えて、優香の身体の向きを変え、腰のあたりにタオルを広げた。

「服を下げてお尻を出しますね」

 タオルの下で、優香のズボンとショーツが、容赦なく膝まで下ろされた。

「ごめんね。診察の間、めくります」

 タオルもお尻側から半分めくられ、お尻が丸出しになる。


「膝を曲げて身体を丸めて、お尻を突き出してください」

 恥ずかしさで優香が躊躇していると、看護師さんは優香の膝を曲げ腰を少し反らせるようにして、グッとお尻を突き出させた。

「ちょっとお尻が冷たくなりますよ」

 お尻の割れ目が開かれてひやっとする感触があり、お尻の穴にヌルッとしたものが塗られた。


「力を抜いて、楽にしていてください」

 医師に声をかけられたが、恥ずかしさと恐怖で身体を強張らせた優香は、初めて経験する肛門の異物感と痛みに、

「うっ…」

と思わずうめき声を漏らした。

「ごめんね、すぐにすむからね」

 医師になだめられ、看護師さんに身体を押さえつけられ、恥ずかしさに耐えながら、肛門診は終わった。


「はい、お尻は大丈夫ですよ。ガスが溜まって、お腹の中で悪さをしているので、浣腸だけしておきましょう」


 かんちょう…?


 医師の言葉が一瞬理解できず、しばらくぼんやりとした後、優香は我に返って言った。


「え…? お腹をこわしているのに…!?」

 恥ずかしさと驚きで、目にはうっすらと涙が浮かんでいる。


 浣腸…!?

 浣腸って、あのお尻の穴に挿す、あの浣腸?

 そんなの嫌…!!

 それに、浣腸は便秘してしまって、出ない時にするんじゃないの…?

 下痢で出過ぎてしんどいのに、どうして浣腸なんてされるの?


「浣腸すると溜まったガスが取れて、お腹の痛みや張りも、すぐ楽になるからね。悪いものを出して、スッキリしましょう。下痢と熱も、浣腸したほうが早く良くなるよ」

 医師はなだめるように言った。


「汚さないように脱いでおきましょうね」

 看護師さんにそう声をかけられ、優香は肛門診を受けたままの体勢で、下ろしていたズボンとショーツを脱がされ、お尻の下には、ひんやりとしたマットのようなものが敷かれた。


 再び、お尻の穴にヌルリとしたものを塗られ、

「佐伯さん、では今から浣腸しますよ」

と、背後から看護師さんに、優しいけれど有無を言わさぬ口調で、宣告された。

「浣腸の前に指が入ります」

 ぷすりと勢いよく指を挿され、

「うっ…」

 優香は思わずうめき声をあげた。

「はい、大丈夫です。では浣腸の管が入りますよー。お口を開けて、お口で息をしましょう。力を抜いてお腹を楽にーー」

「うぅぅ…」

 優香は、恥ずかしさと気持ちの悪さから少しでも逃れようと、目を固く閉じていた。

「はい、管が入りました。これからお薬を入れていくので、もう一度、お口からゆっくりと息を吐いてー」


 お尻から、ゆっくりと生暖かい液体が入って来る。

(ううう……気持ち悪いよお…。お腹痛い……)

「お薬、半分入りましたよ。あと半分、頑張りましょうね。…はい、あと少し。頑張って……。はい、お薬全部入りました。浣腸は終わりです。管を抜きますね。お尻をぎゅっと締めてー」


 スルスルとお尻の中でくすぐったいような感覚があり、シュポン、とお尻からチューブが抜かれた。

 と同時に、ジュルリと液体が漏れるような熱い感触があり、

「あ…!」

 優香は小さな悲鳴をあげて、身体を強張らせた。


 下痢が少し出てしまったかもしれない…!

 しかし、看護師さんは優香の肛門を手早く拭うと、分厚いペーパーをぎゅっと押しあて、

「お薬が効いてくるまで、このまま我慢しましょうね」

と淡々と言っただけだった。


 よかった…。

 浣腸のお薬か、お尻に塗られていたゼリーのようなものが少し出てしまっただけみたい…。

 しかし、安心したのも束の間で、優香はすぐに激しい腹痛と便意に襲わた。


「お腹…痛い……もう出ちゃう…」

「もともと下痢をしているので、しんどいと思うけど、少しだけ頑張って」

 衝立の向こうから覗き込んだ医師に、そう声をかけられたが、もう我慢などできそうにない。

 下腹はギュルギュルと恥ずかしい音を立てて蠢き、額には脂汗がにじむ。


「うぅー……お腹痛い……。トイレ…行きたいです…」

「今出すと、お薬だけ出ちゃうから、ギリギリまで我慢しましょうね」

 看護師さんは優香の肛門に分厚いペーパーを重ねて、

「お尻を押さえて頑張りましょうか」

 優香自身の右手を、汚れないように肛門を押さえられる位置に誘導すると、診察台の下から、素早くポータブル便器を引き出した。


「さあ、佐伯さん。お尻に力を入れて、ゆっくり起き上がりますよ」

 看護師さんは、片手を優香の手に添えて、肛門を押さえるのを手伝いながら、もう一方の手で優香の身体を起こし、肩を貸すようにして、ポータブルの便器に腰掛けさせた。

「ここで!? 嫌だ! トイレに行きたいです…! い、嫌ー!!」

 必死の抵抗も虚しく、我慢の限界を迎えた優香は、ポータブル便器に座った瞬間、激しい音を立てて浣腸液を噴射した。

 そしてその後は、強烈な便意と腹痛に屈するように前のめりに屈み込み、お尻を後ろに突き出した体勢で、看護師さんに見守られながら、排泄を続けるしかなかった。 

 浣腸液、下痢便、ガスが混ざり合って勢いよく便器へと叩きつけられる音が、診察室に響き渡る。


 お腹痛いよお…。

 音と臭いもすごい……。恥ずかしい……お願い、早く止まって……。


 朝からの下痢を上回る激しい排泄と腹痛に、ポータブル便器に屈み込む優香の顔は苦痛で歪み、頬には涙が伝っていった。


 びゅーーーーーーー。ビュっ。ぐちゅっ。ビュびゅっ。ぶーーーーー。


 数分におよぶ激しい排泄音と、湿り気のあるガス音が長く続いたあと、ようやくお腹が落ち着いた優香は、改めて自分の状況を理解した。

 人前でお尻を出して排泄し、下痢のひどい音も臭いも、薄い衝立とカーテンを超えて、廊下まで届いているだろう。


「落ち着きましたか? もう出なそう?」

 様子を見守っていた看護師さんが優香に近づき、優しく微笑みかけた。

「…はい」

 優香が力なく頷くと、

「お尻を拭きますね。診療台に手をついて、お尻をこちらに突き出して」

「えっ!? 自分でできます!」

 優香は恥ずかしさのあまり断ろうとしたが、

「ごめんね。菌が付いたらダメだから拭かせてね」

 看護師さんに優しくたしなめられ、結局、ゴム手袋をした看護師さんの手でお尻を拭ってもらうことになった。


「さあ、お尻をこっちに」

 優香は、恥ずかしさで目に涙を浮かべながら、膝を曲げ、診察台にもたれかかるようにして手をついて、看護師さんに向かってお尻を高く突き出すような姿勢になった。


「もっと脚を開いて。膝を少し曲げて。お尻をぐーっと突き上げて…。そうそう。」

 突き出したお尻が、左右に大きく割り開かれて、汚れたお尻の穴が晒される。

「しみてないですか?」

 ひだに沿うように、優しく丁寧に拭ってもらいながら、優香は恥ずかしさと申し訳なさで消えてしまいたいような気持ちだった。

「はい、きれいになりました。服を着てもらっていいですよ」


 優香は身支度を整えると、消え入りそうな声で医師と看護師さんにお礼を言って診察室を出た。

 カーテンを開けると、ソファにかけて待っていた真斗が立ち上がり、

「お腹は大丈夫? 落ち着いた?」

と優香を気遣って声をかけた。

 優香は恥ずかしそうに小さく頷き、まだ浣腸の余韻の残る下腹をそっとさすった。



 浣腸で便とガスを出し切ったせいか、優香の熱は夕方には下がり、夜には腹痛と下痢も大分治まって、おかゆを食べることができるまで回復した。


「明日は学校行けるかな」

「無理したらダメだよ。今日はもう寝て、明日の朝の具合次第だな」

 そんな会話を交わしていると、電話が鳴った。


「はい。…ああ木下先生、今晩は」

 担任の木下先生が、優香の具合を心配して電話をかけてきたのだった。


「わざわざありがとうございます。下痢だけでなく、浣腸をしないといけないほど、ガスも溜まっていたようで……。下痢をしているところに浣腸の処置で、かわいそうでしたが、浣腸してもらったおかげでガスが取れて、酷かった下痢や腹痛も、だいぶん楽になったみたいです。夕方には熱も下がって、おかゆも食べられるように……。はい、ご心配をおかけしました。お腹はまだ緩いので、もう少し様子を見て、下痢がおさまったら、明日は登校させます」


 密かに憧れている木下先生に、下痢だけでなく浣腸されたことまで話されてしまい、優香は真斗を恨んだ。



 翌日。無事に下痢もおさまり、学校に登校した優香は、教室に向かう途中、木下先生とすれ違った。

「おはようございます」

「おはよう。体調はもう大丈夫か?」

「…はい」

 ひどい下痢をしたこと、その上浣腸されたことまで、木下先生に知られてしまったことを改めて意識して、優香は顔を赤くしてうつむいた。

「少し顔が赤いようだけど まだ熱があるんじゃないのか?」

 優香は赤い顔のままうつむいて首を振った。


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